ホテルの部屋に立ち入った男性を阻止する田中容疑者
「お金の力で傲慢だった」
「告訴状には耳を疑うような性接待の内容が書かれていました。女性が田中被告の“パーティー”に参加するのは2024年6月開催のもので4回目でしたが、田中被告が〈自分の手に薬物が混入されたクリームをつけて、告訴人の体をまさぐるように触ってきた〉といいます。
事前の説明やそれまでのパーティーでは、女性同士が下着姿になって身体を触りあうだけでよく、田中被告は見ているだけのはずだったのですが、この日は田中被告は自らも加わってきたそうです。
さらに、田中被告はルームサービスの食事を巡って激昂して靴ベラで女性を複数回殴打したり、女性同士の絡みに不満で『そうじゃない!』と女性の右足を殴ったりしたといいます。女性は告訴状の中で、パーティー参加の報酬が1時間20万円、15時間をホテルで過ごして300万円を受け取ったことも明らかにしています」(前出・記者)
女性の告訴については、警視庁が受理した後、大麻などを使用させて拒絶が困難な状況で性的暴行をし女性にけがを負わせたとして、田中被告を不同意性交致傷の疑いで追送検した。
「薬物自体は認めたものの、この不同意性交致傷については、田中被告は『やっていません』と否認しています。客観的な証拠が乏しいと判断し、“勝てる”と考えているのかもしれません。
今後の裁判では、ここが争点になるでしょう。どのように扱われるかも注目です」(同記者)
初公判で「お金の力で傲慢だった。関わった人には、巻き込んでしまい申し訳ない」と反省の言葉を口にした田中被告。今後の裁判にどう向き合っていくのか。8月に行われる次回公判に注目が集まっている。