刺身はなんとノルウェー産、チュニジア産だという(従業員提供)
第1回記事では、地元の生産者が「たち川」からの料金滞納に苦しんでいたことを報じている。「そうして仕入れ先が少なくなっていき、スーパーで適当に食材を買い出すようになった」と、Eさんは証言するのだ。
「私も調理場の担当をしていたので、お客さんを騙していることはわかっていましたし、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。ですが、もうずっとその状態でやっていたので、感覚が麻痺してしまっていた。
それでもいつか言わないといけないと思って、偽装で使用していた食材は証拠として一通り写真を撮っていました。県庁の人にも先日、話しに行きました」
食品偽装については、NEWSポストセブンが取材した他の「郷土料理 たち川」の従業員も、それを認めた。別の従業員も「A氏がスーパーで割引の商品を買ってきて仕入れていた」と話す。
こういった疑惑に、A氏はどう答えるのか。夜逃げしたきり姿が見られなくなっていたA氏は、8月某日、池田町から離れた岐阜県内のある飲食店に、高級外車・BMWに乗って訪れていた——第3回記事で詳報する。
(第3回につづく)
