没後16年だが、死してもなおその偉業は人々の脳裏に刻まれ来年には自伝的映画『Michael』が公開予定である。(1988年・時事通信フォト)
“人類史上最も成功したエンターテイナー”といっても過言ではないマイケル・ジャクソン。没後16年だが、死してもなお、その偉業は人々の脳裏に刻まれ、来年には自伝的映画『Michael』が公開予定である。
1996年12月に東京ドームで行われたマイケルのワールドツアー「HIStory World Tour」。このツアー中にマイケルと60分もの時間を共にしたデザイナーの佐々木和則さん。彼はマイケルを題材にしたゲームのデザインを担当するなかで、“2人きり”の撮影に臨んだのだった。【前後編の後編。前編から読む】
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──撮影中はマイケルのほうからも、フレンドリーに話しかけてきたと聞きました。
「そうなんです。『君のその靴カッコいいね!』って言って来たんですよ。7センチくらい厚底のスニーカーなんですけど、上野のアメ横で買ったんで、『これアメ横に売っていたから、行ってみたら?』って提案したら、『うん、考えておくよ』て言っていましたけど、『いや兄さん、行ったら大騒ぎですよ!』とツッコミは入れずに心に留めましたが。もし本当に行っていたら、アメ横が大騒ぎになっていて、僕が責任取らされていたかもしれないですね」
順調に進む撮影も無事終了。マイケルをお見送りした後に佐々木さんはある“おねだり”をする。
「机の上に、マイケルがツアーで使っていたフェドラハットが4つあったんですよね。それで、スタイリストがいたので、撮影終わりに『一つ貰っていいですか?』って聞いたんですよ」
──ストレートにいきましたね!