初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
同居する交際相手男性・Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された被告女性(23)の初公判が9月9日、大阪地方裁判所で開かれた。衝撃的な事件内容だけに留まらず、様々な形でネットで発信されたこの事件。
前編では検察官が立証を計画している事件の全体像として、被告人と被害者Aさんの関係性について紹介した。心理的支配を企てているような行動の数々に、この事件を被害結果のみで表面的に捉えてはならないと感じさせる不気味さがあった。
後編では、検察官が立証しようとしている起訴事実3件について明らかにしていく。ただし、被告人はいずれの事実も否認している。裁判の様子をライターの普通氏がレポートする。【前後編の後編。前編から読む】
「乳首は切断しても再生すると聞いた」
前編に引き続き付言するが、検察官の証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し「不同意」としている。なので、以下に述べるのは、あくまで今後検察官が立証を目指す内容である。
1件目の乳首切断事件について。