ベナンに建てられた「たけし小学校」
受賞を機に、ベナンのため、日本とベナンの交流をより深めるため、ベナンに「国際IFE財団」を設立し、日本の「NPO法人IFE」の設立に関わりました。駐日ベナン共和国大使館や、在ベナン日本大使館の設立にも尽力しましたよ。僕が来日したときは、まだそれらはなかったんです。
2012年に駐日ベナン共和国駐日特命全権大使に就任し、東京2020オリンピック招致のためのロビー活動もしましたし、先月、横浜で行われたアフリカ開発会議(TICAD)には1998年の第1回から関わっています。TICADは最初5年ごとでしたが、3年ごとの開催にして、日本とアフリカの関係をより強くするよう努めてきました。
そして、会議で話し合われた内容が、約束通り行われているか、確認してきました。日本はアフリカが自分の力で国が発展できるような支援をしている。全然(他国と)違う! アフリカは今、日本のODA(政府開発援助)から卒業し、実際に自分の力で国作りできるかどうか、という段階です。
ただ、先月のTICAD9では、日本の人たちから反発の声も上がったね。僕が言いたいのは、“郷に入っては郷に従え”ということ。外国人は全員、これをわからないといけない。わからないなら、自分の国を出てはいけません。相手に自分のやり方を押しつけてはいけない。日本に来たら日本のやり方にあわせるのは当たり前。それがわからない人が増えているから、日本の人たちが怒っている。そう思いますね。