来年に行われる国民議会議員に立候補するという
目指し続ける「政界進出」
僕の今の仕事は「国際IFE財団」の運営。僕の活動を10人が支えてくれていますから、僕が面倒を見ないといけない。ベナンと日本は時差が8時間ありますから、昼間、日本時間で講演とかの仕事をした後、夜はインターネットを使ってベナンと繋いで、ベナン時間で財団をコントロールしています。仕事を終え、横になるのは早くても朝6、7時。起きるのは昼の12時頃。睡眠時間短いから、やっぱり眠いね! でも、国のために活動できるのが嬉しい。僕の喜びです。
ベナンには年4回行きますよ。そのときに必ず、僕が作った小学校も見て回ります。ベナンに行くには、飛行機でだいたい20時間。大変? いや、前はトランジットに12時間以上とられていたけど、今は成田空港から韓国で乗り継ぎ1時間で、アフリカ・エチオピアに飛ぶ便ができた。大使を務めていたとき、直行便就航のためにがんばりました。
学校を建てたほか、井戸を掘ったりし続けましたから、合計で小学校は8校、日本語学校1校を作りました。井戸は20カ所掘りました。ベナンの識字率は当時23%だったけど、今は82%! すごい上がった! でも僕の力じゃない、日本のODAのおかげです。
もっともっとベナンのために働きたい。そのためにベナンで、国民議会議員になりたい。選挙には2019年、2023年の2回挑戦しました。
でも、2019年はタロン大統領が、僕が所属する政党からは立候補できなくしました。2023年は立候補したけど、独裁政権による不正が行われ、落選となりました。来年1月には10年に1回の総選挙──国民議会、地方議会、大統領という3つの選挙が行われます。
僕は国民議会議員に立候補します。当選したら、日本とベナンの友好関係をより深めるために力を尽くしたい。でも、日本を離れないよ。日本にいながら、議員として活動するつもりです。
(了。前編から読む)