秋場所初日は西花道最前列に「溜席の着物美人」の姿が
「季節の移ろいを感じられるのが着物」
そんな秋場所の初日と2日目に着物姿で登場したのが、11月の九州場所では控え行司のすぐ隣の溜席に15日間通い続けて「溜席の着物美人」としてネットニュースに取り上げられたこともある女性。
初日はシルバーの着物で西花道の最前列に座り、2日目は向正面の溜席5列目あたりにクリームと淡いピンクを組み合わせた着物にシルバーの帯という装いで観戦していた。2日目の打ち出し後、本人に話を聞いた。
「国技館での観戦は着物でと決めていますが、さすがに今場所は参りました。昨年も暑かったと記憶していますが、今年の暑さは異常ですね。もちろん館内はクーラーが効いていますが、それでも汗が止まらないんです。満員館内の熱気に加え、上からのスポットライトが当たりますからね。
さすがに7月の名古屋場所は洋服で観戦することも多いですが、今年の秋場所は名古屋に負けないぐらい暑いかもしれません。通常、秋場所は単衣(ひとえ)の着物なんですが今回の初日と2日目は夏用の絽(ろ)の着物で観戦させてもらいました。それなのに汗が止まりませんでした。
季節の移ろいを身近に感じながら、さまざまなシーンや気候に合わせて自由に対応できるのが着物のいいところですが、それでも今年の暑さには驚かされます。後半戦でも夏用の絽や紗(しゃ)の着物で観戦することになるかもしれないですね。こんなことは初めてです」
4年ぶりに東西の横綱が並び立った名古屋場所は、先輩横綱の豊昇龍が途中休場し、もうひとりの大の里も優勝争いから脱落した。暑い名古屋場所は調整が難しく平幕優勝が最も多い場所とされる。秋場所は両横綱が揃って白星を重ねているが、この暑さが土俵にも影響することがあるのだろうか。