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「この町じゃ誰がやっても同じだよ。だからこんなに寂れたんじゃないか」“田久保劇場”伊東市で聞いた街の人々の声 浮き彫りになる地方都市の“失われた30年”

学歴詐称疑惑が続く伊東市の田久保眞紀市長(時事通信フォト)

 独自の視点で政治をウォッチする、女性セブンの名物ライター“オバ記者”こと野原広子氏が、自民党総裁選を分析。さらに、市議選が行われる伊東市はどうなっているのか、現地の様子をレポートする。

高市早苗氏、小林鷹之氏、小泉進次郎氏との接触

 この秋、2つの選挙に注目が集まっている。日本の顔ともいえる総理大臣を選ぶ自民党総裁選と、静岡県伊東市の市議選だ。まぁ、総裁選は自民党員と国会議員しか投票権がないから、騒ぎは大きいけれど、多くの人にはいまひとつピンと来ないんじゃない?

 たまたま私は7年前から衆議院議員会館の事務所でアルバイトをしていることから、次期首相候補者の何人かとは接触がある。といっても、高市早苗さん(64才)は「こちらに領収書が入っています」とパーティーで封筒を手渡しただけでね。それでもテレビで見るよりずっと感じのいい人だなと思った記憶がある。

 もうひとり、コバホークこと小林鷹之さん(50才)は、ふふふ、実はコロナ禍前に議員会館のエレベーターでご一緒してからずっと“気になる人”だったの。身長180cm超えのスタイルのよさもさることながら、同行の人と話す様子が誠実そのものでね。さっそく経歴を調べたら、東大→ハーバード→財務省→衆議院議員とゴールデンルート。なのに、秘書や役人からの評判もいい。

 で、小泉進次郎さん(44才)。彼は、見かけた回数は3人の中でダントツなのに、一度も言葉を交わしたことがないんだわ。でも、すごい人だなという思いはあるの。

 最初の進次郎フィーバーが起こった2012年と2013年、人気の理由を取材して記事にしたことがある。彼が復興大臣政務官として被災地の視察に赴いたときに私も現地に行き、可能な範囲で“同行”した。そのときのことだ。

 地元の関係者20人と食事をするにも、ど真ん中で堂々としている。そりゃあ、立場が立場だから当たり前だろうよ、と思うかもだけど、当時、進次郎氏は31才。50代、60代のおじさんと話しながら箸を動かしてそれらしく見えるって、ふつうじゃないよ。

 帰りに乗ったローカル線での振る舞いもそう。彼はそこでも車両の真ん中に陣取って、隣の役人らしき人とずっと話をしていて、一刻も政治家の仮面を脱がなかった。朝から夕方までずっとだよ。それから5年経って議員会館でよくすれ違うようになったけれど、“いつだって小泉進次郎”なのは変わらない。

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