『大脱出』皆勤賞のクロちゃんは、シリーズ3では壁に埋められた
クロちゃんは『大脱出』の“象徴”
ポツンと埋められたクロちゃん(安田大サーカス)の画が強烈なインパクトを放つ、DMM TVオリジナルバラエティ『大脱出』シリーズ。シーズン1の山奥、シーズン2の海辺に続き、9月3日から配信が始まった最新シーズン『大脱出3』では、壁に閉じ込められたクロちゃんが登場した。顔がはまっている高さは推定5~6m。回を重ねるごとに、クロちゃんの絶望感が笑いに転化して増幅される。
「あの壁に埋まっている様は面白かったですね」と語るのは、企画・演出・プロデュースを務める藤井健太郎氏。『大脱出』は藤井氏が初めてTBS以外で制作したバラエティだ。『水曜日のダウンタウン』(TBS系)を手がける敏腕ディレクターが『大脱出』のキーマンとしたのは、クロちゃんだった。
「クロちゃんを埋めたい――。そこから、このシリーズは始まっているんです。首まで埋まっているクロちゃんが、AIアシスタントを頼りに脱出する。そのアイディアを形にするために、あれこれ肉付けをしていきました。その意味でクロちゃんはすべての出発点。
ただし『大脱出2』以降はマスコットというか、だんだん象徴としての存在になってきましたね(笑)。閉じ込められている合図としては大事なんですが、埋まりっぱなしで動きはほとんどないので出番は少なくなってきている。でも、クロちゃんはビジュアルが“イイ”し、やっぱりひとりが似合うので」(以下、藤井氏)