『大脱出3』にプレイヤ―として登場する8人
初めて取り入れられた大胆すぎる仕掛け
『大脱出』では超過酷な環境に放り込まれた芸人たちが泥沼脱出劇を繰り広げる。地上波では見られない過激さとスケールで2023年に配信が始まると驚異的なヒットを記録し、大人気シリーズとなっている。『大脱出3』の予告映像で流れる芸人たちの「本当にやだ」「絶望だ」「頭おかしくなりそう」の悲鳴が、過酷さを物語る。
プレーヤーはクロちゃん以外に8名。2名1組の計4組が別々の密室に閉じ込められてミッションに挑む。カラオケで80点以上取ることを課せられた“カラオケ部屋”には、井口浩之(ウエストランド)とお見送り芸人しんいちが入室。歌が得意なら80点はクリアできそうだが、課題曲は正体不明の楽曲『閃光』。画面に表示される音程バーと歌詞にくらいつき歌いこなさなければならない、ハードなお題となっている。
他にも、ひらがなのパズルに挑戦する“五十音部屋”にみちお(トム・ブラウン)と岡野陽一、クイズ×射的の“射的部屋”にさらば青春の光の森田哲矢と東ブクロ、何も見えない閉鎖空間に放り出される“暗闇部屋”にみなみかわと高野正成(きしたかの)が入室し、それぞれ地獄の展開に翻弄されまくる。
「視聴者へ向けても、自分としても、“見たことがない、新しいこと”をやりたい」と常々語る藤井氏がシリーズ3で初めて仕掛けたのが“時間のズレ”だ。同時進行と思われた4部屋は、実はスタート時刻が異なり、このズレが後々、さらなるカオスを生み出すことになる。別室で脱出を見届けるバカリズムと小峠英二(バイきんぐ)も仕掛けに気付いた瞬間、唸った。
「新要素がなければシリーズを続ける意味がない。『2』を作る過程で時間ズレのアイディアが浮かび、そこをメインに『3』を作りました」