「クズ芸人」ことお笑いコンビ「ガッポリ建設」の小堀敏夫
今から9カ月前、2025年の『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)1回目の放送は、この男で幕を開けた──。52歳で所属事務所をクビとなった“クズ芸人”こと「ガッポリ建設」の小堀敏夫さん(57)。埼玉県にある6畳一間のアパートに住み、ギャラ飲みとパチスロで生計を立てている。しかし突然、「80歳を過ぎた母親に、お嫁さんを見せてあげたい」と婚活を始めるが、周囲を振り回して最後には丸坊主頭で出家。自分の生き方を貫き続けるクズ芸人の今に迫った。
──『ザ・ノンフィクション』放送後の反響はどうでしたか?
「放送日にかかってきた電話の本数が前回(2020年)よりすごかった。放送日から1週間で8本のギャラ飲みがあって、それで22万円稼ぎました。財布の中身を見てこれはバブルなのかなって」
──ギャラ飲みで収入が増えて、生活が変わったり引っ越しを考えたりは?
「ネットとか見ると俺の最高月収は105万円って書いてあって、当たってるんだけどね。でも、今はそこまでいかない。ギャラ飲みは単価が安いから。『エンタの神様』(日本テレビ系)や『あらびき団』(TBS系)に出てたときは、営業に行くと10万円以上はもらえたんだけど」
──単価が下がったんですか?
「今は2万円から。もし105万円稼ぐんだったら、はっきり言ってホストみたいに毎日、朝帰りするぐらいしないと稼げない。今回の『ザ・ノンフィクション』後の最高月収は50~60万円くらいで精一杯」
──ギャラ飲みの他にも大切な仕事があるそうですね。
「そうね、大学のサークルとかは5人くらいで俺を呼んでくれて、居酒屋で『エンタの神様』のときはどうだったとか、ちょっと作り話したりしながらお笑いの話をしますね。ヨレヨレの1000円札とか集めて俺に渡してくれるみたいな。学生は微笑ましいですよ」
──今年4月にはYouTube『宮迫ですッ!』にも出演されて、23万回再生されていました。
「クズ芸人頂上対談で三又又三さん(58)と一緒にトークしました。宮迫さんは先輩なんで、番組に呼んでくれたって感じですね。カメラが回ってないところでは、宮迫さんが『もっとメジャーになる努力した方がいいよ』ってアドバイスしてくれるし、優しいね。宮迫さんのYouTubeのギャラはギャラ飲みと比べてもかなりよかった」
──追い風に乗って6月にはナイツの『ザ・ラジオショー』(ニッポン放送)にもゲスト出演しました。
「昼間の生放送なんで、一応事前にNGワードなどが記載してある注意事項を4回ぐらい黙読して、言葉を選びながら本番に挑んだよ」
──ちなみにNGワードって何が書かれてるんですか?