小泉進次郎氏(時事通信フォト)
「昔から責任感は強い子でした。野球部でもキャプテンをやっていたし。家族や犬に対しても『自分が面倒を見るんだ』という気概があった。ただ、総理を目指すことに関しては、ね……」──母親のような面持ちで話すのは、横須賀市在住の女性だ。次期総理の最有力候補とも呼び声高い、小泉進次郎氏(44)を古くから知るというこの女性は、かつてとの思い出と、総裁選に対する“不安”を口にした。【前後編の前編】
もとより発信力や知名度には定評があった小泉氏だが、総裁選を目前に雲行きが怪しくなってきた。『週刊文春』が総務・広報班の班長だった牧島かれん元デジタル相による“ステマ疑惑”に、進次郎氏のお膝元、自民党神奈川県連における“勝手に離党騒動”と、立て続けに小泉陣営について報じたのだ。
離党騒動については「全く関知していない」としたうえで文春に抗議する姿勢を示しているが、キー局政治部デスクはこれまでの小泉氏の発言などを念頭に「『脇の甘さ』は若さゆえのところもあるでしょう」と語る。
「昨年の総裁選も“ポスト岸田”として、多数の票を獲得するだろうと見込まれていました。しかし、高市早苗氏(64)ら他の候補者と討論を重ねるたび、政策力の弱さや発言のブレが露呈していった。
それに加え、今回小泉は陣営のネガティブな報道がこのタイミングで出てきた。小泉氏には有能なブレーンが多いですが、掌握できていないのではないかという印象がついてしまいました」
小泉氏に不安が渦巻く永田町。その旋風は地元・横須賀にも吹いている。
総裁選への立候補に先立ち、NEWSポストセブンは小泉氏と親交が深い地元の支援者を取材していた。冒頭の、小泉氏の生家の近くで動物病院の院長を務める女性が語る。