現役続行する場合の“難しい問題”
CS後の電撃引退の可能性は残るものの、「200勝は通過点」と会見で切り返したマー君が勇退を希望しているとは考えづらい状況だ。
「マー君はFAでの獲得でなく、記録達成のための温情獲得のようなもの。もちろんコーチ席が確約されているわけではないが、メジャー経験もあり、メジャー移籍した菅野智之に代わって大勢や田中瑛斗ら若手投手の兄貴分としてうまくやっている。コーチの肩書をつけて若手の底上げをしてもらいたいという声もある」(前出・スポーツ紙デスク)
マー君が現役を続行する場合、いくつかの難しい問題が発生しそうな状況ではある。そのひとつが、同級生でハエヌキの坂本勇人の処遇だ。
「坂本はサードのレギュラーとしては限界だが、代打の切り札として新たな道を見つけた。代打(24打席)での打率が.316、11打点、1本塁打で、得点圏打率は.385ですからね。何より、外様のマー君を現役続行させ、ハエヌキの坂本を勇退させるわけにはいかない。このオフの岡本和真の動向次第だが、チームリーダーとして坂本を置いておく必要もある。ただ坂本は年俸5億円。減俸にも限度があるので、その点でチームの足かせになるのは間違いない。
しかも、マー君は甲斐拓也のFA加入により、このオフでの引退必至とされていた小林誠司まで必要な存在と印象づけて“復活”させてしまった。甲斐がケガしているという事情はあるものの、第4キャッチャーのポジションにある小林が本当にチームに必要かは疑問です」(別のスポーツ紙デスク)
マー君がどのようなかたちで来年を迎えるかは、チームの行方も左右することになりそうだ。
※週刊ポスト2025年10月17日・24日号