8月からInstagramの更新が止まっている(写真は2019年)
「めまいや全身のだるさといった症状に苦しみ、ただ歩くのにも一苦労だったと聞いています。多くの仕事を辞退せざるをえず、苦悩を味わったようです。2023年夏に手術を受けて、この頃は快復傾向にあったようですが、がむしゃらに心血を注ぐような仕事のやり方は難しくなったんじゃないでしょうか」
米倉自身、病気になってからの変化について、〈確実にお約束できない仕事は引き受けられないので、自分の“夢のかたち”は少し狭まってしまったように思います〉とインタビューで語っていた(『文藝春秋』2025年2月号、経済学者・成田悠輔氏との対談より)。
体調面のほかにも、近年の米倉は、働き方において“大きな変化”があった。2020年3月をもって27年間所属したオスカープロモーションを退社して、翌4月より個人事務所「Desafio(デサフィオ)」で再スタートを切ったのだ。
事務所の名前の「Desafio」とは、スペイン語で「私は挑戦する」という意味だ。より自分らしい活動を求めて独立したものの、大手事務所を離れて、新たな悩みも生まれたようだ。前出のテレビ局関係者が明かす。
「個人事務所を設立して、ボスという新たな役割に四苦八苦していたようです。思うようにいかず、突然涙があふれてきたこともあったそうで、一時はかなり悩んでいる印象でした。ギャラなどの交渉事やお金の管理にも責任を持つようになり、大手事務所に守られていたことを痛感する場面は一度や二度じゃなかったのかもしれません」
最大の当たり役である『ドクターX 〜外科医・大門未知子〜』の主人公とは異なり、素の米倉には繊細な部分も多かったという。
「『私、失敗しないので』というセリフと強いキャラクターの印象が強いですが、実際の米倉さんは、あんなに自信満々ではありません。むしろ考えすぎてしまうところもあって、過去にはストレスからか帯状疱疹が出たこともありました。世間のイメージと、素の自分との乖離に少し戸惑ってもいたようです」(前出・テレビ局関係者)
さまざまな悩みを抱えながらも、ストイックに邁進してきた米倉に何があったのだろうか。