母から送られてきた、借金の肩代わりを依頼するLINE
「最後のLINEを今も後悔しています」
──お母さんは生前、その気持ちを誰にも言わなかったのですね。
「ええ。それに、私が今も後悔しているのが、母に送った最後のLINEです」
「またB社のようになったら困るという気持ちもあり、手厳しい口調になっちゃったんです。これも母を追い込んだ一因かもしれないと思っています」
──善意から出た言葉が、追い込んでしまった?
「私は以前、医療系の仕事をしていたので、鬱状態の人と接するときに否定してはいけないことは知っていたし、患者さんには優しくできたんです。でも、身内に対してとっさに優しくするのは、とても難しいと思いました。
母は躁状態のピーク時に月に数100万円を使っていたので、またそれが繰り返すかもと思ったら……。『そういうのは買わないほうがいいよ』などの優しい声かけは、できなかったです。