ポストシーズンで快投をみせる佐々木朗希
大谷翔平(31)とともに2年連続の世界一に挑むドジャース。今季はリリーフ陣の崩壊が大きな不安要素だったが、ポストシーズンに入ってチームを救ったのが、シーズン中は結果を残せずにいた佐々木朗希(23)だ。
今季、ドジャースに加入した佐々木は開幕から8試合に先発で登板し、1勝1敗、防御率4.72の成績で期待を大きく裏切った。
5月13日に右肩の「インピンジメント症候群」で負傷者リスト入りして、9月末まで4か月の離脱。この間、マイナーで5試合に登板するも勝ち星はなく、メジャー再昇格後は中継ぎに回った。
この時点まで、今季の佐々木に期待する声は限りなくゼロに近かったと言っていいだろう。
本誌「週刊ポスト」も春先から球速の低下が見られる佐々木がメジャーで活躍できるかに疑問符を投げかけてきた(2025年2月7日号)。
ドジャースのロバーツ監督の信頼もなかった。
「マイナーで防御率6点台だった佐々木は再昇格後も当初は、“モップアップ(敗戦処理)”と考えられていた。チームはリリーフ陣が崩壊状態で、先発からシーハンやグラスノー、カーショーをブルペンに回しているような状態のなか、佐々木もテスト的に使われたが、ポストシーズンに向けた期待は大きくなかった」(スポーツジャーナリスト)
そんな評価が一変したのが10月10日(日本時間、以下同)のフィリーズとの地区シリーズ第4戦だ。