容疑者には当時生後3か月の乳幼児と、1歳児の娘がいた(Instagramより)
「お母さんのいる実家に入り浸り……」
「旦那さんは、去年からよく見かけるようになりました。背がすごく高くて、首にギザギザ模様みたいなタトゥーを入れていたので、とても目立っていて。見ない顔なので、よその人ということはみんなわかっていましたが、見た目が怖くて避ける人も多かった。ほとんど毎週のように見かけたから、入り浸りだったんじゃないでしょうか。エリカさんは子どもの時からあそこでお母さんと暮らしていたので、実家なんだと思います」
エリカ容疑者の家の様子は、以前から気掛かりだったという。
「あの家に小さい子がいるのは知っていました。たまに、赤ちゃんの泣き声が部屋から聞こえていましたから。(通報があった)7月上旬、夜中に絶叫するような子どもの泣き声と、男の人の『お前のせいだろ!』みたいな怒号が聞こえたのを覚えています。もしかしたら、あのときに手を出していたのでしょうか……」
エリカ容疑者の母親は、若い夫婦の子育てを手伝っていたようだ。しかし、実の親が同居していた状況でなぜ、子どもが置き去りにされてしまったのか。
「エリカさんのお母さんは、旦那さんと一緒だと家に居づらかったのか、それとも子育てしている2人に気を遣ったのかわかりませんが、旦那さんが来ると1人でどこかへ行って、帰ってこないこともあったみたい。面倒を見ていたこともあったとは思いますが、通報があった日は部屋に大人は誰もいなかったんじゃないかな……。生まれて3か月くらいの子って、3時間おきにお乳やミルクをあげないといけないはずなのに、7時間も放置するなんて信じられない」(同前)
通報から逮捕に至るまではおよそ4か月。警察沙汰がきっかけになったのか、遥生容疑者は最近になってこの市営住宅から3キロほどの別の場所に賃貸物件を借りたようだ。
物件の持ち主によれば「9月に男性名義で部屋を借りたばかりで、特にトラブルも聞いていない。フリーレントなので資金繰りには困っていたかもしれない」と語っている。
「県警には過去に、容疑者らの口論などに関する相談が2回寄せられていたそうです。家庭環境が慢性的に不安定だった可能性は否めない」(前出・地方紙記者)
親子4人で新たな暮らしを始めようとしていたのか、それとも背景に夫婦関係の悪化があったのか──。捜査の進展が待たれる。
