東京都内でもクマの目撃情報が相次いでいるため、注意喚起のポスターがつくられている(東京都環境局HPより)
これまでにもJRをはじめとする全国の鉄道会社は害獣対策に取り組んできたが、それらはイノシシ・シカを対象にしたものが多かった。そのため、クマ対策のノウハウが蓄積されておらず、対応に苦慮している様子が窺える。
クマは12月上旬あたりから冬眠すると一般的には言われている。そうした生態を考慮すると、そろそろクマの出没・被害は減少していくと推測できる。しかし、それはあくまでも過去の統計に基づく予測でしかない。また、減少したとしてもゼロにならなければ不安は解消されない。
クマの出没が増えているのは今年だけなのか、それとも来年度以降も続くのか? それらが判然としていないので、住民たちの不安は増すばかりだ。
