アンドルー王子から受けた被害を実名告発し民事訴訟を起こしたジュフリー氏(時事通信フォト)
「トランプ大統領は、元被告とかつて交流があったことを認めています。ただし、刑事告訴される前から関係を断ち切っていると説明しており、一貫して『リトル・セント・ジェームズ島(=エプスタイン島)には行ったことがない』として、事件との関係を否定しています。
他方、被害者から実名告発された例もあります。英・ヨーク公爵アンドルー王子(65)です。2001年、当時17歳だったバージニア・ジュフリーさんは元被告と親交があったアンドルー王子から被害を受けたとして、英メディアBBCなどで告発しました」
ジュフリーさんは、当時の出来事を英メディアBBCで語っている。
「エプスタイン元被告には、ギレーヌ・マクスウェル被告(63)という女性の共犯者がいました。ある日、ジュフリーさんはマクスウェル被告からナイトクラブへ誘われ、アンドルー王子と一緒にダンスに興じたそうですが、その帰りの車の中でマクスウェル被告に『王子と寝ろ』といった趣旨の命令をされたようです。彼女が受けた被害は、合計3回におよんだとのことです。
アンドルー王子は、告発内容を断固として否定していましたが、2022年に多額の和解金を支払うことで決着に至っています」
ジュフリーさんの例は、氷山の一角にすぎない。エプスタイン元被告は、マンハッタンやフロリダの邸宅や所有していた島で、人身売買を繰り返していたとみられている。その現場とされるエプスタイン島の内部写真が一斉に公開されたことは、真相究明への第一歩となるだろうか。写真の内容は、次回で詳報する。
