エプスタイン島を上空から捉えた写真(米・下院監視委員会の民主党の委員によって公開された写真)
不気味なオブジェの数々
資料の多くは、今回初めて公開されたものだ。エプスタイン島を上空から捉えた写真や、島内に位置する元被告の邸宅の外観写真、さらには部屋ごとの内部写真までも明らかにされている。
現地メディアによると、この館は1990年に元被告が250万ドル(約3億8823万円)で購入したもの。約1321平方メートルの広さの中に、6つのベッドルームと7つのバスルームが備えつけられている。
「ある部屋には、一糸纏わぬ姿の人魚を象ったライトスタンドや、女性がモデルとされる複数の絵画、〈私こそが主役だ(I AM THE SUBJECT)〉と書かれたアートなど、元被告のコレクションとみられる物がいくつも保管されており、そこから彼の財力や趣味嗜好を垣間見ることができます。
奇妙なのは、歯科医院のような設備を持つ部屋です。部屋の中央に歯科用のチェアユニットが配置されており、四方の壁にはリアルな中年男性の顔を模した仮面のようなものが至る所に掲示されている。元被告がこの部屋をどのように使用していたかは不明ですが、チェアに座ると全方位から中年男性に監視されているような気分になるのでは……。一般客を招いて施術するには向かない空間といえます」
下院監視委員会の民主党のリーダー、ロバート・ガルシア議員は、調査の透明性を確保し、エプスタイン元被告の犯罪の全容を解明するために公開したと説明している。くわえて、「トランプ大統領は今すぐ全ファイルを公開するべきだ」と主張した。
実際、トランプ大統領は、11月19日に「エプスタインファイル」を30日以内に可能な限り公開することを司法省に義務付ける法案に署名している。その期限はもうそこまで迫っているのだ──。
