米・下院監視委員会の民主党の委員によって、その島の写真が新たに200枚近く公開された(右・時事通信フォト)
未成年の少女らを巻き込んだ大規模な性的搾取をした疑いがある米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告が所有していた“エプスタイン島”。
12月3日(現地時間、以下同)、米・下院監視委員会の民主党の委員によって、その島の写真が新たに200枚近く公開された。エプスタイン島を上空から捉えた写真や、島内に位置する元被告の邸宅の外観写真、さらには部屋ごとの内部写真までも明らかにされている。【全3回中の第3回。第1回から読む】
現地メディアによると、この館は1990年に元被告が250万ドル(約3億8823万円)で購入したもの。邸宅には、一糸纏わぬ姿の人魚を象ったライトスタンドや、女性がモデルとされる複数の絵画など、エプスタイン元被告のコレクションが収蔵されていたほか、歯科医院のような設備を持つ部屋も存在。歯科用のチェアユニットを囲む四方の壁には、リアルな中年男性の顔を模した仮面のようなものが至る所に掛かっているのも確認できた。
下院監視委員会の民主党のリーダー、ロバート・ガルシア議員は、調査の透明性を確保し、エプスタイン元被告の犯罪の全容を解明するために公開したと説明している。大手紙国際部記者が解説する。
「エプスタインが島内に所有していた邸宅は約1321平方メートルの広さの中に、6つのベッドルームと7つのバスルーム、屋外プールが存在。ある部屋には、大きなタオルが敷かれた上に2脚のラタンチェアが置かれており、背後には楕円形のバスタブが備え付けられているのが確認できます。ラタンチェアに腰掛けると雄大な海を一望できる構造になっていました」
