全国を転々としていたという容疑者
入れ込んでいたホストはナンバーワンに
「まだ地元でアパレル店員をしていた時代、高橋が江の島に遊びにいったそうなんです。そのときホストの男性からナンパされて、付き合うことになった。その後、東京の中野区に引っ越して同棲を始めると、風俗で働くようになったそうです。男性らを手玉に取っては金銭を受け取るようになったのもこのころからだと思います」
高橋容疑者はこのホストに惚れ込んでいたのだろうか。稼いだ金を男に貢ぐようになり、出稼ぎでも金が足りないとなると、男性らから金を無心するようになったという。
この人物によると、「騙し取られた金額は人によってばらばらですが、聞いたところによると50万円から150万円でしょうか。今回逮捕のきっかけになった60代の男性の被害額がいちばん大きい」という。
では数千万円の大金はどこへ消えたのか。
「60代の方からお金を巻き上げていた2022年、付き合っていたホストの男性は店で売り上げナンバーワンになったそうです。おそらくこの数千万円は彼のシャンパン代などに消えたんでしょう。でもその売り上げはあくまで一時的なもので、金回りが悪くなるとすぐに人気がなくなり店を辞めたそうです。その後、2人の関係がどうなったのかはわかりませんが、本人の話から考えると、大金を注ぎ込んだのはこのホストだったのだと思います」
“私欲”のために悪事を繰り返していた“女詐欺師”はいま、警察の手に落ちた。今後の捜査で、余罪は明らかとなるか──。
(了)
