全室個室でプライベートサウナを提供する『サウナタイガー』(同社HPより)
「火災当時、炎は見えませんでしたが、焦げ臭い煙のニオイが漂い、外では『3階だ!』という叫び声が聞こえました。私自身、一度利用したことがありますが、個室は決して広くはないものの、清潔感があり休憩室も完備されていた。
非常時の案内なども掲示されており、管理が行き届いている店だという印象を持っていました。従業員の数もそれなりにいたはずなのですが……」
火災発生時、密室の中で一体何が起きていたのか。キー局の社会部記者が凄惨な現場の状況を解説する。
「熱せられた石にタオルが触れて出火したと見られており、現場ではドアノブが両面とも脱落し、二人はその場に閉じ込められたと見られています。必死に脱出しようとしたのか、ドアの窓には擦れた跡のようなものがあり、政也さんの手には皮下出血も見られた。非常ベルを押した形跡もありましたが、店のオーナーが『電源を入れたことがない』と供述している通り、作動しない状態だったことが判明しています。2人は出入り口付近に覆い被さるように重なって倒れていたといいます」
