舞台化される『ウチの師匠がつまらない』
満堂:終演後のアフタートークに4回出演してくださいます。
好楽:アタシの役は劇団『ワハハ本舗』の佐藤正宏さんが演じてくれます。彼はアタシになりきるために、アタシの書いた本を3冊も読んでくれて性格を読み取って、脚本のアタシのセリフに『これは師匠らしくない』と指摘までしているそうです。ここへも落語を聞きに来てくれて『師匠の落語にはまっちゃいました』って。熱心な人です。
──お弟子さんにも、『笑点』共演者にも愛されている好楽さんですが、愛される理由は何だと思いますか。
好楽:周りへの感謝を忘れていないことかな。落語家はね、お客さんにウケたら、視聴率がとれたらオレがうまいからだ、面白いからだ、オレが一番なんだ、なんて思ったらとんでもないんです。罰が当たりますよ。しゃべるまでに、たくさんの人のお世話になってるんです。
寄席だったら、段取りしたりネタ書いたり、太鼓叩いたりする人がいる。『笑点』だったらプロデューサー、ディレクターはもちろん、ADさん、メイクアップ、大道具の人たち。落語家は一人でしゃべっているようで、一人でできるわけじゃない。感謝しなきゃいけないんです。そう心がけてきました。
満堂:師匠といると、教わることがたくさんあります。たとえば、師匠と地方に行くと、お土産をいっぱい買って帰るんです。『そこで稼がせてもらったんだから、その土地にお金を落とさなきゃいけない』って。
