政見放送を見ながら観察する(写真/イメージマート)
「目を吊り上げて熱く語っている人たち」には勝てないかも
ここまで書いてきてふと思いましたが、どんなにがんばって楽しもうとしても、危険な落とし穴を避けている限り、隔靴掻痒感は拭い切れない気がします。もしかしたら、目を吊り上げて熱く語っている人たちのほうが、はるかに広く深く選挙を楽しんでいるかもしれません。
日本の行く末を嘆いたり憂いたりしつつ、「今回の選挙でこの政党が勝たなければたいへんなことになる!」と心から信じて本気で応援したとします。そうすればたちまち、無知蒙昧な大衆とはひと味もふた味も違う「選ばれた存在」になった気分を味わえるし、大きな存在に自分をゆだねることで大きな力を得た気にもなれるでしょう。
支持するばかりではなく、政府や政治家を激しく批判したり深刻に嘆いたりしても、本気で応援するのと同じような効能があるはず。いずれにせよ、たとえ現実の自分が今ひとつパッとしなくても、コンプレックスやルサンチマンを忘れることができます。
ただし、残念ながらすべて錯覚に過ぎません。自覚のないまま、周囲に「この人は熱くなると、話が通じなくなったり凶暴になったりする」という印象を与えるケースも多々あります。それらの弊害を気にしないなら、もしくは何がどう弊害なのかピンと来ないなら、選挙というお祭りに素直に乗っかって熱く燃えるのも一興かもしれません。
投開票は2月8日(日曜日)。期日前投票はすでに始まっています。どんな結果になるかはわかりませんが、それぞれのスタンスで選挙を楽しみつつ、それぞれの考えで清き一票を投じましょう。
