警察は「高山相談役の健康状態」に強い関心

 カラオケは1時間ほどで終わり、18時45分頃、執行部が司組長のお見送りで姿を見せた。お酒が入ったことで顔が赤くなった組長も多く見受けられた。司組長も頬を赤らめ、竹内若頭らと言葉を交わすなど和やかな様子だ。また、出迎えの時に姿を見せていなかった高山清司相談役も確認できた。警察関係者は高山相談役についてこう指摘する。

「かねてから健康状態について指摘されていて、警察もその挙動に注目していた。今回は乗車の際に補助を受けていたが、あくまで“万が一”に備えるという様子で依然眼光も鋭いまま。若頭から“相談役”になり、第一線を退いたように見えるが警察としては司組長以上に組織中枢を担っているという認識を崩していない」

 普段は厳しい顔をみせること⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠が多い最高幹部もこの日は上機嫌で、報道陣に声掛けする組長も見受けられた。

 一方的な終結宣言とはいえ10年間続いた抗争が終結し、2026年度は新たな船出──といきたいところだろうが、警察はいまも山口組を抗争中と変わらぬ強い警戒を見せ、特定抗争指定も再延長を続けている。

 また、この日の数日前にも、司法は山口組に厳しい判決を下している。

「1月20日、大阪高裁は、家族名義のETCカードを使って不正に割引を受けたとして電子計算機使用詐欺罪に問われていた新井錠士・章友会会長の一審無罪判決を破棄しました。

 ここ数年、複数の直参組長が同様の容疑で逮捕され係争中だが、新井会長は内縁の妻のカードを使用していたこともあり、唯一、一審無罪が下されていただけに関係者からは驚きの声が出ている。詐取した金額が数百円~数千円であろうと厳しく追求し、こうした細かいところからも少しずつ組織の弱体化を狙っているのでしょう」(前出・実話誌記者)

 昨年12月の事始めから続いていたお祝いムードもこの日で一区切り。日本最大の暴力団は2026年、どう動いていくのだろうか。

(了。前編から読む

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