黒木華一覧

【黒木華】に関するニュースを集めたページです。

( AFLO)
黒木華は「作品の格を上げる女優」 もはやポスト蒼井優ではない
“ポスト蒼井優”──かつてそう呼ばれたこともある女優・黒木華は、今や独自の存在感を放つ役者として確固たる地位を築いている。フジテレビ系で初主演を務める1月期の連続ドラマ『ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇』では、黒木の演技力を評価する声は多い。 毎週木曜夜10時放送の『ゴシップ』は、大手出版社のニュースサイト編集部を舞台とした物語。黒木は経理部から編集部へと異動してきた主人公・瀬古凛々子役を演じ、徐々にネットニュース記事の取材・執筆に意義を見出していく仕事ぶりと人間的成長が描かれている。 黒木は今年でドラマデビューからちょうど10周年を迎える。ニュースサイトの編集部員という初の役柄に挑戦することもあり、放送開始前は高視聴率を期待する声も多かった。だが蓋を開けてみると第1話の平均視聴率が6.5%。その後の放送回も視聴率6%前後と低迷している。 一方、主演の黒木華の演技に関しては好評だ。ネット上では「やっぱり演技がうまいなあ」「ミステリアスな雰囲気がいい」「掴み所がなくて引き込まれる」といった感想が相次いでいる。 黒木といえばかつては雰囲気の類似から“ポスト蒼井優”と呼ばれたこともあった。映画評論家の小野寺系氏は「たしかに黒木華は“ポスト蒼井優”のイメージを背負ってきた部分がありました」としつつ、『ゴシップ』における現在の黒木の演技をこのように評価する。「『ゴシップ』における黒木華の演技を見ると分かるように、現在の彼女は俳優として以前よりも高い領域に到達しています。同ドラマでは“事実を追及する女性キャラクター”という、テレビドラマ的な分かりやすい役柄でありながら、視聴者が予想するイメージとは明らかに異なる演技を提供しています。 ここで彼女が見せるリアクションは、個性が際立ちながらも複雑で奥行きのある、現実に存在する人間のような反応です。“もっと彼女を見ていたい”と思われされるのは、おそらく演出家が求めている以上のレベルで、彼女が独自に演技プランを練っているからではないでしょうか」 そうした黒木華の演技は、作品それ自体のクオリティを上げることにも貢献していると小野寺氏は指摘する。「周囲に求められる類型的なイメージを、そのまま演じてしまう俳優が、日本では少なくありません。それはサービス精神の表れでもありますが、結果としてリアリティを損なう要因にもなっています。そしてそれが、近年評価の高い韓国映画・ドラマとの完成度の差にもつながっています。その意味で黒木華は、求められるハードルをクリアした上で、作品の格を上げる演技ができる存在だといえるでしょう。 それだけでなく、彼女の演じるキャラクターは、ミステリアスで何を考えているか分からない、底知れない怖さを持つようになってきています。それが分かりやすく表現されているのは、映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(2021年)です。同作で黒木華は、不倫していることを予感させる思わせぶりな妻の役を演じていました。アルカイックスマイルのような微笑を浮かべながら、どのようにも受け取れる曖昧さを意図的に持続させることで、観客に恐怖を与え翻弄し、サスペンスを盛り上げています」(同前) 小野寺氏によれば、今や「黒木華に蒼井優のイメージを重ねること自体がナンセンス」だという。「蒼井と黒木は、それぞれが日本映画を代表するといっていい、稀有な俳優になっているといえます。近い性質を備えていることは事実ですが、お互いにここまでキャリアを積み、成長を遂げたわけですから、もう黒木華に蒼井優のイメージを重ねるという見方は、すでにナンセンスになりつつあるのではないでしょうか。 いまでは黒木華の“黒木華としての演技”を、送り手側も受け手側も期待しているはずです。蒼井優のイメージから無理に脱却するのでなく、俳優としての自然なレベルアップによって他とは代え難い存在となった彼女が、今後さらにどう進化していくか、非常に楽しみです」(同前)『ゴシップ』のリアルタイムの視聴率は低迷しているが、各種動画配信サービスでもドラマを視聴できる今の時代、視聴率だけを基準にドラマの価値を判断することはできない。今後、黒木華の演技をきっかけにドラマが再評価されることもあり得るのではないだろうか。◆取材・文/細田成嗣(HEW)
2022.02.10 16:00
NEWSポストセブン
番組公式サイトより
黒木華『ゴシップ』 ドラマの話題自体がPVを稼ぎ出せないのはなぜか
 物語が走り始め、そろそろ評価が定まってくるタイミングである。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が分析した。 * * * ドラマ『ゴシップ#彼女が知りたい本当の〇〇』(フジテレビ系木曜午後10時)で主演をつとめている黒木華さん。黒木さんといえば、一見古風な顔立ちでほんわかした温かな雰囲気が漂うけれど、今回の主人公・瀬古凛々子という役はそのイメージを打破するようなシャープな人物像です。 いつもダークな色調の装いで表情も抑えぶつきらぼうでとっつきにくい。が、内面は真実を追究する熱血者。困難な局面を打開し「カンフルNEWS」の閉鎖危機を救うべくPVアップに奮闘する凛々子。まさしくカンフル剤となって編集長に抜擢される。「まっすぐに生きている人はかっこいいなと思います。自分に素直に、嘘のない生き方をしている人は、芯があって美しい。日々の生活や内面は、目や表情に表れると思うんです。自分もなるべくそうでありたい」(「FRaU」2022年1月号)と語る黒木さんですが、今回のドラマの主人公とも重なる部分がありそう。 ドラマを見て拍手喝采、スカッとしたいのですが……どこかモヤモヤしてしまうのはいったいなぜでしょうか?  ネット上の盛り上がり具合も今一つ。ドラマの話題自体が「PV」を稼ぎ出せていないとすればあまりにも残念。ドラマの設定に課題があるのか? それともキャラクター造形でしょうか?「空気が読めないが洞察力が鋭い」という設定の凛々子。取材をしながら事実をつかみ取っていくが、それは果たして正義感からなのか、それともPVを獲得しようとする野心からか。このドラマはマスコミのあり方を批評しようとしているのか、ネットニュースという仕事の現場を紹介しているのか、あるいは根津(溝端淳平)との恋愛か、働く女性の自己実現と格闘なのか。今のところ、いずれの要素も中途半端な印象に留まっています。 はてさて、凛々子という人物を通して描こうとしていることはいったい何か? それが知りたい。 もしお仕事ドラマだとすると……肝心なところでリアリティに欠けるのが残念。例えば離婚した俳優が出演する舞台の会見場で、いきなり「お2人に性的な結び付きはいつまであったのでしょうか?」と質問する記者が現実にいるかどうか。仕事としてそれが成り立つか。 凛々子はその質問の根拠として鞄から分厚い辞書を取り出す。「『夫婦とは人格的、情緒的、性的に結び付きを持ち社会生活の上で協力する親密な関係の事』と書かれた辞書がありますが……」と語るあたりも不可思議です。 今やスマホの検索で様々な日本語辞典から百科辞典まで言葉の定義も含めて調べることができる時代。記者は情報を扱うプロであり、取材で駆け回る人がわざわざ分厚い辞書を持ち歩くのも謎。ドラマなのでリアリティがすべてではないとしても、細かな点でエンタメとして白けてしまっては元も子もない。 黒木華さんという役者への大いなる期待から見始めたこのドラマ。凛々子のキャラクターが今後、大きく弾けたり鮮やかに転換する瞬間が来るのかどうか。黒木さんの役者としての技量や才能が輝く瞬間を見たい。 そもそも大学在学中に野田秀樹氏のワークショップに参加し役者の才能を見い出された黒木さん。野田演出はセリフや感情表現だけでなく、走り回ったり弾丸のように言葉を放ったりと、高い身体的能力が要求されます。それが結果として、演じる時の屋台骨となりバネとなり思い切りの良さや捨てることを恐れない演技の力になっていく。別の人物に次々になりきっていく力に。 そういえば、同じく野田演出によって鍛えられた役者であり、今主役として注目を集めている人がいます。そう、深津絵里さんです。今週の朝ドラの中で見せた転換は実に鮮やかでした。 深津さん演じる雉真るいは、自信がなく引っ込み思案。しかし、結婚を反故にしようとした錠一郎に「一緒に苦しみたかった」「何が私の幸せか勝手に決めないで」と切り返す。そして「ジョーさんと幸せになることはあきらめない」「あなたとひなたの道を歩いていきたい」と宣言する。 それまで弱気で小さく見えたるいが、一転して「強さ」を見せつけた瞬間でした。その転換の演技の鮮やかさに、多くの視聴者が息をのみました。 転換といえば、やはり放送中の『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)で、いったい誰?という不気味な感じで登場した永山瑛太さんもすごい。金髪で何もしゃべらず気配を消す。つい昨春には『リコカツ』(TBS系)でコミカルマッチョな自衛官を演じていた人と「本当に同じ役者なのだろうか」と目をこすって二度見してしまいました。やはり、役者冥利につきる大転換と言えるでしょう。『ゴシップ#』はオリジナル脚本ということで、この先まだまだ期待が膨らみます。黒木さんの役者としての輝きと転換が見られるかどうか、今後に注目です。
2022.01.29 16:00
NEWSポストセブン
黒木華の笑顔にも注目が集まった
黒木華、清原果耶、松本潤 2022冬ドラマで評価を高めるのは誰か
 いよいよドラマのほうでも新たなクールが始まる。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が分析した。 * * * テレビでは正月番組がほぼ消滅しドラマ全話再放送も目立った年初。1月3日、まだお屠蘇気分の中で早くも再開された連続ドラマが、NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』です。 正体不明ゆえに「宇宙人」という仇名が付けられていた男が、実は人気トランペッターと判明。物語はギアを上げて展開していく勢い。そう、何と言っても新年早々、視聴者の視線を集めたのはトランペッター役として登場したオダギリジョーです。 身長はすらりと高くまさに正統派二枚目。リーゼント風の髪型でトランペットを吹く横顔を、惚れ惚れと見とれた視聴者も多いはず。しかしどこか脱力していてトホホな感じを持ち合わせているのがオダギリさん特有の魅力でしょう。役者としての色気やケレン味もあって視線を惹き付ける力はバツグン。不思議な魅力をまとったオダギリさんが今年も大暴れしてくれそうな気配です。 さて、民放の冬ドラマも続々とスタートするこの時期。まず、主役に期待したいドラマが1月6日にスタートした 『ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○』(フジテレビ系午後10時)。黒木華さんがフジテレビ系ドラマ初主演の注目作、しかも演じる役がニュースサイトの編集者とは。 物語は……月間5000万PVという目標を達成すべく「ゴシップで攻める」戦略を立てるネット編集者・凛々子(黒木華)の格闘ぶりを描く。完全オリジナルの社会派“風”お仕事ドラマとはいえ、業界事情を多少肌で感じている当方としては、いかに細部まで面白くリアルに描けるのかとハラハラしながら見守っています。 ストーリー展開もさることながら、黒木華という役者の力がどう発揮されるのかが最大の注目点。黒木さんは、タイプは違えどオダジョーに匹敵するような不思議な魅力を纏っている。いわゆる美形というより個性派、しかしだからといって「これ」という強いイメージはなく、ふんわりほんわか。それが強みかもしれません。どんな人にでもなれてしまう黒木さんに良い意味での「余白」を感じます。 例えば2016年放送の『重版出来!』(TBS系)では出版社の新人漫画編集者として突撃系を、2019年放送の『凪のお暇』(TBS系)では脱力ヒッピー風の自由人を演じて味わい深かった。一方で2021年の『イチケイのカラス』(フジテレビ系)では東大法学部出身で将来を約束されたエリート裁判官と、それぞれのドラマでさまざまな役柄を演じ、いずれも好評を博してきました。 黒木さんは強い押し出しがないかわりに、相手の求めるものを受け取る力、良い意味での余裕を感じさせる役者。さまざまな人物に変身できるからこそ、時代にピタリ合わせていくことが可能なのかもしれません。今回はネットニュースの編集者というまさに時代のど真ん中にいる、ちょっとクセのある職業人。いかに面白い人物を描いてくれるのか、期待はふくらみます。 さて、対照的に「真面目で優等生」のイメージをしっかりと纏っているのが清原果耶さん。11日から始まる『ファイトソング』(TBS系火曜午後10時)でいよいよ民放ドラマ初主演。彼女の挑戦からも目が離せない。 清原さんといえば、昨年の朝ドラ『おかえりモネ』の主人公・百音で注目を浴びました。内省的で引っ込み思案、やや暗いめのキャラクターを実に上手に演じ切っただけに、今回のコメディドラマでどこまではっちゃけることができるのか。真面目な印象を、いかに逸脱して芸幅を広げることができるのか。 もし、その転換が上手くいけば、今後さらに多彩なキャラクターを演じる機会が増えるはず。今作はオリジナル脚本で当て書き、しかも大御所の岡田恵和氏が脚本担当という点も期待を膨らませてくれます。 もう一つ、オリジナル脚本といえば20日にスタートする遊川和彦氏の『となりのチカラ』(テレビ朝日系木曜午後9時)も見逃せない。 主人公である自称小説家・中越チカラ役を、嵐活動休止以降初の主演である松本潤さんがやるというのだから。しかも、この中越チカラという人物は何をしても中途半端で半人前の“中腰な男”。三枚目的役どころを38才の松潤がいかに演じるのか。『家政婦のミタ』を生んだ遊川脚本だけに、トンデモ展開になってもそれはそれで興味深いものがあります。松潤にとっても好機到来、これまでのイメージを脱ぎ去って、新たな演技者として人間の複雑さを描くことができるかどうか正念場でしょう。
2022.01.08 16:00
NEWSポストセブン
【動画】黒木華、ヴィトン×バナナマンの独特な私服スタイルを目撃!
【動画】黒木華、ヴィトン×バナナマンの独特な私服スタイルを目撃!
 黒木華さんの、個性的な私服姿をキャッチしました。 9月下旬、朗読劇『湯布院奇行』のステージを終えた黒木さん。眼鏡をかけたリラックススタイルにTシャツは「bananaman」のロゴ入りで、足元はスニーカー。バッグは「ルイ・ヴィトン」の20万円を超えるものでしたが、猫のイラストがプリントされた特別なデザインで、年季の入ったウサギのマスコットをぶらさげていました。 ちなみに黒木さんは、プライベートで、バナナマンの日村勇紀さんと親交があるそうです。
2021.10.18 16:00
NEWSポストセブン
黒木華を目撃
黒木華、ヴィトン×バナナマンの「セレブオリーブ系」独特スタイル
「私服がイメージと違う」というのは“芸能人あるある”かもしれないが、女優・黒木華(31)のこのコーディネートはどうだろうか? 9月下旬、朗読劇『湯布院奇行』のステージを終えた黒木は、眼鏡をかけたリラックススタイルだった。Tシャツは「バナナマン(bananaman)」のロゴ入りで足元はスニーカー。 バッグこそ「ルイ・ヴィトン」の20万円を超えるものだが、こちらも猫のイラストがプリントされた特別なデザインで、おまけに古びたウサギのマスコットをぶら下げている。黒木といえばガーリーで清楚な役が多いイメージだが、ファッションはやや個性的。この「セレブ系オリーブ少女」とでも言うべき独特なコーディネートの中でも、ひときわ目立つのが、バナナマンのTシャツではないだろうか。 黒木はお笑いコンビ・バナナマンのファンで、日村勇紀(49)とはプライベートで親交もある。そういった部分も知っていると、「バナナマン」Tシャツがなおさら微笑ましい。 いい意味で、黒木は「変な子」だ。お笑い好きな女優自体は珍しくないが、大阪出身の黒木は12歳のときに『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)に自ら出演を依頼したという“ガチ”ぶりだ。バナナマンや千鳥に加えて、金属バット、シソンヌ、テンダラーといった芸人がお気に入りで、なかなか通なセンスの持ち主のようだ。 そのような内面の濃さが、単なる「しっとりとした和風美人」に終わらず、王道ヒロインから悪女、不倫妻まで幅広い役柄を演じられる秘訣かもしれない。主演映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』(2016年)が公開されたときは、岩井俊二監督から「昭和の最先端を走る女優」と称賛された。そこでただ喜ぶのではなく、「昭和の最先端は平成では?」と監督にすかさずツッコミを入れたところも大器を感じさせる。 今年はヒロイン役を演じた月9ドラマ『イチケイのカラス』(フジテレビ系)が全話平均視聴率10%を超えて(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、来年には主演ドラマ『僕の姉ちゃん』がテレビ東京で放送予定だ。テレビ放送に先駆けて9月24日より「Amazon Prime Video」で全話一挙先行配信が行われ、ネット上では〈空気感がたまらない〉〈黒木華が演じる姉ちゃん最高〉とさっそく好評を博している。 映画でもドラマでも引っ張りだこの存在なのに浮足立ったようなところがないのは、どんな状況でも揺るがない「自分」があるからか。黒木の個性派ファッションからは、そんな頼もしさを感じる。
2021.10.13 16:00
NEWSポストセブン
番組公式HPより
竹野内豊&黒木華『イチケイのカラス』には役者を見る醍醐味あり
 このクールのドラマは各局の意欲作が目白押しの様相だ。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が、いち早くスタートしたフジテレビの月9について分析した。 * * * いよいよ月9の新ドラマ『イチケイのカラス』(フジテレビ系月曜午後9時)がスタートしました。何といってもこのドラマには、他に見られない際だった「特徴」があります。それは「民放連ドラで初めて、刑事裁判官が主人公」ということ。これぞ新鮮な見所です。 過去にも裁判や法廷をテーマにしたドラマはたくさんありました。特に弁護士ものはドラマの定番と言えるほど。『リーガルハイ』で堺雅人さんが演じた超毒舌敏腕弁護士をはじめ、キレモノ弁護士、正義漢あふれる情熱的な弁護士……実にさまざまなキャラクターが登場してきました。 一方で、その弁護士に対峙する検察官が活躍するドラマも。例えば『HERO』ではキムタク演じる久利生検事が異色の行動派として正義を見つけ出していきました。 弁護士と検察が丁々発止のやりとりをする法廷。常にそれを見つめながら、しかし一段高い段の上でじっと動かない存在。冷静で中立的で地味--それが裁判官です。 裁判官は法の番人であり六法全書に照らし合わせて公平な立場から判断を下す人--少なくともこれまではそうでした。しかし、このドラマはその枠組を大胆に覆していくのです。法壇から下りて動き回るのです。 主人公はシャレ髭を生やしデニムにチェックシャツ。その上に黒い法服を着た、東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)の裁判官・入間みちお(竹野内豊)。型破りな裁判官である入間は、冤罪を生まないよう自ら現場検証を行ったり、疑問があれば真実とは何か自分の目で検証していく。いわば生身の人間として活き活きと行動し、裁判という「手続き」の向こう側に血の通う人間がいる、という信念をもっている。 とはいえ連ドラで初めて刑事裁判官が主人公。しかも、人々の生活に身近ではない法律分野の話だけに、その「面白さ」を的確に伝えるには技がいります。法廷内の決まりごとや役割、法的解説を含めて視聴者に伝えつつ、物語の面白さを合点してもらうには表現上の手腕が必須。……と難題に挑むこのドラマですが、第一話を見る限り実にお見事! 演出、脚本、役者の3拍子が揃っています。 まず、演出力が光る。テンポよく細部まで丁寧に作り込み、説明は超コンパクトにまとめて時にアニメも使いつつ、くだぐたしそうな部分を上手く処理。それによって、大事な要素である竹野内豊さんや黒木華さんら「役者」に視聴者が集中できるよう、全体を構成しています。 なるほど演出は『コンフィデンスマンJP』シリーズ等を手がけた田中亮氏らが担当。説明に足を引っ張られずトントンと進んでいく人間ドラマに引き込まれ、第一話をあっという間に見てしまいました。 2つ目に、脚本のユニークさ。原作は浅見理都による同名漫画で、スポットライトの当たらない裁判官に焦点をあわせた慧眼に感服。「裁判官も普通の人間でありいろいろな人の話を聞かなければいけない」という基本軸をぶれずに貫通させている。しかも取材を重ね法律家に監修してもらっている原作は骨太。それを『絶対零度』シリーズなど手がけた浜田秀哉氏が脚本化し、さらにドラマでは原作者了承のもと主人公をポップなイケメンに変え、また相手役・坂間は原作では男性ですが女性に変更するなど、大胆にアレンジしています。 3つ目として、役者の魅力が際立っています。主人公・入間の独特なキャラクターを軽妙爽やかに演じる竹野内豊さん。そして、入間に対峙する超堅物裁判官・坂間千鶴を黒木華さんが演じ、頑固なキャラに成りきっています。二人の演技がせめぎ合い対照的なコンビの姿が鮮やかに浮き上がる。役者を見る醍醐味に満ちていそうです。 袖が広がっていて腕を上げるとカラスにも見える裁判官の「法服」。六法全書の「黒子」として法服を纏う裁判官が、実は空に飛び立ち羽ばたくカラスでもある、というこの物語。人が人を裁くことの難しさと苦さを、軽妙なウイットに包みながら描き出していく。来週第二話は、前田敦子さんが幼児虐待で起訴され“鬼女”とののしられる母親役で登場するとか。予測を裏切って乱反射していくような、見応えのある人間ドラマを期待します。
2021.04.10 16:00
NEWSポストセブン
16年の変化とは(公式HPより)
16年ぶり復活作や、人気漫画実写化も…春ドラマ期待の5作を紹介
 新たなスタートが切られた春。ドラマの開花状況も満開だ。ラブストーリーも学園ものもミステリーもズラリと揃った春ドラマから、女性セブン編集部が厳選した期待大の作品を紹介しよう。◆伝説の弁護士が帰ってくる!『ドラゴン桜』(TBS系/4月25日スタート/毎週日曜21時~)  低偏差値の生徒たちをたった半年で東大に合格させた伝説の弁護士・桜木建二が16年ぶりに復活。受験制度が大きく変わった令和での、新たな“桜木式受験必勝メソッド”とは!? 「つべこべ言わず東大に行け!」のせりふに日曜夜の憂鬱もスカッと晴れるはず。【気になる第一話は……】 元暴走族の弁護士・桜木建二(阿部寛)の型破りな教えで東大合格者を輩出した私立龍山高校だったが、桜木が去ってから学力が低下し、以前のような低偏差値高校に。そんな状況を危惧した桜木は再建のため再び龍山高校へ着任するが……。◆毎週1本のショートコントから幕を開ける『コントが始まる』(日本テレビ系/4月17日スタート/毎週土曜22時~)  夢を諦め解散を決意した3人のコント師と、社会のレールから外れ夜の街で働く姉妹が出会い、織りなす群像劇。20代後半で「人生の大失敗」という壁にぶつかった5人の笑って泣いてもがく姿は必見。【気になる第一話は……】 結成10年を迎えながらも思い描くような結果が出ないお笑いトリオ「マクベス」の3人(菅田将暉、神木隆之介、仲野太賀)はファミレスでネタ作りに励む日々。そこで働く里穂子(有村架純)はやがて彼らのファンとなりライブに行くようになり──。◆クセ者×エリートの新感覚リーガルエンタメ『イチケイのカラス』(フジテレビ系/4月5日スタート/毎週月曜21時~) 検察官や弁護士ではなく、刑事裁判官を初めて主人公(※民放連続ドラマで)にした新しい法廷ドラマ。11年ぶりに月9主演を務める竹野内豊と初の月9出演となる黒木華の初共演ながら絶妙なコンビネーションにも注目。【第一話の復習……】 東京地方裁判所第3支部第1刑事課、通称・イチケイの刑事裁判官・入間みちお(竹野内豊)は冤罪防止のため徹底した捜査をする変わり者。東大卒で若くして特例判事補となって赴任した坂間千鶴(黒木華)はみちおのバディとなるが、担当した事件で早速その破天荒ぶりを目の当たりすることに。◆天才すぎる助手がポンコツ探偵をアシスト『ネメシス』(日本テレビ系/4月11日スタート/毎週日曜22時30分~)  大富豪の遺産相続や、殺人事件が次々と持ち込まれる探偵事務所「ネメシス」にいるのは、天才探偵……ではなく人情に厚いポンコツ探偵と、ありえないヒラメキで事件を解決する天才助手。1話ごとに解決される事件はある過去の謎につながって──。【気になる第一話は……】 元探偵・栗田一秋(江口洋介)から事務所を引き継いだ風真尚希(櫻井翔)のもとに大富豪への脅迫事件が舞い込む。栗田、風間、そして助手の美神アンナ(広瀬すず)は早速豪邸に乗り込み調査を開始するが、翌朝死体が発見される。◆原作ファン納得のキャスティング『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系/4月5日スタート/毎週月曜23時6分~)『凪のお暇』などで知られるコナリミサトの同名漫画が原作。イケメン店主がいる移動珈琲店を舞台に、訪れる街の先々で人生に悩む人たちをホッと再生させる癒しの物語。ただし、この店主にはある“ビターな一面”も……!?【第一話の復習……】 誠実すぎるがゆえに不器用な性格の垣根志麻(夏帆)はある日、いい香りに誘われて青山一(中村倫也)が営む移動珈琲店と出会う。抱えていた悩みを自然と吐露してしまう志麻に青山は丁寧にいれた珈琲を差し出す。※女性セブン2021年4月22日号
2021.04.08 19:00
女性セブン
【動画】黒木華、ムロツヨシと同じマンションに引っ越していた
【動画】黒木華、ムロツヨシと同じマンションに引っ越していた
 ムロツヨシさんの住むマンションに黒木華さんが引っ越していたことがわかりました。 芸能関係者によると「ムロさんはテレビ番組でも『黒木さんは家に来る関係』と公言していますよ。仲のいい友人だと思います。ムロさんも黒木さんも演技力は折り紙付き。作品について深く話し合えるところもあるんでしょう」とのこと。 ふたりは映画『幕が上がる』で初共演後、ドラマ『重版出来!』でも共演し、仲を深めてきたそうです。
2020.07.21 07:00
NEWSポストセブン
ムロ
ムロツヨシ&黒木華、一つ屋根の下で「密な関係」
 都心の一等地にある雰囲気あるマンション。印象的な白壁や、年代物の新聞ボックスなどクラシックな印象を受ける。7月中旬、ゆるデニムにスニーカー、真っ青の傘を差した女性が、大粒の冷たい雨から逃げるように、そのマンションに駆け込んだ。女優の黒木華(30才)だ。 後を追うように、ビンテージの四駆を運転するムロツヨシ(44才)が同マンションへ入っていく──。「ムロさんは以前からお住まいですよ。そういえば、黒木さんはここ最近毎日のようにお見かけしますね。お2人とも本当に感じがいいんですよ」(近所の住人) ムロは現在ドラマの撮影で多忙な日々を送る。「現場のムードメーカーは、主演のムロさん。彼が現場を盛り上げてくれるので、チームワークは抜群です」 テレビ局関係者がそう語るのは、8月スタートのドラマ『親バカ青春白書』(日本テレビ系)の撮影現場のこと。主演のムロ演じる父親が、永野芽郁(20才)扮する娘を溺愛するあまり、娘と同じ大学に入学する…というホームコメディーだ。同作には、ムロの妻役として新垣結衣(32才)が1年8か月ぶりとなるドラマ出演を果たすことも話題になっている。「ムロさんのおかげでチーム一丸となって撮影は進んでいますが、撮影を終えると自宅に直帰しているようです。友人の多い人ですから以前は毎日のように会食があったようですが、最近はほとんどしないとか。自分がコロナにかかって周囲に迷惑をかけてはいけないからと、ステイホームを徹底しているんでしょう」(前出・テレビ局関係者) 直帰する自宅で待っているのが黒木なのか──。 ムロといえば男女問わない幅広い交遊関係で知られる。友人からの信頼は厚く、「めったに芸能界の人と食事をしない石田ゆり子さん(50才)とも2人で食事するほどの人たらし」(芸能関係者)で、小泉進次郎(39才)のお忍び結婚式でも親族以外で唯一招待された芸能人でもある。人気ドラマ『大恋愛』(2018年・TBS系)で共演した戸田恵梨香(31才)とも仲がよすぎて「本当につきあっているのでは」と噂になったほどだ。「実際には、7年前に木南晴夏(34才)さんとの交際が報じられて以来、恋人の噂は聞こえてきません。木南さんと交際していたときは、隠す様子もなく、堂々と手をつないで舞台を観劇に来ていました。木南さんとは別れた後も共演し、一昨年、彼女が玉木宏さん(40才)と結婚した際には、ツイッターに祝福メッセージもアップしていたので、あと腐れなくいい関係が続けられるタイプなんですよ」(前出・芸能関係者) そんなムロだからこそ「本気の恋の相手は誰なのか」「つかみどころがない」ともいわれてきた。 ムロと黒木の出会いは、5年前にさかのぼる。映画『幕が上がる』で初共演後、ドラマ『重版出来!』(TBS系)で共演し、仲を深めてきた。「ムロさんはテレビ番組でも『黒木さんは家に来る関係』と公言していますよ。仲のいい友人だと思います。ムロさんも黒木さんも演技力は折り紙付き。作品について深く話し合えるところもあるんでしょう」(前出・芸能関係者) 自宅に呼び出し、共に語り合う女友達──ムロならあり得る話のようだ。しかし、黒木の知人はこう明かす。「確かにもともと仲がいい。でも実は、黒木さん、4月にムロさんと同じマンションに引っ越したんです。コロナ渦中の引っ越しで驚きました」 自炊が得意なことでも知られるムロのインスタグラムには、自粛生活になってからさらに手料理の写真が増えた。「もともとムロさんは友人を呼んで手料理を振る舞う人。でも自粛生活中の食事の量がどうみてもひとり暮らしの量ではないときが見受けられる。誰かいるんだろうと噂になっていました。 一つ屋根の下であれば、コロナ禍でも最小限のリスクで行き来できますもんね。それもあってこのタイミングで引っ越したんでしょうか。黒木さんは酒豪なんですが『ムロさんと一緒だと何時間でも飲んでいられる』って言っていましたし、最近はもっぱら宅飲みなのかもしれません」(前出・テレビ局関係者) いま、ムロといちばん“密”な関係にいるのは黒木のようだ。2人をつないだのはコロナだけではない。樹木希林さん(享年75)だという。「実はこのマンションは生前樹木希林さんが所有していたマンションです。黒木さんは、樹木さんが亡くなる直前に映画『日々是好日』で共演していてとても感銘を受けていた。住んだのはたまたまのようですが、このマンションに運命的なものを感じたそうですよ」(前出・芸能関係者) 樹木さんに導かれて、2人は友人から特別な関係になったのだろうか。2人の関係について双方の事務所は「特にコメントはございません」と返答した。※女性セブン2020年7月30日・8月6日号
2020.07.17 07:00
女性セブン
エール、まんぷく…朝ドラに「三姉妹」登場の効果と狙いは?
エール、まんぷく…朝ドラに「三姉妹」登場の効果と狙いは?
 東京五輪の『オリンピック・マーチ』など、多くの名曲を作曲した古関裕而氏をモデルにしたNHK連続テレビ小説『エール』。窪田正孝は主人公を演じ、ヒロインが二階堂ふみだ。二階堂の役、姉と妹がいる三姉妹なのだが、実は朝ドラで三姉妹が登場する作品は数多い。三姉妹が登場する朝ドラについてコラムニストのペリー荻野さんが解説する。 * * * そんなわけで、朝ドラ『エール』では、いよいよ主人公の古山裕一(窪田正孝)が成長した音(二階堂ふみ)と出会う展開になっている。豊橋で馬具の製造販売をする関内家の次女である音の夢はプロの歌手になること。 性格はとにかくくっきりはっきり。きれいな着物姿でお見合いに臨んだものの、髪飾りをぶるんぶるんと揺らしながら、「私は男のうしろを歩くつもりはないから。それが私の信条、いいか!!」と相手の胸倉をつかんで言い放つ。おお、言ってくれる。歴代朝ドラヒロインの中でもかなり上位の暴れん坊である。 ここで気になるのは、音が三姉妹であること。実は朝ドラのヒロインは、結構、三姉妹率が高いのである。 前作、『スカーレット』も、主人公喜美子(戸田恵梨香)が長女、次女直子(桜庭ななみ)、三女百合子(福田麻由子)の三姉妹だった。『まんぷく』は、長女(内田有紀)、次女(松下奈緒)、三女(安藤サクラ)、『とと姉ちゃん』もとと姉ちゃんこと高畑充希と相楽樹、杉咲花が三姉妹。『花子とアン』も花子(吉高由里子)ともも(土屋太鳳)、かよ(黒木華)が三姉妹ということで話題になった。 他にもコシノ三姉妹の母をモデルとした『カーネーション』では主人公(尾野真千子)が生み育てた娘三人が世界的に活躍するデザイナーになるし、『純情きらり』は、長女が寺島しのぶ、次女が井川遥、三女が主人公宮崎あおいであった。 三姉妹が登場するドラマの面白さと強みは、キャラクターにバリエーションでできること。三人それぞれに性格は違うし、人生もいろいろ。三人いれば、そのうち一人くらいは「こういう人、いるいる」と共感もされやすいし、パートナーとの出会い、別れ、こどもたちもことも含めて、話がにぎやかになる。肉親だけに姉妹が起こすトラブルもヒロインは無視できない。『スカーレット』のようにオリジナルストーリーならば、なおさら自由自在だ。思えば、このドラマでは、地道な働き者のヒロインとまじめな三女の間にはさまれた次女直子が暴れん坊で少女時代は父親(北村一輝)と激突、おとなになるとヒョウ柄を愛用するおばちゃんキャラになってブイブイ言わせていた。デビュー当初の楚々としたイメージを蹴破った桜庭ななみの言動が、ドラマに躍動感をもたらしたといえる。 私は脚本家を取材する中で「話数の多い朝ドラは、キャラの立つ登場人物を多くしないとネタ切れになる」という話を聞いたことがある。確かに土曜の放送がなくなったとはいえ、ざっと120話ある朝ドラでヒロインに毎回人生の大事件が起こるというわけにもいかない。 そんなとき、仲良し姉妹は強い味方だ。『エール』の関内家三姉妹は、音の姉の吟(松井玲奈)はすてきな男性と幸せになりたいと願い、妹の梅(森七菜)は文学好きで小説家になることを夢見ている。主人公の裕一がぼんやりと気弱な人物だけに、これからは音がドラマをぐいぐい進めていきそうだ。そこに姉妹がどうからむか。新たな朝ドラ三姉妹伝説を作ってほしい。
2020.04.21 16:00
NEWSポストセブン
映画『甘いお酒でうがい』の大ヒット祈願イベントで鏡開き
松雪泰子、「甘い恋は?」と聞かれて「あったらいいですね」
 映画『甘いお酒でうがい』の大ヒット祈願イベントが3月24日に開かれ、主演を務める松雪泰子、共演者の黒木華、清水尋也が登場した。 お笑いコンビ・シソンヌのじろうがコントで演じてきた“40代独身女性”の川嶋佳子を主人公とした本作。原作は、“川嶋佳子の日記”というスタイルでじろうが執筆した同名小説で、松雪演じる佳子が清水演じる後輩に恋をする物語だ。 記者からの「甘い恋は?」との問いかけに松雪は「あったらいいですね」とニッコリ。清水から「恋愛に年齢は関係ない」のコメントも飛び出したが、もしや…?撮影/高柳茂
2020.04.04 16:00
NEWSポストセブン
番組公式HPより
『テセウスの船』を成功に導いた「10代と70代」俳優の存在感
 優れた作品は主演の力だけで生まれるものではない。今期、前評判を遥かにしのぐ“快走”を見せた『テセウスの船』においても然り。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が分析した。 * * * ドラマ『テセウスの船』(TBS系)は予想通り注目の中で幕を閉じました。最終回は19.6%(関東地区)を記録し今期ドラマでトップの座を獲得。盛り上がりは予想されていたとはいえ、これほどの数字になるとは……。そしていまだに、日曜日夜はロスの余韻が続いているもようです。 このドラマが大成功した理由は何なのか? 役者の力、原作と違う真犯人が設定されアナウンスされたこと、それによる犯人捜しブーム、家族愛の丁寧な描き方など、複数の理由が指摘されていますが大切なポイントがもう一つ。それは「10代と70代」俳優の存在感でしょう。 言うまでもなく、犯行の一端を担った「みきお」を怪演し話題をさらった柴崎楓雅くん(11)は「怖い時のみきお」と「普通の小学生のみきお」2面性を演じ分け、話題になりました。しかしもう一人、演技達者なあの人のことを忘れてはいけません。田村心(竹内涼真)の姉・鈴の少女時代を熱演した白鳥玉季さんです。ちょっと拗ねているようでどこか甘えていて、微妙に揺れる多感な少女期の人物を演じさせたらこの人の右に出る子役はいない。それほど巧い! まだ10才だそうですが、大人以上の演技を見せることもしばしば。今回は家族の絆を描き出す佐野家長女役で活躍しましたが、例えば2019年7月に放送され共感を呼んだドラマ『凪のお暇』では、凪(黒木華)の隣部屋に住む小学生5年生のうららとして登場。この時の演技も、キラリと光っていた。毅然とした態度で「私たち、親が思ってるほど子どもじゃないから」と言い放ったり、凪をかばってくれたり。白鳥さんは今自分が何を求められているのかを的確に察する能力が高く、脚本の中に置かれた役柄の「意味」をしっかりと把握し形にする力があるのでしょう。 しかも、一番重要な点は「やり過ぎない」こと。子役はややもすると感情を過剰に演じる方向に走りがちと思いきや、優れた子役は「引き算」がきちんとできる。白鳥さんはその代表でしょう。もちろん鈴の弟役・番家天嵩くんも過酷な役をよく頑張った。役者としての今後が本当に楽しみです。 一方、そこに立っているだけで「犯人?」と思わせる不気味さを見せつけたのが、石坂校長役を演じた笹野高史さん。こちらは70代、いぶし銀です。「前から校長先生があやしいと感じてきた」「真犯人と繋がっているのは校長」と犯人捜しブームの話題をひっさらった観が。 森昌子や山口百恵のファンだった、と昔を懐かしむ校長の口調が、どこか不気味。笑う姿がなぜか怪しい。しゃべるシーンだけで異化効果を生む。あの人が真犯人でないかと視聴者をザワつかせる。さほど多くの時間登場したわけでもないのに、奇妙な節回しとそのたたずまいが強い印象を残しました。 団塊の世代の笹野さんは、そもそも東大安田講堂事件のニュースをテレビで視て自由劇場に飛び込んだという反骨の人。「どんな役にもカッコよさがある」をコンセプトにしているとかで、『コメディお江戸でござる』(NHK)からイマドキの携帯電話CMまで、多種多様な舞台に登場して時代の中で輝く。その振り幅が素晴らしい。「レジェンド笹野じいさん」の存在感に圧倒されます。 このドラマは中心軸に集中力の高い竹内涼真さんを据え、緊張感を保ち、周りには優れた子役や齢を重ねた個性派俳優を配して、強烈な印象を刻みつけた。特に大詰めにおいて子役とじいさんの力による効果は絶大だったと言えるのではないでしょうか。犯人捜しの謎解きだけでなく実は「役者を見せるドラマ」だったのでしょう。若者のテレビ離れなどと言われる昨今、人間の魅力をきちんと表現できれば世代を超えて視聴者を揺さぶるドラマも作り得る、ということを証明した画期的な作品だったと思います。
2020.03.28 16:00
NEWSポストセブン
タクシーに乗り込む村上
関ジャニ∞村上信五、美人書道家と高級焼き肉店で深い話
 中田英寿(43才)やONE OK ROCKのTaka(31才)ら、世界を舞台に活躍する面々に愛される高級焼き肉店がある。3月上旬、2人きりの半個室から、楽しげな男女の会話が漏れてきた。「男性は関西弁で特徴のある声だったので、すぐに関ジャニ∞の村上信五さん(38才)だとわかりました。店には村上さんが先に到着して、女性が来るのを待っていたようです。2人でいるところを見られてはいけないのか、帰りも別々に店を出る相談をしていました。扉のない半個室なので、角度によってはツーショットが丸見えなんですけどね(笑い)」(居合わせた客) 約3時間、“密会”を楽しんだ2人が店を出たのは、ちょうど日付が変わる頃。作戦通り、女性が先に店を出てタクシーに乗り込む。4分後、村上が路上に姿を見せると辺りをキョロキョロと見渡し、警戒しながらタクシーに乗り込み、先に出た女性と同じ方面へと消えていった。 村上といえば、『FRIDAY』が小島瑠璃子(26才)とのお泊まり愛(2017年)、そしてカラオケデート(2019年)を報じている。しかし、この日、村上と焼き肉を食べていたのは小島ではなかった。「“スキャンダル”を警戒するのは当然。村上さんはいま、大事な時期を迎えています。東京五輪ではフジテレビのメインキャスターに抜擢され、中居正広さん(47才)退所後のジャニーズ事務所の “MC担当”としても期待されています」(テレビ局関係者) グループとしても、踏ん張り時だ。昨年9月に錦戸亮(35才)が脱退したことを受け、5人での再スタートを切って間もない。新型コロナウイルスの影響で延期されているものの、昨年11月6日から始まった47都道府県を巡る全国ツアー「Upd8(アップデート)」の最中でもある。「ツアータイトルは、村上さんが考案したそうです。村上さんは関ジャニ∞の中心的存在で、グループへの思い入れが人一倍強い。多忙の合間を縫うツアーにも、“いま止まれば、次に走り出すタイミングがわからなくなる”と覚悟を決めて臨んでいます」(前出・テレビ局関係者) 個人としてもグループとしても今後を左右しかねないこのタイミングで、注意を払ってまで会っていた女性とは誰なのか。ヒントは、昨年11月27日に発売となった、5人になって最初のシングル『友よ』にある。《人生って最高だろう?》と友人に語りかける曲で、CDのジャケットはメンバー5人が正面を向いて並んでおり、その上に、勢いを感じさせる毛筆でタイトルがしたためられている。「写真のない文字だけのバージョンもあって、インパクトの強いデザインに仕上がっています。関ジャニ∞は2014年に自主レーベルを立ち上げているのですが、この曲は設立以来最大のヒットを記録しました。関ジャニ∞にとって、縁起のいいCDなんです」(音楽関係者) 冒頭、村上と焼き肉を楽しんでいた女性こそ、この題字を担当した書道家の青柳美扇(あおやぎ・びせん・29才)だ。 青柳は村上と同じ大阪府出身。筆1本でアメリカ、フランス、シンガポールなど世界を舞台に活動する気鋭の書道家で、「美人書道家」としても知られる。書道パフォーマンスを披露することもあり、東京オリンピック公認のイベント『東京キャラバン』では、松たか子(42才)や黒木華(29才)らとも共演。堂々とした筆運びを披露している。「2人は、同じ大阪出身ということで意気投合。この日は、オリンピック関係などの仕事の話から私生活に関することまで“深い話”をしていたとか。用心深い村上くんが、リラックスしてなんでも話せる特別な関係のようです」(村上の知人)『友よ』以上になる可能性は?※女性セブン2020年3月26日・4月2日号
2020.03.13 07:00
女性セブン
姑に、嫁の仕返し
「毒母」になる連鎖を断ち切るにはどうすればいいのか
 近頃、“毒母”を描く話題作が注目を浴びるようになった。2019年7月期放送のドラマ『凪のお暇』(TBS系)では、黒木華演じる主人・大島凪を言葉でコントロールする母・夕(片平なぎさ)が登場した。 また、2017年放送のドラマ『過保護のカホコ』(日本テレビ系)でも高畑充希演じる主人公を徹底的に甘やかす毒母が強く印象に残っている“毒母”に悩む人は圧倒的に女性が多いが、知らないうちに自身も“毒母”になっているケースが少なくないという。 世代を超えて連綿と受け継がれる“毒母の遺伝子”を、断ち切る方法はあるのだろうか。実母との確執を描いた漫画『しんどい母から逃げる!!』(小学館)など、多数の著書がある漫画家の田房永子さんはこう言う。「まずは物理的に離れること。可能であれば別のところに住む。それが難しければあまり行動を共にしないようにするなど、できる限り接触を断つと自分の中にだんだん変化が訪れてきます」 親と距離をとっても、子供の頃にがまんした感情が清算されるわけではない。 親もなぜわが子に避けられるのかわからないため、アポなしで自宅に押し掛けてくることも少なくない。重要なのは、物理的・心理的に母と距離をとったうえで、“自分がこれまで感じてきた本当の感情としっかり向き合う”というプロセスだ。母娘関係専門カウンセラーの高橋リエさんはこう加える。「傷ついたこと、悲しかったこと、怖かったことだけでなく、怒りや恨みもすべて、人に話したり書いたりして吐き出すことで、少し楽になります。親に直接恨みつらみをぶつけてもかまいませんが、“毒母”は自分がしたことを覚えていないし、反撃してくることも多いので、あまりおすすめしません」 母に理解されずに八方ふさがりになったことがある田房さんが見つけたのは、意外な方法だ。「母からもらった『いらない物』を捨てるだけで意外なほどスッキリしました。母がくれたというだけで、本当はいらないのに捨てられなかった。それを持っているというのは、自分よりも母の方を大切にしているということなんです」(田房さん・以下同)“いらない”と感じる自分の心を尊重して、まずは自分が自分の味方になるための、いちばん簡単な行動だという。そして、「母からもらった物を“いらない”と思ってもいいんだ」と、自分を肯定する第一歩になる。◆共感はあったが… 一方で、「自分が“毒母”かもしれない」と思う節があったら、まず“誰でも毒母になりうる”と認めること。娘に対する愛情があっても、過去の心の傷が、あなたを“毒母”にしてしまうのだから。 田房さんの代表作『母がしんどい』(KADOKAWA)が話題になった時、お茶の間からこんな意見が集まったと明かす。「2012年に作品が話題になった時、たくさんの共感が得られたのですが、テレビで取り上げられると視聴者から『お母さんも人間なんだから許すべきだ』『育ててくれた母を責めるなんて、いつまで反抗期なんだ』という叱責が大量に寄せられました」“毒母”は、自分の不安から娘に干渉していることに気づけず、自分の過激な言動も「娘のためになる」と思い込んでいる。そればかりか、自分自身も“毒母”のことは美化して、いまだに「親のため」に、過緊張状態で生きていることにも気づけていない。 高橋さんは、母も娘も、蓄積された体の緊張を解くことが最も有効だと説く。「母から受けた傷やネガティブな感情を、頭だけで解消することはできません。体の緊張を解いていくことで、過去の思い込みもゆるんできます。深呼吸を1日20分~1時間ほど、2か月続けてみてください。必ず心身が楽になってきます」(高橋さん) 体がゆるむことで初めて感情マヒが解け、自分の本当の感情にも気づきやすくなる。「そのうえで、将来的に、母との関係をどうしたいか、本当の気持ちを探ってみてください。『このまま疎遠にする』でも、『心から感謝できるようになる』『母とハグできるようになる』でも、なんでもいい。自分なりの目標を定めて」(高橋さん)「母を憎む自分の心を認めて、許して、憎みきったら、生きるのが楽しくなりました」と田房さんは言う。“毒母”の娘は愛されていなかったのではない。母自身が、娘への愛情を表現できる段階まで成熟していなかっただけなのだ。 田房さんが笑って話す一言が印象的だった。「私、これから母が老いていく時間のことを考えると、『大変だろうな』より不思議とワクワクするんです。家族というものが好きになってきたのかもしれないです」“大嫌いな母”から“かつて親子だった友達”へ――愛憎に苦しむ母と娘が目指すべきひとつの姿が見えた。※女性セブン2019年11月21日号
2019.11.13 16:00
女性セブン
姑に、嫁の仕返し
毒母に悩むのは大半が女性、母は自分の娘を分身と思いやすい
 近年、いろいろな作品の中で描かれることが増えた “毒母”。2019年7月期放送のドラマ『凪のお暇』(TBS系)では、黒木華演じる主人・大島凪を言葉でコントロールする母・夕(片平なぎさ)が登場した。一方で、主人公を徹底的に甘やかす母親が登場した2017年放送のドラマ『過保護のカホコ』(日本テレビ系)も記憶に新しい。“毒母”に悩む人は圧倒的に女性が多い。その理由を家族問題に詳しい精神科医の斎藤学さんはこう分析する。「お母さんは当然女性ですから、同じ女性である娘を自分の分身だと考えやすく、他者だと認識するのが難しいようです。男の子の場合はおむつ交換のたびに自分にないものが目に入りますから、違う生き物だと認識しやすいのでしょう」(斎藤さん・以下同)“同じ女性”というだけの事実が、無意識のうちに、母と娘を苦しみの連鎖に落としているというのだ。「お母さんも大変だったんだ」「私がいなくなったらかわいそう」などといった女性ならではの共感力の高さが、母と娘をべったりと“癒着”させてしまうという。「“親のため”という思考は困りますね。母のことを“かつて親子だった友達”くらいに思うのが理想です。娘の方も、男の子と違って共感力が高いので、母の感じているものを読み取りやすい。母も、女の子の方が自分に共感してくれるんじゃないかと期待してしまうのです」 また、女性特有の性質の1つに「嫉妬深さ」がある。母は娘にとっていちばん最初のライバルになるというが、毒母と娘の関係が嫉妬でこじれた、極端な例があるという。「日本の一流大学を卒業後、アメリカの名門大学で修士を取ったうえ、通信大手のグローバル企業に入ったハイスペックなある女性が、外で気を張っているせいか恋人との関係に傷ついたりすると実家に戻り、母親の前でだけ子供返りしています。母の望み通りの人間になったことを認めさせ、母を嫉妬させようとしての行動だと分析できます。母は母で夫以外の恋人がいて、娘の話になど興味がない。いやがって席を立とうとする母を、娘は押し倒してまで自分のそばから離れさせないのです」 若くして成功を収めたにもかかわらず、母に認めてもらえないと永遠に満たされない。つねに「母に褒められたい」という気持ちが先立ち、現状に満足しないばかりか、誰もがうらやむような恋人のことも見下している。毒母に育てられていびつな心を抱えた娘の“最終形態”なのかもしれない。※女性セブン2019年11月21日号
2019.11.12 16:00
女性セブン

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