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黒木華は「作品の格を上げる女優」 もはやポスト蒼井優ではない

( AFLO)

今後のさらなる進化に期待( AFLO)

“ポスト蒼井優”──かつてそう呼ばれたこともある女優・黒木華は、今や独自の存在感を放つ役者として確固たる地位を築いている。フジテレビ系で初主演を務める1月期の連続ドラマ『ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇』では、黒木の演技力を評価する声は多い。

 毎週木曜夜10時放送の『ゴシップ』は、大手出版社のニュースサイト編集部を舞台とした物語。黒木は経理部から編集部へと異動してきた主人公・瀬古凛々子役を演じ、徐々にネットニュース記事の取材・執筆に意義を見出していく仕事ぶりと人間的成長が描かれている。

 黒木は今年でドラマデビューからちょうど10周年を迎える。ニュースサイトの編集部員という初の役柄に挑戦することもあり、放送開始前は高視聴率を期待する声も多かった。だが蓋を開けてみると第1話の平均視聴率が6.5%。その後の放送回も視聴率6%前後と低迷している。

 一方、主演の黒木華の演技に関しては好評だ。ネット上では「やっぱり演技がうまいなあ」「ミステリアスな雰囲気がいい」「掴み所がなくて引き込まれる」といった感想が相次いでいる。

 黒木といえばかつては雰囲気の類似から“ポスト蒼井優”と呼ばれたこともあった。映画評論家の小野寺系氏は「たしかに黒木華は“ポスト蒼井優”のイメージを背負ってきた部分がありました」としつつ、『ゴシップ』における現在の黒木の演技をこのように評価する。

「『ゴシップ』における黒木華の演技を見ると分かるように、現在の彼女は俳優として以前よりも高い領域に到達しています。同ドラマでは“事実を追及する女性キャラクター”という、テレビドラマ的な分かりやすい役柄でありながら、視聴者が予想するイメージとは明らかに異なる演技を提供しています。

 ここで彼女が見せるリアクションは、個性が際立ちながらも複雑で奥行きのある、現実に存在する人間のような反応です。“もっと彼女を見ていたい”と思われされるのは、おそらく演出家が求めている以上のレベルで、彼女が独自に演技プランを練っているからではないでしょうか」

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