芸能

黒木華、清原果耶、松本潤 2022冬ドラマで評価を高めるのは誰か

黒木華の笑顔にも注目が集まった

演技力には定評がある黒木華

 いよいよドラマのほうでも新たなクールが始まる。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が分析した。

 * * *
 テレビでは正月番組がほぼ消滅しドラマ全話再放送も目立った年初。1月3日、まだお屠蘇気分の中で早くも再開された連続ドラマが、NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』です。

 正体不明ゆえに「宇宙人」という仇名が付けられていた男が、実は人気トランペッターと判明。物語はギアを上げて展開していく勢い。そう、何と言っても新年早々、視聴者の視線を集めたのはトランペッター役として登場したオダギリジョーです。

 身長はすらりと高くまさに正統派二枚目。リーゼント風の髪型でトランペットを吹く横顔を、惚れ惚れと見とれた視聴者も多いはず。しかしどこか脱力していてトホホな感じを持ち合わせているのがオダギリさん特有の魅力でしょう。役者としての色気やケレン味もあって視線を惹き付ける力はバツグン。不思議な魅力をまとったオダギリさんが今年も大暴れしてくれそうな気配です。

 さて、民放の冬ドラマも続々とスタートするこの時期。まず、主役に期待したいドラマが1月6日にスタートした 『ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○』(フジテレビ系午後10時)。黒木華さんがフジテレビ系ドラマ初主演の注目作、しかも演じる役がニュースサイトの編集者とは。

 物語は……月間5000万PVという目標を達成すべく「ゴシップで攻める」戦略を立てるネット編集者・凛々子(黒木華)の格闘ぶりを描く。完全オリジナルの社会派“風”お仕事ドラマとはいえ、業界事情を多少肌で感じている当方としては、いかに細部まで面白くリアルに描けるのかとハラハラしながら見守っています。

 ストーリー展開もさることながら、黒木華という役者の力がどう発揮されるのかが最大の注目点。黒木さんは、タイプは違えどオダジョーに匹敵するような不思議な魅力を纏っている。いわゆる美形というより個性派、しかしだからといって「これ」という強いイメージはなく、ふんわりほんわか。それが強みかもしれません。どんな人にでもなれてしまう黒木さんに良い意味での「余白」を感じます。

 例えば2016年放送の『重版出来!』(TBS系)では出版社の新人漫画編集者として突撃系を、2019年放送の『凪のお暇』(TBS系)では脱力ヒッピー風の自由人を演じて味わい深かった。一方で2021年の『イチケイのカラス』(フジテレビ系)では東大法学部出身で将来を約束されたエリート裁判官と、それぞれのドラマでさまざまな役柄を演じ、いずれも好評を博してきました。

 黒木さんは強い押し出しがないかわりに、相手の求めるものを受け取る力、良い意味での余裕を感じさせる役者。さまざまな人物に変身できるからこそ、時代にピタリ合わせていくことが可能なのかもしれません。今回はネットニュースの編集者というまさに時代のど真ん中にいる、ちょっとクセのある職業人。いかに面白い人物を描いてくれるのか、期待はふくらみます。

関連記事

トピックス

広島・広陵高校の中井哲之監督と会見を開いた堀正和校長
【「便器なめろ」の暴言も】広陵「暴力問題」で被害生徒の父が初告白「求めるのは中井監督と堀校長の謝罪、再発防止策」 監督の「対外試合がなくなってもいいんか?」発言を否定しない学校側報告書の存在も 広陵は「そうしたやりとりはなかった」と回答
NEWSポストセブン
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
大谷翔平&真美子さん、イチロー&弓子さん、賀来賢人&榮倉奈々、反町隆史&松嶋菜々子…“しあわせな結婚”を実現した理想の有名人夫婦
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《過激すぎる》イギリス公共放送が制作した金髪美女インフルエンサー(26)の密着番組、スポンサーが異例の抗議「自社製品と関連づけられたくない」 
NEWSポストセブン
1990年代、多くの人気バラエティ番組で活躍していたタレント・大東めぐみさん
《交通事故で骨折と顔の左側の歯が挫滅》重傷負ったタレントの大東めぐみ「レギュラーやCM失い仕事ほぼゼロに」後遺症で15年間運転できず
NEWSポストセブン
ポータブルトイレの大切さを発信するYoutuber・わさびちゃん
「そもそもトイレの話がタブー過ぎる」Youtuberわさびちゃんが「トイレ動画」を公開しまくるようになったきっかけ「芸人で恥ずかしいこともないし、夫に提案」
NEWSポストセブン
1990年代、多くの人気バラエティ番組で活躍していたタレント・大東めぐみさん
《事務所が猛反対もプロ野球選手と電撃結婚》元バラドルの大東めぐみ、人気絶頂で東京から大阪へ移住した理由「『最近はテレビに出ないね』とよく言われるのですが…全然平気」
NEWSポストセブン
全国で車中泊をしているわさびちゃん夫婦。夫は元お笑い芸人のピーチキス・けん。
YouTuber・わさびちゃんが「トイレ動画」でバズるまでの紆余曲折「芸人時代に“女”を求められたり、男性芸人から嫉妬されたり…」
NEWSポストセブン
悠仁さまに関心を寄せるのは日本人だけではない(時事通信フォト)
〈悠仁親王の直接の先輩が質問に何でも答えます!〉中国SNSに現れた“筑波大の先輩”名乗る中国人留学生が「投稿全削除」のワケ《中国で炎上》
週刊ポスト
「ビッグダディ」こと林下清志さん(60)
《借金で10年間消息不明の息子も》ビッグダディが明かす“4男5女と三つ子”の子供たちの現在「メイドカフェ店員」「コンビニ店長」「3児の母」番組終了から12年
NEWSポストセブン
女児盗撮の疑いで逮捕の小瀬村史也容疑者(37)。新たに”わいせつ行為”の余罪が明らかになった
「よくタブレットで子どもを撮っていた」不同意わいせつ行為で再逮捕の小瀬村史也容疑者が“盗撮し放題だったワケ” 保護者は「『(被害者は)わからない』の一点張りで…」
NEWSポストセブン
成年式を控える悠仁さまと第1子を出産したばかりの眞子さん(写真・右/JMPA)
眞子さん、悠仁さまの成年式を欠席か いまなお秋篠宮家との断絶は根深く、連絡を取るのは佳子さまのみ “晴れの日に水を差す事態”への懸念も
女性セブン
「ビッグダディ」こと林下清志さん(60)
《多産DVを語ったビッグダディ》「子どもができたら勝手に堕ろすんじゃないぞ」4男6女の父として子供たちに厳しく言い聞かせた理由
NEWSポストセブン