竹原慎二一覧

【竹原慎二】に関するニュースを集めたページです。

命にかかわる「がんのサイン」
頻尿、頭痛、微熱、倦怠感… 命にかかわる「がんのサイン」の可能性も
 日本人の死因第1位であるがん。「痛みを感じた時にはすでに手遅れ」とも言われるが、早期に見分けられるサインはあるのだろうか。2014年にステージ4の膀胱がんと診断された元プロボクサーの竹原慎二さん(49)が振り返る。「最初に感じた異変は“頻尿”でした。もともとトイレは近いほうですが、ある日突然、用を足して10~20分で尿意を感じるようになりました。トイレに行った後も膀胱の周辺がむずむずして、明らかにおかしな残尿感を感じました」 発症者の75%以上を男性が占める膀胱がん。「比較的初期に“痛みのない血尿”が現われやすい」と指摘するのは、川崎医科大学附属病院の永井敦院長だ。「膀胱がんの初期には膀胱の粘膜の毛細血管が切れて、血尿が出るケースが多い。その後、がんの進行具合により、頻尿を訴えるようになります。頻尿で来院した患者に膀胱がんが見つかり、『そういえば、1年ほど前に血尿が出ました』と思い出すケースも少なくありません」 のど仏や声帯の喉頭がんも比較的初期に症状が現われる。特徴的なのは「声の不調」だ。新潟医療福祉大学リハビリテーション学部教授の佐藤克郎医師が解説する。「喉頭がんが声帯に発生した場合、初期から声がかすれる『嗄声』の症状が出やすい。急にガラガラ声になり、それが続くようなら注意が必要です」 ガラガラ声は、さまざまながんのサインとしても現われる。「喉頭に隣接する部位の下咽頭がんでも同様の症状が見られます。また、肺がんは初期の症状が現われにくいのですが、声帯を動かす神経(反回神経)が胸部を通るため、腫瘍の影響で声帯が麻痺して、声がかすれることもあります。 いずれにせよ、これらは喫煙が共通したリスクファクターであり、喫煙者がガラガラ声になってなかなか治らない場合は早めに医師に相談しましょう」(佐藤医師) 一方、脳腫瘍の場合は腫瘍ができる部位により、身体のさまざまな部位に症状が現われる。菅原脳神経外科クリニックの菅原道仁理事長が語る。「平衡感覚を司る小脳に腫瘍ができると、20分以上持続するめまいや立っていられないほどのふらつきが起きやすい。その他、下垂体にできると視野の外側が欠けるといった症状があります。また、腫瘍が神経を障害することで、手足が動かしにくい(運動神経線維)、言葉が出にくい(言語中枢)などの症状が出た場合も脳腫瘍の疑いがあります。 共通して注意したいのは、“朝方の頭痛”です。腫瘍によって頭蓋骨の内側の圧力が高まることで頭痛が生じるのですが、圧力は睡眠中に高まります。起床時に頭痛が生じるなら注意しましょう」 耳鳴りや物が二重に見えるという症状が、実は咽頭がんだった、肩や二の腕の痛みの原因が肺がんだったなど、がんの部位から離れた場所に不具合が出ることもある。別掲の図も参考にして、違和感がある場合は医師に相談したい。「沈黙の臓器」の初期症状 初期症状が現われにくく、「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓、すい臓、腎臓のがんはどうか。医療ガバナンス研究所理事長で内科医の上昌広医師が指摘する。「3つの臓器とも、がんが発生しても初期に自覚症状がなく、たまたま検査で見つかるケースが多い。たとえば腎臓がんの場合、尿検査をした際にごくわずかの血液が混じっていることで判明する場合もあります。ただし、人によっては尿が泡立つ、脇腹に痛みを感じる、原因不明の発熱が続くといった症状が出るケースも見られます」 2006年に腎臓がんが発覚した、元プロレスラーの小橋建太さん(54)が当時を振り返る。「今にして思えば、36度7分ほどの微熱が続き、何となく倦怠感がありました。血尿はなかったのですが、濃いオレンジ色っぽい尿は出ていました」 腎臓がんは進行すると、血尿、背中や腰の痛みなど、直接的な自覚症状が現われる。肝臓がん、すい臓がんも同様だが、痛みなどの自覚症状が見られた時には手遅れになりかねない。「だからこそ、健康診断で異常があれば精密検査を受けたい」と、上医師。 いかに早く異変に気付けるかが重要になる。※週刊ポスト2022年1月14・21日号
2022.01.09 07:00
週刊ポスト
2014年に膀胱がんが発覚し、見事克服した竹原慎二氏(時事通信フォト)
がん克服の竹原慎二氏、黒沢年雄氏が語る医者選びとがん保険の大切さ
 2014年に膀胱がんと診断されて克服した「がんサバイバー」の竹原慎二氏(49・ボクシング元世界チャンピオン)。がんの発見は初診から2年もかかってしまったという。「2012年の1月頃に激しい頻尿に見舞われて医者に行ったら、『膀胱炎か前立腺肥大症かも』と言われ薬を処方されただけでした。思うように改善されないまま月日が過ぎ、2013年の大晦日に大量の血尿が出た。翌年の2月に精密検査をして『膀胱がん』と診断されました」 発見された時にはすでに進行しており、医療用ロボット「ダヴィンチ」で手術をする際にはリンパ節へ転移してステージ4になっていた。竹原氏はそこで、「医師との付き合い方を間違えた」と後悔した。「その医者とは10年来の付き合いで公私ともに仲良くしてきたんです。それが、がんが見つかった時は『俺のせいじゃない』と急に素っ気ない態度になってしまった。 もともと『ゴルフに行こう』『食事をしましょう』とミーハーなところがある人でした。とはいえ、自分に非がないような態度は辛かった。私が学んだのは医者とはプライベートで付き合ってはいけないということ。公私の分別をつけて本当に患者の身になってくれる人を探すことが大事だと身に染みて学びました」 無事にがんは克服したが、「人工膀胱」になったことで苦労は絶えない。「11時間にも及ぶ手術で術後の痛みはボクシングをやっていた私でも半端じゃなかったです。新しい膀胱は尿意を感じないのが大変。普通に排尿しようとしても出てこないので、腹圧で尿を出さなきゃいけない。溜めすぎるとよくないので、夜も5時間以上熟睡したことはありませんよ」 竹原氏と同じ膀胱がんを含む4つのがんを克服した俳優の黒沢年雄氏(77)は、「私はそれでも恵まれていた」と話す。「合計8回も手術をしたし、リハビリでも弱いところを見せられないから辛いですが、保険に入っていたお陰で金銭的には不自由しなかったからね」 黒沢氏は、「保険は絶対に入っておいたほうがいい」と強い語調で言う。それは身近な人の失敗を見てきたからだ。「僕は松方弘樹さんと亡くなる直前まで歌の仕事を一緒にしていたんだけど、松方さんは『俺はきっとがんにはならないから』と言って罹患が発覚する直前に保険を解約しちゃったんですよ。どえらい金額を掛けていたみたいだから、もったいないですよね。松方さんだけじゃなくて僕の知り合いで同様の事態に直面した人が3人はいますよ」 黒沢氏は読者に向けてこう語った。「今では毎年必ず定期検診に行っています。膀胱がんの再発検査はM字開脚で恥ずかしいけど、もうへっちゃらだよ。でも若い時は行かなかった。それが良くなかった……。皆さん、検査と保険は大事にしてください」 がんサバイバーたちの声は重い。他人事だと思わず行動に移したい。※週刊ポスト2021年12月3日号
2021.11.24 07:00
週刊ポスト
『あいのり』Netflix版がガチな暴力紀行と化していた衝撃
『あいのり』Netflix版がガチな暴力紀行と化していた衝撃
 リアリティ番組の面白さは、どこにあるのか。みずからを鼓舞して愛を求める健気な様子をあたたかく観察する番組だった『あいのり』が、Netflix版で再開されてから大きな変革を遂げている。イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、真実の愛を探してガチンコファイトクラブ的なバイオレンスにたどり着いた、新しい『あいのり』の魅力について考えた。 * * *「真実の愛を探す地球無期限の旅」 このフレーズにピンとくるのはアラサー、アラフォー世代といったところか。1999年から2009年まで放送された恋愛バラエティー番組『あいのり』で何度も繰り返されていた名文句である。 ご存知でない方に説明しよう、『あいのり』とは男性4人・女性3人の計7人がピンクのワゴン車(通称:ラブワゴン)に乗り、世界各地を巡りながら“真実の愛”を探す番組。道中、恋に落ちたメンバーは日本行きの航空券を片手に意中の相手に告白。成功すればキスをしてカップル帰国、失敗すれば涙のソロ帰国。 恋と旅、モラトリアムの全てが詰まった青春の行方。その様子をスタジオで見守っていたのが久本雅美、今田耕司、加藤晴彦だった。親目線で見守る2人に対して、些細なことでメンバーをディスる加藤。本気でキレる加藤を見て、当時中学生だった僕は「お前、よくそんなこと言えるなぁ……」と思ったもの。私的なことを書いて申し訳ないが、初めて嫌いなタレントが生まれた番組として自分史のなかでは刻まれている(番組終盤、加藤はウエンツ瑛士と交代)。 性質上、放送中は常々やらせ疑惑を持たれていた番組でもあった。しかし、キスして帰国したカップル44組88人、結婚したカップル8組16名というデータを見れば“真実の愛”はそこにあったのだと云える。今のところ『バチェラー・ジャパン』よりは! 上記したように『あいのり』は2009年で終了し、その後CSにて続編が作られたらしい。ただ、ここ数年間は忘れられたコンテンツとなっていた。 そんな『あいのり』、実は昨年からNetflixにて『あいのり:Asian Journey』と名前を変えて復活。久本雅美の代わりとなる司会者はベッキー、サブをオードリーが務めた。ベッキーにとっては例の騒動後の復帰作でもある。 第1話、スタジオトークの一言目。若林「ベッキーはどうなの恋愛は、思い出に残る恋愛とかあった、人生で?」ベッキー「知ってんだろ!」 ある取材でベッキーはこんなことを語っていた。頑張りすぎていたそれまでが第一章ならば、今は年相応に肩の力を抜いて取り組んでる第二章なんです、と。 流出した川谷絵音とのLINEで「(謝罪会見は)友達で押し通す予定!笑」と清純すぎるパブリックイメージとは異なる人間らしい面を露呈したベッキー。そこからスタートした第二章、ならば清濁併せ飲む司会を期待するのが視聴者ってもの。しかし、そこには第一章と全く代わり映えしないベッキーの姿が……。相変わらず、当たり障りのないコメントに終始している。 ベッキーは変わらなかったが、『あいのり』という番組は変わっていた。 フジテレビ版では毎週放送していたがNetflix版はシーズン制に。最終話22話を迎えた時点で一時終了となり、メンバー全員が帰国。シーズン1の人気が出れば、シーズン2を作成する。時代に合わせた構成となっていた。 また、驚くべきことに番組の根幹となる“恋と旅”にも変化が。なんとそこに新たな要素がプラスされたのだ。それがバイオレンス要素だから視聴者の想像を超えてくる。『あいのり:Asian Journey』は、恋と旅とバイオレンスな番組だ。それが初めて表出したのがシーズン1第6話「言ってみろや、貴様!」、タイトルからも暴力性が漏れてる。 ミャンマーの夜市、お酒も飲み盛り上がったメンバーはスタッフとの集合時間を40分もオーバーしてしまう。そんなルーズな態度を「やる気ある? みんなで相談して決めた集合時間だよ、カメラマンも重いカメラを持っているんだからさ!」と一喝したのが長山ディクレター。非は明らかなので謝罪するメンバー、一旦、騒動は収まりラブワゴンに乗り込む。今までの『あいのり』ならば「そして翌日」なんてナレーションがはいる展開だろう。 しかし、新生『あいのり』は一味違う。シュンとした空気が蔓延する車内、「ちょっと違う」と口を開いたのは女性メンバーのでっぱりん。ここから暴力の波が番組を包み込む。 ラブワゴンを飛び出し、長山ディレクターに「私は“真実の愛”を本気で探しにきている。スタッフにいちいち気を使ってられない」と詰め寄る。当初はタイマンであったが、途中から旅のリーダー・ハト胸も参戦。「俺らって映されるのをわかって『あいのり』に参加している。言いたくないけど、それは甘え」とでっぱりんに問いかける。 対して「なんでそんなことをお前に言われなきゃいけない!」と激昂するでっぱりん。「ふざけるなよ!」と吠え、ハト胸の左胸にでっぱりんの左ストレートが炸裂。その後、画面に映されたのはフジテレビ時代の『あいのり』からは想像もできない地獄絵図。メンバー、スタッフ入り乱れのミャンマー・カオス・ナイト。「この乱闘どこかで……」と思い出したのが、TOKIOが司会を務めたリアリティ番組『ガチンコ!』(TBS)。その名物企画、『ガチンコファイトクラブ』の絵面にそっくりなのだ。 トレーナー・竹原慎二役が正論を吐く長山ディレクター、竹原シンパの第一期生役はハト胸、全てに反抗する第二期生役がでっぱりんといった具合か。戦いの構図まで似ている。 理解されないことに苛立つでっぱりんは、最終的にデパートでオモチャをねだる子供のように床にひっくり返り地団駄。久々にマジギレする大人をまじまじと見た。そして、悔しいが確かに面白いのだ。 このシーンの衝撃は大きい。視聴者に「『あいのり:Asian Journey』で一番心に残ったシーンは?」と聞けば、90%以上の人がこの乱闘シーンをあげるだろう。シーズン1において、暴力描写はこの回しか登場しない。しかし、恋じゃ太刀打ちできない衝撃があった。 そして、今年11月『あいのり:Asian Journey』のシーズン2の配信がスタート。シーズン1のメンバーも希望者のみ引き続き参加。シーズン1でカップルになったでっぱりんも即急に別れたらしく推参し、再びラブワゴンのエンジンが動き出したのである。 シーズン2第1話の終盤、シーズン1から引き続き参加する22年間彼氏がいないユウちゃんと、29年間彼女いない新メンバー勇ちゃんの恋愛模様が描かれた。これぞ!『あいのり』といえる光景である。 スタジオトークに戻り、ベッキーらしい安パイな総評。そのあとに挿入されたのが、今後のシーズン2の見所をまとめた予告映像。これがもうスゴかった! 少々の恋を映したのち、残りは全てバイオレンス。「お前、おかしいやろ!」とメンバーにケンカキックをかますでっぱりん、スタッフと揉みくちゃになるでっぱりん、そして「マジで痛い」と倒れるでっぱりん。 そこで僕は、かつての恋愛バラエティー番組はもうないんだと確信。今の『あいのり』は暴力紀行を楽しむ番組と化している。しかも、それをスタッフが視聴者への惹きとして効果的に使うからエグい。 シーズン2第6話「愛と哀しみのカトマンズ」にて、予告映像で流されていたバイオレンス描写の本編が遂に封切られた。酒に酔ったでっぱりんが「自主性がない」とユウちゃんを折檻、そこからメンバー、スタッフ入り乱れての「ガチンコファイトクラブ」状態ふたたび。「あなたは男と女の修羅場を見たことありますか」というタイトルバックをキッカケに20分以上、大乱闘シーンが配信された。 ケンカを求めてでっぱりんを再キャスティングしたスタッフの味を占めた顔が浮かぶ。「計画通り」と心の中ガッツポーズしただろう。しかし、それは「あいのり」じゃなくて「わるのり」だ。 時代に合わせて刺激物が足された『あいのり:Asian Journey』。スタッフが視聴者の期待に応えた結果、なんともいえない混沌とした番組へと仕上がっていた。そして事実、でっぱりんのケンカで番組は話題となっている。ひとまず、恋と旅とバイオレンスな『あいのり:Asian Journey』は成功中。今後はわからないけど……(Netflixにクレームきてそう)。
2018.12.24 16:00
NEWSポストセブン
具志堅用高に「もし井上尚弥と戦ったら?」と問うと、にやり
具志堅用高に「もし井上尚弥と戦ったら?」と問うと、にやり
 ボクシングブーム再び。現役日本人王者たちの活躍に、メディアは「史上最強」だの「歴代最高」だのと煽るが、ちょっと待ってほしい。彼らが強いのは認めるが、果たしてかつての黄金期を知った上で言っているのか。ならば史上最強の日本人ボクサーは誰か、決めようではないか。長くボクシングを見てきた週刊ポスト読者1000人に、「史上最強のボクサーは誰か」という緊急アンケートを実施した。 時空を超えて「どちらが強いか」を問うのは、格闘技における最大のロマンである。ミドル級で初の日本人世界王者となった竹原慎二(13位)は、現王者・村田諒太について、「かなりのプレッシャーのなかで戦っているのは間違いないが、まだそんなに強いのとやってないからね」と評価を控えた。その上で、「もし戦ったら?」と問うと──。「う~ん。どうなるかわかりませんけど、もしやったら僕は負けない。村田くんのパンチ力が実際にどうかはわからないけど、打ち合うでしょうね。村田くんはあれだけ堅くガードしているから、下から上からと打ち分けてガードをこじ開けていくしかない。僕はプロなんだからファンを喜ばせるためにKOしかないと思って戦ってきた。村田くんはその点では、アマチュア出身だからかもしれないけど、ちょっと手数が少ない。もっとリスクを取ってでも攻めてほしいね」 先駆者としての自負が、そこに垣間見えた。 同じく今回のアンケートで圧倒的票数を集めて1位となった具志堅用高に「もし井上と戦ったら?」と問うと、「僕以外にすごいボクサーなんてたくさんいた」と話していたにもかかわらず、これまでの謙虚さとは打って変わり、にやりと笑った。具志堅は1位で364票を獲得、2位のファイティング原田の133票を大きく上回った。「勝つために最高のコンディションで仕上げるね。僕はサウスポーだから左ストレート一本槍で攻めるね。現役時代は対戦相手によって左ストレートで攻めるか、それを意識させておいて右フックで決めるか変えていたんだけど、前に出てくるファイターにはけっこう苦戦していた。井上くんも前に出てくるタイプだし勢いもある。だからこそ、彼の勢いと僕の左ストレートの戦いになるだろうね」 最強の片鱗を見た。※週刊ポスト2018年6月15日号
2018.06.10 07:00
週刊ポスト
がんと戦う竹原慎二氏「闘病は弱気なぐらいがちょうどいい」
がんと戦う竹原慎二氏「闘病は弱気なぐらいがちょうどいい」
 医療の進歩により、がんになった後も以前と変わらぬ人生を送れる人が増えている。元WBA世界ミドル級チャンピオンの竹原慎二氏(45)は、復活の真っ只中にいる。 2014年2月の膀胱がん発見時には、すでに腫瘍が2.5cmに成長し、粘膜の中にも拡大していた。骨盤リンパ節にも2か所の転移が見つかる「ステージIV」で、5年生存率は40%以下。医師からは膀胱の全摘出を勧められたが、竹原氏は頑なに拒否した。「だって摘出したら、ストーマ(人工膀胱)の装着が必要になるんですよ。40代前半で膀胱がない、尿が溜まる場所に違和感を覚えるなんて、想像しただけでも絶対に嫌だった」 しかし、全摘以外の選択肢を提案する病院はなかった。僅かな可能性にかけて東大病院の最先端手術を受けることを決めた。「全摘は免れないけど、全摘後に自分の腸を使って体内に『新膀胱』を作れば、ストーマを付けずに済むと説明されたんです。開腹手術も手ブレ防止機能で細かい作業が正確に行なえる手術支援ロボット『ダヴィンチ』を選びました。これだと手術痕が小さくて済むからです。とにかく術後の生活に極力影響を残したくなかったんです。住宅ローンもあったし、仕事も続けたかった」 元世界チャンピオンらしく不屈の闘志でがんと戦っているのかと思えば、そうではない。「僕はめちゃくちゃネガティブな性格なんです。でもその弱気こそが強さの秘訣で、ボクシングの時も“次の試合、絶対に勝てないなァ……勝てないから練習しよう”って奮起できるんです。がんも一緒。“死ぬかもなァ……死にたくないから頑張ろう”って」 手術から2年半が経過した今は「死ぬまでにやりたいリスト」を書き、がんの再発に怯えつつも、前向きに人生を送っている。「『東京オリンピックを観るぞ!』、『娘の結婚式に絶対出るぞ!』とかね。その中のひとつに『もう1度ホノルルマラソンを走る!』があったんですが、昨年末に実現できました。しかも9年前に走った時より1分早かった(笑い)。 今は尿意を感じないので、定期的にトイレに行って排尿しなきゃいけないけど、不便はそれぐらいで普通の暮らしはできています。だから油断しちゃうんです。最近は夜にお酒を飲み歩いたりワガママな自分が出てきて……もっとネガティブにならないとダメだね(笑い)」 支えてくれる妻に叱られながら、現在もタレント活動を精力的に続けている。【プロフィール】たけはら・しんじ/元プロボクサー。1972年広島県生まれ。1989年にプロデビューし、1995年に日本人初のWBAミドル級王座獲得。現在は「竹原慎二&畑山隆則のボクサ・フィットネス・ジム」で指導も行なう。撮影■北村崇※週刊ポスト2017年2月24日号
2017.02.15 07:00
週刊ポスト
太田プロといえば、ダチョウ倶楽部
ダチョウ、有吉、野呂ら人気タレント輩出 太田プロの強さ解説
 老舗の芸能プロダクションのひとつ、太田プロダクション。有吉弘行、土田晃之、ダチョウ倶楽部といったお笑い芸人から指原莉乃らAKB48グループの人気メンバー、前田敦子、高島礼子といった女優まで所属している。今、テレビ界では太田プロのタレントなくして番組は成立しないとまで言われるほど影響力の大きいプロダクションのひとつだ。太田プロのタレントがこれだけ活躍できるのはなぜか? そして太田プロらしさとは? テレビ解説者の木村隆志さんが分析する。 * * * 上島竜兵とのキス芸を披露した元AKB48の野呂佳代が絶賛されています。それまで「アイドルとしてもタレントしてもパッとしない」と言われていた野呂の株が急上昇したのは、まぎれもなくダチョウ倶楽部の力によるものでしょう。実際、ダチョウ倶楽部のキス芸は、情報番組で使われることが多いため、イベント関係者を喜ばせているだけでなく、共演したタレントたちを輝かせています。 では、ダチョウ倶楽部の何がスゴイのでしょうか? それは「一周回って面白い」ネタであり、そう思わせるまでやり続ける力です。ダチョウ倶楽部のネタは単純で、老若男女を問わず誰もが再現可能な「お約束」ばかり。それを30年もやり続けている上に、最近は他のタレントを巻き込めるようになっているのですから、「一周回って面白く」なっているのでしょう。 実はその「一周回って面白い」は、ダチョウ倶楽部の所属事務所である太田プロらしさとも言えます。どん底時代の長かった有吉弘行も、土田晃之の人の揚げ足を取るような話芸も、「一周回って面白い」。あるいは、おかもとまりの迷走グラビア、ネイチャージモン、つるの剛士の将棋キャラなどの「一周回らなければ面白くない」仕掛けも多く、他の事務所は絶対にやらないものとも言えます。 だからこそ太田プロの象徴は、「一周回って面白い」を何周も回ってきたダチョウ倶楽部であり、今回の野呂も「一周回って面白い。一周回ってかわいい」と思わせる、太田プロのタレントらしいチャンスをつかんだのでしょう。また、AKB48グループの所属タレントでは、指原莉乃が「一周回ってかわいい」と言われはじめています。その意味では、厳しい声の多い前田敦子も「一周回って演技がうまい」と言われる日が来るかもしれません。 太田プロの特徴として、もう1つ挙げておきたいのは、「やりたきゃやれば」のスタンス。「長年同じネタをやり続けてもOK」である一方、「新しいことがやりたかったら自分で何とかすれば」という考え方なのです。これは見方を変えれば、放任主義であり、もっと言えば、自由かつテキトー。だから、有吉が独断で選ぶ『太田プロ総選挙』なんてムチャも許されるのではないでしょうか。 自由な雰囲気の事務所だからこそ、所属タレントの浮き沈みは激しく、『しくじり先生』(テレビ朝日系)の出演候補者が目白押し。すでに、おかもとまりが出演したほか、具志堅用高、指原莉乃、進藤学、竹原慎二、土田晃之、つるの剛士、デンジャラス・ノッチ、彦摩呂など、しくじった過去のあるタレントが多く、彼らを“辛抱強く放置”して、「一周回って〇〇」になるタイミングを待っている気がするのです。 私自身、タレントへのインタビューで何度か太田プロに行ったことがあるのですが、驚くほど上記のイメージ通りでした。取材中ほとんどマネージャーが関与せず、部屋に通されてタレントと話すだけ。たとえば、寺門ジモンにインタビューしたときは、部屋に入るとジモンが座って待ち構えていて、いきなり企画やオファーの仕方について怒りはじめたのです。ただ、怒られているうちに、だんだん一周回って面白くなってきて……。 それがジモンやマネージャーの狙いかどうかは分からないのですが、かつて、たけし軍団、大川興業、爆笑問題らの破天荒芸人が所属していた歴史も含め、何だかスゴイ芸能事務所であることは間違いありません。【木村隆志】コラムニスト、テレビ・ドラマ解説者。テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの聴き技84』(TAC出版)など。
2015.09.25 07:00
NEWSポストセブン

トピックス

公務に邁進されている(6月、東京・港区)
佳子さま「公務に積極的」になられた背景に「皇籍離脱」「結婚」か
女性セブン
亜希
亜希 陰から見守る元夫・清原和博と息子達との「父子鷹」
NEWSポストセブン
披露宴での志摩ノ海と元関脇・逆鉾の長女・清香さん(時事通信フォト)
故・逆鉾の長女が結婚で後継者確定も名門・井筒部屋再興への“高いハードル”
週刊ポスト
SNSでの発信力も大きい新庄ビッグボス(時事通信フォト)
新庄ビッグボスのインスタ投稿が波紋 「ファンとそれ以外の分断を煽る」の指摘も
NEWSポストセブン
クルマ、ギター、アート、スケートボードにもこだわる
長瀬智也、英国のバイク誌に登場 悠々自適な暮らしに「所ジョージ化している」の声
女性セブン
小室圭さんと眞子さん
小室圭さん妻・眞子さんがNYで行きつけのスーパーから見えてきた“妻の気遣い”「日本でいえば『成城石井』」 
NEWSポストセブン
京都の街を歩く舞妓のイメージ(写真/イメージマート)
元舞妓の〈16歳飲酒〉〈お風呂入り〉告発に、花街関係者も衝撃「未成年飲酒には厳しく対応しているはず」
NEWSポストセブン
不祥事を理由に落選したはずなのに、比例で復活されては…(左は塚田一郎氏、右は中川郁子氏/写真=共同通信社)
「不倫路チュー」「USBは穴に…」失言・不祥事で落選しても比例復活するゾンビ議員たち
週刊ポスト
注目を集めるNHK吉岡真央アナ
「ポスト和久田麻由子アナ」候補のNHK吉岡真央アナ 替え歌ダンスで“キャラの強さ”際立つ
週刊ポスト
前田敦子と篠田麻里子の女子会姿をキャッチ
前田敦子、篠田麻里子と六本木で4時間半女子会 元夫・勝地涼との関係は良好に
女性セブン
謎めいたバッグを持つ広末涼子
広末涼子、“破壊力強すぎ”コーデは健在「背中に蜘蛛」私服に続き目撃された「謎バッグ」
NEWSポストセブン
結婚し、日本メディアが情報をキャッチしづらいNYで、デイリーメールが追跡取材(写真/JMPA)
小室圭さん・眞子さん夫婦が「離婚で終わったとしても…」英デイリー・メールが報じた「茨の道」
NEWSポストセブン