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がん克服の竹原慎二氏、黒沢年雄氏が語る医者選びとがん保険の大切さ

2014年に膀胱がんが発覚し、見事克服した竹原慎二氏(時事通信フォト)

2014年に膀胱がんが発覚し、見事克服した竹原慎二氏(時事通信フォト)

 2014年に膀胱がんと診断されて克服した「がんサバイバー」の竹原慎二氏(49・ボクシング元世界チャンピオン)。がんの発見は初診から2年もかかってしまったという。

「2012年の1月頃に激しい頻尿に見舞われて医者に行ったら、『膀胱炎か前立腺肥大症かも』と言われ薬を処方されただけでした。思うように改善されないまま月日が過ぎ、2013年の大晦日に大量の血尿が出た。翌年の2月に精密検査をして『膀胱がん』と診断されました」

 発見された時にはすでに進行しており、医療用ロボット「ダヴィンチ」で手術をする際にはリンパ節へ転移してステージ4になっていた。竹原氏はそこで、「医師との付き合い方を間違えた」と後悔した。

「その医者とは10年来の付き合いで公私ともに仲良くしてきたんです。それが、がんが見つかった時は『俺のせいじゃない』と急に素っ気ない態度になってしまった。

 もともと『ゴルフに行こう』『食事をしましょう』とミーハーなところがある人でした。とはいえ、自分に非がないような態度は辛かった。私が学んだのは医者とはプライベートで付き合ってはいけないということ。公私の分別をつけて本当に患者の身になってくれる人を探すことが大事だと身に染みて学びました」

 無事にがんは克服したが、「人工膀胱」になったことで苦労は絶えない。

「11時間にも及ぶ手術で術後の痛みはボクシングをやっていた私でも半端じゃなかったです。新しい膀胱は尿意を感じないのが大変。普通に排尿しようとしても出てこないので、腹圧で尿を出さなきゃいけない。溜めすぎるとよくないので、夜も5時間以上熟睡したことはありませんよ」

 竹原氏と同じ膀胱がんを含む4つのがんを克服した俳優の黒沢年雄氏(77)は、「私はそれでも恵まれていた」と話す。

「合計8回も手術をしたし、リハビリでも弱いところを見せられないから辛いですが、保険に入っていたお陰で金銭的には不自由しなかったからね」

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