光市母子殺害事件一覧

【光市母子殺害事件】に関するニュースを集めたページです。

平成24年 牛レバー生食禁止、ワイルドだろぉ、ロンドン五輪
平成24年 牛レバー生食禁止、ワイルドだろぉ、ロンドン五輪
 平成もいよいよ残すところ数ヶ月。「平成」という時代にはどんなことが起きていたのか? ここでは平成24(2012)年を振り返る。 国内では沖縄での観測以来25年ぶり、本州では129年ぶりに日本列島各地で金環日食が観測されたこの年。 経済では野田内閣が消費税率を2014年に8%、2015年に10%に引き上げる消費税増税法案を提出。 参院本会議で可決成立し、2014年4月から現行の8%となった。10%引き上げは2度にわたる延期の後、今年10月から施行となる予定。 食に関するニュースでは、厚生労働省が食品衛生法に基づき、牛のレバーを生食用として販売・提供することを7月1日から禁止した。6月下旬、焼き肉店等には、最後のレバ刺しを堪能しようとする人々が列をなした。 スポーツではロンドン五輪で日本勢が大活躍。男子体操の内村航平選手が28年ぶりに個人総合で金。卓球女子団体では福原愛、石川佳純、平野早矢香選手が銀を獲得。また、先日、現役引退を発表した柔道女子の松本薫選手も57kg級で金を獲得。合計38個と過去最多のアテネ五輪を更新する快挙となった。 8月20日、東京・銀座で行われた日本人メダリストによる凱旋パレードには、沿道に約50万人ものファンらが詰めかけた。 1999年に発生した「山口・光市母子殺害事件」から約13年を経て、最高裁は殺人と強姦致死などの罪に問われた元少年に死刑判決。犯行時18才30日での死刑確定は最も年少。 芸能界では女優の森光子や歌舞伎役者の十八代目中村勘三郎ほか、“ちいちい”の愛称で親しまれた地井武男(享年70)などの訃報が相次いだ。本誌連載でも活躍していた流通ジャーナリストの金子哲雄氏も闘病生活の末、41才の若さでこの世を去った。 ドラマでは堀北真希主演のNHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』がヒット。ゲームでは『パズル&ドラゴンズ』通称パズドラがサービス開始。 この年の流行語は「ワイルドだろぉ」「終活」など。■平成24年の主な出来事1月1日 オウム真理教事件で逃亡中の平田信容疑者を、出頭先の警視庁丸の内警察署で逮捕。6月3日には菊地直子容疑者、同15日には最後の特別手配犯、高橋克也容疑者も逮捕4月19日 福島第一原子力発電所の1~4号機が正式に廃炉。日本の原発が54基から50基に減少5月21日 金環日食観測。日食レンズや日食メガネがヒット5月22日 東京スカイツリーが開業7月1日 食品衛生法により生の牛レバー(レバ刺し)の提供禁止7月27日 ロンドン五輪が開幕。日本は史上最多のメダル38個10月1日 オスプレイが沖縄・普天間飛行場に配備10月8日 京都大学の山中伸弥教授がiPS細胞でノーベル生理学・医学賞受賞11月10日 森光子が死去(享年92)12月5日 十八代目中村勘九郎が死去(享年57)12月19日 韓国で初の女性大統領、朴槿恵(パククネ)氏が当選12月26日 第2次安倍内閣発足※女性セブン2019年2月28日号
2019.02.20 16:00
女性セブン
ミッチーvsサッチー、だんご3兄弟… 平成11年プレイバック
ミッチーvsサッチー、だんご3兄弟… 平成11年プレイバック
 来年の春で終わる平成の時代に一体何が起きたのだろうか。平成11年の出来事を振り返る。 1973年に出版されベストセラーとなった『ノストラダムスの大予言』で「世界が滅亡する」と予言された年。茨城・東海村では国内初の臨界事故が発生。重度の被ばくをした作業員3人のうち2人が死亡。周辺住民ら約670人が被ばくし、国民を不安と恐怖に陥れた。 一方、政府はバブル経済崩壊後の景気回復を目的に、地域振興券を発行。子育て世帯や高齢者など全国で約3107万人に交付され、約6190億円が利用された。しかし、調査結果によると消費の押し上げ額は2025億円程度で、国内総生産の個人消費の0.1%にとどまった。 この年は臓器移植法による初の脳死移植実施や国旗・国歌法、通信傍受法、男女共同参画社会基本法等が成立。 また、10月に桶川市で女子大学生が刺殺されたストーカー殺人事件を機に、翌年、ストーカー規制法が制定された。 芸能界では多くのホームドラマ等で母親役を演じ、「日本のお母さん」と呼ばれた女優・山岡久乃が胆管がんによる心不全で死去。告別式には橋田壽賀子、泉ピン子ら“渡鬼ファミリー”が顔を揃えた。そのほか、ワイドショーではミッチー・サッチー騒動。音楽では宇多田ヒカルの初アルバム『First Love』や『だんご3兄弟』が大ヒット。商品では犬型ロボット『AIBO』が限定3000台で発売。1台25万円が20分で完売した。 また、NTTドコモの『iモード』サービスによってインターネットアクセスが可能に。絵文字を含む電子メールが主流となり、携帯電話の普及率がアップ。電話番号も11桁に増えた。 流行語は「リベンジ」「カリスマ」「ブッチホン」等。■平成11年の主な出来事1月25日 厚生省が勃起不全(ED)治療薬、バイアグラを承認。2月15日 女優・山岡久乃が死去(享年72)2月22日 NTTドコモからiモードサービス開始。4月11日 第14回統一地方選挙。東京都知事に石原慎太郎が初当選。4月14日 山口・光市母子殺害事件が発生。5月7日 警視庁に「ハイテク犯罪対策センター」が設置。5月13日 野口健がエベレスト登頂に成功。6月1日 ソニーが犬型ロボット『AIBO』を発売6月3日 江口洋介と森高千里が入籍。4日に会見。6月16日 厚生省が低用量経口避妊薬ピルを承認。9月30日 茨城・東海村の核燃料加工会社『ジェー・シー・オー』で国内初の臨界事故発生。10月26日 埼玉・桶川ストーカー殺人事件。※女性セブン2018年11月8日号
2018.10.28 07:00
女性セブン
「エース記者」は語る
「週刊文春エース記者」が語るスクープの裏側
 9月30日、週刊誌の編集者、ライターが注目する一冊の本が出た。「スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ」(文藝春秋社)。著者の中村竜太郎氏は2014年まで週刊文春に在籍し、活躍してきた。同世代の「スクープとは全く縁の無い」フリーライターの神田憲行氏が迫る。 * * * 今回の取材は個人的にも大いに楽しみにしていた。以前から中村竜太郎氏の名前は、スクープには無縁な私のようなフリーライターでもよく耳にしていたからだ。週刊文春の編集者から「うちに中村っていうエースがいて」と実際に聞かされたことがあるし、他誌の編集者、ライターも「文春のトップの中村」とたまに噂話をしていた。この本のサブタイトルに「週刊文春エース記者」とあるが、これは読者を呼ぶためだけの惹句ではない。彼は本当にそう呼ばれていたのだ。 本では読者もまだ記憶に新しいであろう「飛鳥涼覚醒剤事件」や、のちに海老沢会長辞任にまで発展する「NHK紅白歌合戦プロデューサー巨額横領事件」など、中村氏が手がけたスクープ記事の裏側が紹介されている。 それ以外で中村氏に印象深い仕事を訊ねると、「光市母子殺害事件」の被害者である本村洋氏の単独インタビューに最初に成功した話をしてくれた。「本村さんのときは現場に最後発で乗り込んだんですよ。こちらは記者クラブに入っていないし、本村さんもどこにいるのかわからず、誰にも相手にされない状況でした」 取材の世界には『現場100回』という言葉がある。事件現場に何度も足を運べ、という意味だ。中村氏は文字通りそれを実践していく。「といってもご近所はすでに他の記者が回ったあとですから、誰も手つかずのところを探し歩いていたら、山を越えたところに加害者家族が住んでいた住宅街を見つけたんです。そこはどこの記者もまだ来ていませんでした」 そこで聞き込んだ加害者の横顔を記事にした。それが本村さんの琴線に触れ、どこのメディアもまだできなかった単独インタビューに成功するきっかけになったという。本村さんのご両親も見つけた作業もすごい。「僕は葬儀では花輪をよく見ます。亡くなられた本村さんの奥様とお子さんのお葬式の写真に1枚だけそれが写っているのがあって、誰から送られてきたものかルーペで名前を確認したら、本村姓のものがあった。親族に違いないと思って、電話帳でしらみつぶしで探しました。本村姓のお宅に電話を掛けて、違っていたら定規で線を引いてその名前を消す。そうやって一軒ずつ潰していって、隣の県で見つけました」 本では駅のホームで起きた殺人事件の目撃者を探すため、始発から終電まで改札に張り込んで利用客に尋ねていくエピソードも紹介されている。その駅で見つからなければ隣の駅へ。早朝から深夜まで毎日地道に聞き込んで、ひとりの目撃者を見つけたのである。 中村氏は「スクープを取るのに特別なことはなく、普通のことしかしていない」というが、その普通が尋常ではない。──私はスクープを取るのは一種の才能だと思っています。自分にはその才能がありませんでした。中村さんはスクープを取る能力についてどう思いますか。「性格、パーソナリティーという部分が大きいかもしれません。よく、『人当たりが良くて誰からも好かれるタイプで云々』とスクープを取る記者像が語られますが、そんなことはありません。いろんなタイプのスクープが取れる記者がいると思います」──中村さんはどんなタイプですか。「僕はものすごく人の話を聞きますね。役に立つ立たない関係なく聞きます。他の記者から『よくあんな役に立たない話を聞いていられるな』と呆れられるぐらい聞きます。我々の仕事って、人様の話が先にあって成立するじゃないですか? 凶悪犯であっても普通の市民であっても、僕は真摯に耳を傾けたいというのが信条でもあります。そういう人への共感力というのが強いのかもしれません」──また情報源、いわゆる「ネタ元」という存在もあります。私もかつてネタ元と考える人と付き合うようなことをしていましたが、どうも功利的な人間関係に疲れてしまいました。中村さんはどうですか。「よく若い記者からも『ネタ元はどうやって見つけるんですか』と聞かれるんですが、基本は身の回りの人を大切にすることからですよ。僕も損得関係から人付き合いしたことがありますけれど、やはり長く続きません」──でもそれだと結局「好き嫌い」で人と付き合っていることになり、交友関係が狭くなりませんか。「あ、僕は人の好き嫌いってそんなにないんですよ。どの人も等距離というか。そこは変わっているのかもしれません」──夜に人と飲むのは欠かさず?「文春時代は毎晩でしたね。僕はお酒飲めないんですが、ウーロン茶片手に毎晩ずっと酒席にいました」──人の付き合い方で励行していることはありますか。たとえばよく聞く、掲載誌を送るときに直筆の手紙を添えるとか。「むかしそういうのやってましたけれど、長続きしなかったですねえ(笑)そこまで筆まめじゃないというか(笑)」──ですよね? ああ良かった(笑)「でも週刊誌にいると苛酷な人間関係にさらされるんです。飛鳥涼のシャブのときも、親しいと思っている人から『あいつは暴力団からカネ貰っている』とかデマを流されました。付き合いうと危険と思われて、電話しても出てくれないとか、ネタ元が一切いなくなる。孤独感に苛まれるところがあります」──その中で仕事の情熱を支えていたのはなんですか。「僕が文春に来たのは30歳で遅いスタートなんです。結婚して子どもも生まれたのに、人脈もなにもない。人と同じことしていてはいけないと思って、がむしゃらに取材してきただけですよ。娘からは『パパはお酒も飲まないしギャンブルもしないし、なにが面白いの?』って聞かれるんですが、ほんとそうですよ。仕事が面白いといえればいいんですが、なかなかそうもいかないですよね(笑)」──なにが楽しみなんですか(笑)「海外旅行と動物見ることですかねえ。家で鳥飼ってますし、猫カフェもいきます(笑)」 現在取り組んでいるのは人物評伝。「著名人ではなく無名な人。無名だけど面白い人を世の中に届ける本が書きたい」。スクープ記者が発掘する無名伝だ。面白くないはずがない。〈なかむら・りゅうたろう〉1964年生まれ。大学卒業後、会社員を経て95年から週刊文春編集部で勤務。数々のスクープをものにし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞」を最多の3度受賞する。本書は初の単行本。現在は雑誌だけでなく新聞テレビラジオでも活躍している。
2016.10.10 16:00
NEWSポストセブン
『ヤクザと憲法』P 「視聴者は美談なんて期待してない」
『ヤクザと憲法』P 「視聴者は美談なんて期待してない」
 異端のテレビマンが、名古屋にいる。連日劇場を満席にするドキュメンタリー映像作品『ヤクザと憲法』を手掛けた東海テレビのプロデューサーであり、過去、数多の問題作を世に送ってきた阿武野勝彦氏(57)である。衒いなきテレビマンの言葉は、日本社会の歪みを静かに浮かび上がらせる。(聞き手=中村計・ノンフィクションライター) * * *『ヤクザと憲法』は、取材班にとって最高の「修羅場」だったかもしれない。事務所内にあったキャンプ用具を見て「マシンガンですか?」と聞くシーンがある。──撮影中、突っ込み過ぎて、本当に鉄砲が出てきちゃったらどうしようみたいな心配はなかったのですか。「ぼくたちがやっているのは“手ぶらドキュメンタリー”ですから。最初に筋書きを考えるというのは、大枠の自主規制じゃないですか。もし犯罪シーンに出くわしたら、その時はその時で考える。でも、彼らも“寸止め”してくるんですよ」──寸止め? でも、映画の中には、あやしげなブツの売買シーンや、高校野球を見ながら札束を封筒に入れるシーンが出てきますよね。「どんなに食らいついても、彼らは、これは覚醒剤だよとは言わない。野球賭博らしきシーンについても、賭博開帳図利罪は、賭ける側と胴元、両方そろわないと成立しないので、あのシーンだけでは立件できない。彼らがそれをわかっていたかは不明ですけど、常にぎりぎりを見せてくるんですよ」 そうした事実にこだわりつつも、一方では、あまりにも出来過ぎたシーンは捨てると話す。「最終的に、どうだ、みたいな映像を見せなくて済むのは、時間をかけた余裕でしょうね。『ヤクザと憲法』も百日も通っていますから。これは臭いから見せないでおこう、とかができる。 いつも狩猟型ではなくて、農耕型取材をしようって言ってるんです。時間をかけて種を植え、水をまき、刈り取る。テレビマンって、獲物をバーンと撃ってやるんだみたいな感覚に陥りがちじゃないですか。そうじゃなくて、状況の中にカメラを持ち込んで、その中を漂ってみればいい。時間だけはたくさんあげるから、と」 さまざまな部署を渡り歩き、さまざまな角度から物を眺めることができるせいだろう、阿武野の発言はテレビマンとしては異色かもしれないが、一般人に当てはめれば「真っ当」だ。「視聴者がいい物語を求めていると決めつけているからでしょうか、ドキュメンタリーが均質化している。地方局のドキュメンタリーの祭典があるのですが、もっとも多いテーマは障害者を題材とした作品です。ハンディを持つ人間を励ましたいというより、励ましてる自分が好きなんじゃないの? って思ってしまう。『ヤクザと憲法』なんて、全然いい話じゃないのに見たい人がいっぱいいる。視聴者は、事実を見たいんじゃないですか。美談なんて期待してないということに気がつかないと、ドキュメンタリーは時代に取り残されていってしまうと思いますよ」(文中敬称略)■あぶのかつひこ/1959年生まれ。同志社大学文学部卒。1981年東海テレビ入社。アナウンサーを経てドキュメンタリー制作。主なディレクター作品『村と戦争』『約束~日本一のダムが奪うもの~』、プロデュース作品に『光と影~光市母子殺害事件 弁護団の300日~』『ホームレス理事長 退学球児再生計画』など。日本記者クラブ賞(2009)、芸術選奨文部科学大臣賞(2012)を受賞。※SAPIO2016年4月号
2016.03.13 16:00
SAPIO
『ヤクザと憲法』P バッシングされる側に視点置く理由
『ヤクザと憲法』P バッシングされる側に視点置く理由
 異端のテレビマンが、名古屋にいる。連日劇場を満席にして話題となったドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』を手掛けた東海テレビのプロデューサーであり、過去、数多の問題作を世に送ってきた阿武野勝彦氏(57)である。同作では、100日にわたり、大阪の暴力団に密着。モザイクなしで暴力団員を映した。 彼は、あえてセンセーショナルな題材を選んでいるわけではない、と語る。それを「問題」と捉える周囲の感覚こそズレているのではないかと。衒いなきテレビマンの言葉は、日本社会の歪みを静かに浮かび上がらせる。(聞き手=中村計・ノンフィクションライター) * * * もともとアナウンサーとして入社したそうだが、端正な風貌は、確かにそちら寄りだ。しかし、肝の太さを感じさせる低い声音と物腰はやはりジャーナリストのものである。「番組をつくるときは6対4で、4ぐらい批判がきて当然だと思っている」 傷害致死で逮捕歴がある戸塚ヨットスクールの戸塚宏を扱った『平成ジレンマ』、光市母子殺害事件の被告を弁護した安田好弘を描いた『死刑弁護人』、高校の野球部をドロップアウトした子どもたちに再挑戦の場を与える大人たちが主役の『ホームレス理事長 退学球児再生計画』等々。バッシングされる側に視点を置くのは、彼らの一つの手法だ。「今、バッシング社会になっている。ベッキー騒動もそうでしたけど、叩けるぞと思ったら叩くことに熱狂してしまう。これ、精神構造が、戦争に導かれたときと一緒じゃないのって思うんですよ。だから多様な視点を持てるドキュメンタリーをつくっているんです」『ホームレス理事長』では野球チームの監督が自殺未遂をしたと告白する選手に対しビンタ9発を浴びせるシーンが流れる。あまりの過激さに批判が相次ぎ、系列キー局のフジテレビでは放送を見送ったという過去もある。 だから映画化に際し、作品の公式ホームページには、予想される批判に対し、こう書き込んだ。〈本作は「問題作」かもしれない。しかし、今の社会を映し出している。 だからホントは何が問題なのか、全国の映画館でいっしょに考えてみたい〉「こちらには放映する理由があった。その意図はホームページでも触れたし、社内でも問題にはなりませんでした」──テレビ版でカットしたシーンでも、映画版ならいいだろうと入れることもあるのですか。「そういう線引きは一切ない」 何をも恐れない男、のように映る。この確信はどこからくるのか。「人の道から外れてませんもんね、表現の内容は。それは明確に言える」 メディアが尻込みするという意味では、ヤクザは現在、究極のテーマと言っていいかもしれない。「土方宏史ディレクターが『暴力団をドキュメントしてみたい』と言ったとき、我々はどこに依拠すればいいんだと逡巡した。戸塚さんならば、人が亡くなったりもしましたけど更生した子どももいた、だから教育者だと言えるし、安田さんだってバッシングはされましたけど、彼は弁護士だって言える。 ホームレス理事長も、今年は13人も卒業生を出した、彼は教育者ですと言える。でも、ヤクザは、それでもヤクザです、って言っても話にならない。彼らは悪事を働いて暮らしているわけですから、彼らの存在を肯定することはできない。ただ、最後の最後、『それでも人間ですか』って聞かれたら『人間です』って答えられるかどうか。それが試される作品なのではないかと思ったんです」 取材対象を選ぶ際は、山口組の傘下団体などにもルートを手繰って取材を申し込んだが、全国組織の場合、当事者の了解を得ても、トップの判断を仰がなければならない。そこで阿武野は、「一本独鈷」と呼ばれる独立系組織で、大阪府堺市に根を張る指定暴力団「二代目東組二代目清勇会」にたどり着く。「川口(和秀)会長が『死刑弁護人』を観てくれていたようで、あれを作ったスタッフなら間違いないやろ、と。つまり、一本の作品が名刺の裏書きの役割を果たしてくれたんです」(文中敬称略)■あぶのかつひこ/1959年生まれ。同志社大学文学部卒。1981年東海テレビ入社。アナウンサーを経てドキュメンタリー制作。主なディレクター作品『村と戦争』『約束~日本一のダムが奪うもの~』、プロデュース作品に『光と影?光市母子殺害事件 弁護団の300日~』『ホームレス理事長 退学球児再生計画』など。日本記者クラブ賞(2009)、芸術選奨文部科学大臣賞(2012)を受賞。※SAPIO2016年4月号
2016.03.07 16:00
SAPIO
光市母子殺害事件の遺族・本村さん 再婚相手は7才年上同僚
光市母子殺害事件の遺族・本村さん 再婚相手は7才年上同僚
 2月20日、光市母子殺害事件の大月孝行被告(30才)の死刑が確定した。惨劇から13年──遺族の本村洋さん(35才)は会見で、こう思いを語った。「死刑判決が下されたことに大変満足していますが、喜びの感情は一切ありません」 そんな本村さんは、2年ほど前に再婚して、光市から少し離れたところに新居を構えて新たな生活をスタートさせているという。「奥さんは7才年上の同じ会社の同僚だそうです。趣味のテニスを通じて仲良くなったそうですよ」(本村さんの知人) 犯罪被害者学専攻で、本村さんと交流のある常磐大学大学院の諸澤英道教授が祝福の言葉を寄せる。「本当に長い裁判でした。本村さんは妻と娘を思いながら、つらく苦しい日々と闘ってきました。ぶつけようのない怒り、そして寂しさのなかで、彼の気持ちを理解し、ずっと支えてきたパートナーの存在は実に大きなものだったことでしょう。再婚され、共に生きていく人を見つけられたことを祝福したいと思います」 殺害された弥生さんと夕夏ちゃんの命日には、再婚した妻とともにふたりの墓前を訪れ、手を合わせるという本村さん。会見の終了間際にこう語った。「被害者がいつまでも事件のことを引きずって下を向いて生きるんではなく、事件のことを考えながらも前を向いて笑って、自分の人生をしっかりと歩んでいくことが大事だと思います」 死刑確定翌日、本村さんは本誌の取材に電話で一言だけ答えてくれた。「昨日の共同会見でお話しさせていただいた通りです。妻の支え? それはもう普通にしてくれているだけですよ」※女性セブン2012年3月8日号
2012.02.23 16:00
女性セブン
光市母子殺害事件 30歳になった元少年は拘置所内で筋トレ中
光市母子殺害事件 30歳になった元少年は拘置所内で筋トレ中
18歳だった少年も30歳を迎えた。歳月は「光市母子殺害事件」のF被告をどう変えたのか。弁護団関係者がいう。「彼は拘置所の中では、筋トレに熱中していて、ひたすら体を鍛えている。体格は見違えるほどがっちりした。あと時間があれば聖書を読んでいるよ。彼は元々クリスチャンですからね」強姦目的で住居に侵入し母子ともに殺害したとされる残忍な犯行内容や、妻子を奪われた遺族・本村洋さんの悲痛なる訴え、18歳の元少年に対する死刑への是非などから、社会に大きな波紋をよんだ山口県光市母子殺害事件。1月23日、殺人などの罪に問われたF被告の差し戻し上告審が結審した。裁判では、少年法で死刑適用がなされる満18歳の約1か月後に犯行に及んだ元少年に死刑判決が下るかどうかに注目が集まる。「母への甘えの気持ちで抱きついただけ」「性行為は生き返らせるための復活の儀式」――差し戻し控訴審で展開された被告の主張と弁護団の法廷戦術は国民の反感を喚起したが、今回の弁護側弁論でも「女性の口を塞ごうと右手で押さえつけたことが死亡に繋がった」「殺意はなく傷害致死罪に留まる」と訴えた。ただ、17名を数える弁護団たちにも迷いはあるようだ。冒頭の関係者が明かす。「ああは主張しているものの、弁護団も上告棄却(死刑判決確定)の覚悟はしている。だから、次はどうしようか、と。それでも、主任弁護人の安田好弘先生は『Fを絶対に守ってやる。ただ私ももう歳だからこのさきは若いみんなに任せたい』と語っています。死刑が確定してしまうと弁護団でも被告と会えなくなる。安田先生は、『今のうちになるべく面会にいってほしい』と周囲に呼び掛けていました」長きにわたる裁判で弁護団の面々も憔悴しているようだ。2007年5月には橋下徹大阪市長(当時弁護士)が、弁護団に対して懲戒請求を行なうようテレビで呼びかけ、2500件の懲戒請求が寄せられたこともある。別の弁護団関係者がいった。「あとは審判を待つだけだね。結審を迎えたけど、弁護人同士での打ち上げもない。ペットボトルのお茶で“お疲れさま”と労をねぎらったぐらいだよ。打ち上げしているところを写真でも撮られたら、バッシングが再燃しかねないからねぇ」判決は今年度中にも下ると見られている。※週刊ポスト2012年2月10日号
2012.02.04 07:00
週刊ポスト

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