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円高で電気料金は20円、ガソリンは1.8円下がっている

 急激な円高ドル安が止まる気配はなく、相変わらず“日本経済の危機”が喧伝されている。しかし、日本人の生活という視点に立てば、輸入品の値段が下がるメリットも小さくない。実際、一部の大手スーパーや輸入家具店などでは、「円高還元セール」を実施しており、円高メリットを実感している人も多いだろう。
 
 まず、円高で儲かる業種といえば、エネルギー資源分野がわかりやすい。燃料を輸入する東京電力は、対ドルで1円円高なら年間営業利益が140億円増える。そこで、この10月には半年ぶりに、一般的家庭の電気料金を1か月分換算で約20円引き下げた。この件について、東京電力に聞いてみた。

―もっと下がりそうなものだが?

「料金への反映にはタイムラグがあります。10月分は5~7月の燃料価格を反映させたが、11月分は6~8月分を反映させるため、さらに約70円を値下げする見込みです」(広報報道グループ)

 続いては車のガソリン代。石油元売り最大手のJX日鉱日石エネルギーは、9月にガソリン卸価格を1リットル当たり1.8円、軽油を3.8円値引きした。同社広報グループはではこう説明する。

「実は、国際的な原油価格は上昇傾向にあるのですが、それを上回る円高に助けられて値下げができました。円高が続けばさらに下げられますよ」

※週刊ポスト2010年11月5日号

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