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敬老の日 自分の親にはカステラ10本、夫の親には1本の妻

 夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回の報告は、ご主人(37歳)がOA機器メーカー勤務の奥様(36歳)。毎年、敬老の日に奥様が選んだ品を双方の母親にプレゼントしているようです。

 * * *
 去年は「うちの母にお似合いのワンピースがあったの。アナタのお母さん? 洋服の好みが分からないから、ハンカチのセットにしておいたわ」女房って自分の母親とはしょっちゅう電話しているのに、僕の母親にはめったに連絡しません。洋服の好みだって、電話1本かけて聞けばいいのに、「分からないからハンカチセット」ですからね。ワンピースとハンカチじゃ、差がありすぎですよ。

 一昨年は双方に高級カステラを贈ったんですが、数が違いました。女房の母親は10本で、うちの母親には1本。「うちの母が『近所の方たちにもお裾分けしたい』っていうから。近所付き合いって大切でしょ?」って、うちの母親だって近所付き合いはあるよ! 過疎化で隣の家まで10分かかるけどさ。

 そして今年は「うちの母親が『気を遣わなくていいのよ』というから、プレゼントをやめたの。だから、両方とも贈らないことにしたわ」って、うちの母親はそんなこと一言もいってないよ!

「だって、片方にだけ贈るのはおかしいでしょ?」って、おかしいのはキミだ!

※週刊ポスト2011年9月30日号

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