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野田首相 マニフェストは命懸けで実現すると演説した過去

子ども手当の廃止、高速道路無料化も頓挫する一方で消費税増税と民主党が選挙で掲げたマニフェスト(政権公約)の実現は全くの絵空事になりつつある。野田佳彦首相はマニフェスト破りを公然と推し進めているのだ。ここに首相が3年前、大阪で行なった街頭演説がある。果たして野田氏は何を語っていたのか。以下、野田氏が語った内容だ。皆さんはいま、どんな思いでこの演説を聞くか。

「マニフェスト、イギリスで始まりました。ルールがあるんです。書いてあることは命懸けで実行する。書いてないことはやらないんです。それがルールです。

書いてないことを平気でやる。これっておかしいと思いませんか。書いてあったことは4年間、なにもやらないで、書いてないことは平気でやる。それはマニフェストを語る資格がないというふうに、ぜひみなさん思っていただきたいと思います。その一丁目一番地、税金の無駄遣いは許さないということです。天下りを許さない、渡りは許さない。それを、徹底していきたいと思います。

消費税1%分は、2兆5000億円です。12兆6000億円ということは、消費税5%ということです。消費税5%分のみなさんの税金に、天下り法人がぶら下がってるんです。シロアリがたかってるんです。それなのに、シロアリ退治しないで、今度は消費税引き上げるんですか? 消費税の税収が20兆円になるなら、またシロアリがたかるかもしれません。鳩山さんが4年間消費税を引き上げないといったのは、そこなんです。

シロアリを退治して、天下り法人をなくして、天下りをなくす。そこから始めなければ、消費税を引き上げる話はおかしいんです。徹底して税金の無駄遣いをなくしていく。それが民主党の考え方であります」

※週刊ポスト2012年2月3日号

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