ライフ

男性スキンケア市場拡大 専門家「肌対策でモテ度に差がつく」

加藤茶45歳、郷ひろみ24歳、堺正章22歳、黒田アーサー17歳……。

 これすべて再婚相手との年齢差。年の差婚ブームで齢50を超えた男たちが、まるで娘や孫のような年頃の女性と次々に結婚していく。経済的安定志向、世代間ギャップの低下、晩婚志向など、要因にはいくつかの共通性があるが、そこで大事なのがルックスの若さであることは言うまでもない。

 老化現象を引き起こす深刻な外的要因の一つが紫外線=UV(ultraviolet)だ。紫外線が原因でシミやシワができる現象は光老化と呼ばれる。近年、皮膚が老化する要因は加齢よりも光老化による割合のほうが大きいことがわかっており、いま皮膚の老化防止には、1年を通して紫外線対策を行うことが必須条件と言える。

 光老化は急激に進行するものではない。5年後、10年後と年齢を重ねるにつれてシミやシワ、ハリのなさ、といった症状が確実に表れる。

 ではどのようにUV対策をしたらよいのか。各分野で新たな動きが出ている。

 毎日の簡単UVケアには、日やけ止め用の乳液タイプの保湿液などがある。例えば花王は、「メンズビオレ」の浸透化粧水ラインナップに「UVミルキータイプ」を発売。資生堂は「ウーノ スキンケアタンク(UVカット)」を発売している。資生堂によると、男性化粧品市場は年々拡大傾向にあり、特にスキンケア用品は2004年度比で151%まで伸張しているという。

 スーツやウエアなど、UV対策を施した衣料品も充実しつつある。AOKIの「プレミアムエアクールスーツ」は表面温度上昇を約10度抑制。信州大学繊維学部と産学共同開発した熱ブロック加工の生地を表地に使用し、紫外線もカットする。ミズノの半袖ポロシャツ「アイスタッチソーラーカット」は、涼感素材にUVカット機能を加えたすぐれもの。遮熱素材「ソーラーカット」と、UVカット機能を合わせ持つ涼感素材「アイスタッチ」を組み合わせている。

 そしていま、UV関連商品は自動車にまで波及している。自動車用ガラスメーカーの大手である旭硝子は、UVカット率約99%(※1)のフロントドア用UVカット強化ガラスを開発。それをトヨタが世界で初めて採用(※2)した。

「これまでも前面のガラスにはUVカット率の高いガラスを採用していますが、直射日光が注ぎ込む運転席や助手席側面のフロントドア用のガラスとしては初めてです。競合他社がUVカット率90%前後のものを使っている中、2010年に世界に先駆けて、ヴィッツにこのUVカット率約99%(※1)のガラスを採用しました。これまでは一部のグレードのみ、標準設定だったのですが、販売店にリサーチしたところ、この装備を支持するお客様の割合は、男性8割、女性は9割にもなりました。そこで、(紫外線量が増え始める)5月に発売するヴィッツの特別仕様車には、UVカットガラスを標準装備しました」(トヨタマーケティングジャパン・奥村先見氏)

美容ジャーナリストの永富千晴氏はこう語る。

「男性も40歳を超えると、肌の老化が始まります。その最大の要因が紫外線ですね。UVケアは確実に老化防止になります。目につくのは芸能人の年の差婚ですが、人生経験があって、経済的に余裕のある大人の男が、さらにスキンケアすれば、若者に負けるはずがありませんよ」

※1 トヨタ自動車(株)調べ
※2 2012年12月時点トヨタ自動車(株)調べ

※週刊ポスト2012年5月25日号

関連記事

トピックス

ニューヨークのイベントでパンツレスファッションで現れたリサ(時事通信フォト)
《マネはお勧めできない》“パンツレス”ファッションがSNSで物議…スタイル抜群の海外セレブらが見せるスタイルに困惑「公序良俗を考えると難しいかと」
NEWSポストセブン
中国でライブをおこなった歌手・BENI(Instagramより)
《歌手・BENI(39)の中国公演が無事に開催されたワケ》浜崎あゆみ、大槻マキ…中国側の“日本のエンタメ弾圧”相次ぐなかでなぜ「地域によって違いがある」
NEWSポストセブン
韓国・漢拏山国立公園を訪れいてた中黒人観光客のマナーに批判が殺到した(漢拏山国立公園のHPより)
《スタバで焼酎&チキンも物議》中国人観光客が韓国の世界遺産で排泄行為…“衝撃の写真”が拡散 専門家は衛生文化の影響を指摘「IKEAのゴミ箱でする姿も見ました」
NEWSポストセブン
 チャリティー上映会に天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが出席された(2025年11月27日、撮影/JMPA)
《板垣李光人と同級生トークも》愛子さま、アニメ映画『ペリリュー』上映会に グレーのセットアップでメンズライクコーデで魅せた
NEWSポストセブン
リ・グァンホ容疑者
《拷問動画で主犯格逮捕》“闇バイト”をした韓国の大学生が拷問でショック死「電気ショックや殴打」「全身がアザだらけで真っ黒に」…リ・グァンホ容疑者の“壮絶犯罪手口”
NEWSポストセブン
渡邊渚アナのエッセイ連載『ひたむきに咲く』
「世界から『日本は男性の性欲に甘い国』と言われている」 渡邊渚さんが「日本で多発する性的搾取」について思うこと
NEWSポストセブン
“ミヤコレ”の愛称で親しまれる都プロにスキャンダル報道(gettyimages)
《顔を伏せて恥ずかしそうに…》“コーチの股間タッチ”報道で謝罪の都玲華(21)、「サバい〜」SNSに投稿していた親密ショット…「両親を悲しませることはできない」原点に立ち返る“親子二人三脚の日々”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
「山健組組長がヒットマンに」「ケーキ片手に発砲」「ラーメン店店主銃撃」公判がまったく進まない“重大事件の現在”《山口組分裂抗争終結後に残された謎》
NEWSポストセブン
ガーリーなファッションに注目が集まっている秋篠宮妃の紀子さま(時事通信フォト)
《ただの女性アナファッションではない》紀子さま「アラ還でもハート柄」の“技あり”ガーリースーツの着こなし、若き日は“ナマズの婚約指輪”のオーダーしたオシャレ上級者
NEWSポストセブン
世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン