本誌連載『ボケない道』が好評な順天堂大学の白澤卓二教授は、介護を必要としていない元気な100歳を数多く診察し、長寿の要因を研究してきた。その結果、「百寿」を目指す上で最も重要なのは「食事」だと気づいた。何歳からでも遅くはない、今日から始められる、ボケないための食習慣を公開する。以下は【夕食・お酒編】だ。
【アン肝やきくらげが元気な精子を作る】
最近の研究で、血中のビタミンD濃度が高いほど、正常な形態の精子が多く、運動も活発であることがわかってきた。ビタミンDは紫外線を受けて皮膚で合成されるので、秋から冬にかけて低下するが、アン肝やしらす干し、きくらげなどから摂取することができる。
【ジンギスカンを食べれば脳細胞が死なない】
羊の肉に多く含まれるカルニチンという成分には、脳の中の記憶と思考に関わるアセチルコリンの合成を促し、脳内の神経を活性化させる作用がある。つまり、ジンギスカンを食べると脳細胞の死滅を抑えることができるということ。中高年のボケ防止には欠かせない。
※週刊ポスト2012年7月20・27日号