スポーツ

五輪陸上競技でスターターピストルが使用不可となった理由

『メルマガNEWSポストセブン』では、ビートたけし、勝谷誠彦、吉田豪ほかの豪華執筆陣にくわえ、ガジェット情報も充実。インターネット関連のニュースサイトでいま最も注目を浴びる『Gizmodo Japan』がお届けするガジェットニュースは、人気コンテンツのひとつ。現在配信中の27号の中から、その一部を紹介する。

 * * *
 こんにちは、フリーライターの三浦です。盛り上がったロンドンオリンピックも閉幕してしまいましたね。個人的に印象に残っているのが、男子陸上100mと200mで金メダルをとったボルト選手です。速すぎます!

 陸上の短距離競技といえば、スタート時にピストルを鳴らすのが定番ですが、実はロンドンオリンピックでは、スターターピストルは使われていないんです。今は、ランナーの後ろに置かれたスピーカーから発砲音を鳴らしているんですね。

 なんでピストルが使われなくなったのか。それは、「ピストルから一番遠いランナーのスタートが遅いから」という理由なんだそうです。ピストルと合わせて、スピーカーからの発砲音を流していたにもかかわらず、です。

 どうやらランナーは、スピーカーの発砲音よりもピストルの音により反応してしまうよう。

—-以下引用—-

オメガのピーター・ハーツラー(Peter Hurzeler)さんはシドニー五輪でマイケル・ジョンソンと話して、そうか、スピーカー置いてもダメなんだ、やっぱり遠くの選手に音が届くまでには時差が出ちゃうんだ…って気づいた、と米紙ザ・アトランティックに話してます。

「ジョンソンの反応時間は1000分の440秒でした。選手は通常、1000分の130秒から1000分の140秒の間にスタートするので…彼に『なんであんなにスタートのタイミングが悪かったの?』って訊いてみたんですよ」(ハーツラーさん)

で、よくよく調べてみたらジョンソンはそのとき9番レーンで、発砲音が届くのが遅すぎた、ということだったんですね~はい~。

—-引用終わり—-

 短距離走は、0.001秒が勝負の世界。普通の人にはわからない微妙なタイムラグが勝敗に影響するとあって、今では消音ピストルが使われているようです。

※参考ページ
五輪陸上でピストルが使われなくなった本当の理由

The Speed of Sound Is Too Slow for Olympic Athletes

※メルマガNEWSポストセブン27号

関連記事

トピックス

(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
列車の冷房送風口下は取り合い(写真提供/イメージマート)
《クーラーの温度設定で意見が真っ二つ》電車内で「寒暖差で体調崩すので弱冷房車」派がいる一方で、”送風口下の取り合い”を続ける汗かき男性は「なぜ”強冷房車”がないのか」と求める
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
「舌出し失神KO勝ち」から42年後の真実(撮影=木村盛綱/AFLO)
【追悼ハルク・ホーガン】無名のミュージシャンが「プロレスラーになりたい」と長州力を訪問 最大の転機となったアントニオ猪木との出会い
週刊ポスト
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト