ライフ

「プチ断食で飢餓状態作ると、体の機能目覚める」と医師解説

 完全に絶食しない、しかも、週末などを使って気軽にチャレンジできる。ダイエットだけでなく、他の効果も期待できる──そんなプチ断食が話題となっている。断食のメカニズムに詳しい横浜クリニック院長、東京皮膚科・形成外科内科部長の青木晃さんはこう説明する。

「大昔の人間は食料がとれず、3日間、何も食べられないこともよくありました。体はそのたびに機能を総動員して、飢餓の危機を乗り越えてきました。しかし、現代人は24時間365日、胃腸のどこかに必ず食べ物が入っている状態です。そこで、プチ断食で飢餓状態を作ると、体本来の機能が目覚めるんです」

 そもそも私たちの体は、食べた物から作られているが、現代社会では、食品添加物や農薬など有害な物質を多く体に取り込んでいたり、インスタント食品などの加工品を多く摂取することによって、体に大きな負担をかけている。

 そのために、消化吸収能力が衰え、細胞に必要な栄養が届かず、さまざまな機能が低下する。そうした状況の中で、プチ断食は細胞を若返らせて美容や健康に効果的という。杏林予防医学研究所所長の山田豊文さんはこう話す。

「私たちの体は約60兆個の細胞でできていて毎日新しく生まれ変わっています。プチ断食により、細胞内に蓄積された有害物質が除去され、細胞が本来持っている力を導き出すことが可能になります。すると、細胞は正しく生まれ変わることができるのです」

 細胞の再生や修復には体内にある代謝酵素が必要となるが、この仕組みについては次のように解説する。

「体内酵素には、消化酵素、代謝酵素の2種類がありますが、現代人の食生活では、体内酵素の多くを消化酵素に使ってしまい、代謝酵素が充分に働いていないことが多い。そうした状態が続くと、体調が悪くなったり、老化が進んだりしてしまうので、プチ断食で食事を休み、胃腸など臓器の負担を減らすことで代謝酵素の働きを高めると、ダイエットや便秘解消、デトックス、アンチエイジングなど、体に良い効果を得ることができるのです」(山田さん)

※女性セブン2012年12月27日・2013年1月1日号

関連記事

トピックス

オーナーが出入りしていた店に貼られていた紙
「高級外車に乗り込んで…」岐阜・池田温泉旅館から“夜逃げ”したオーナーが直撃取材に見せた「怒りの表情」 委託していた町の職員も「現在もまだ旅館に入れない」と嘆き
NEWSポストセブン
記者の顔以外の一面を明かしてくれた川中さん
「夢はジャーナリストか政治家」政治スクープをすっぱ抜いた中学生記者・川中だいじさん(14)が出馬した生徒会長選挙で戦った「ものすごいライバル候補」と「人心を掴んだパフォーマンス」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博内の『景福宮』での重大な疑惑が発覚した(時事通信)
《万博店舗スタッフが告発》人気韓国料理店で“すっぱい匂いのチャプチェ”提供か…料理長が書いた「始末書」が存在、運営会社は「食品衛生上の問題はなかった」「異常な臭いはなかった」と反論
NEWSポストセブン
63歳で初めて人生を振り返った俳優・小沢仁志さん
《63歳で初めて人生を振り返った俳優・小沢仁志》不良役演じた『ビー・バップ』『スクール☆ウォーズ』で激変した人生「自分の限界を超える快感を得ちまった」
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
サッカー界のレジェンド・釜本邦茂さんが「免許返納」密着取材で語っていた「家族に喜んでもらえることの嬉しさ」「周りの助けの大きさ」
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがニューシングル『Letter』をリリース(写真・左/AFLO、写真・右/Xより)
羽生結弦の元妻のバイオリニスト・末延麻裕子さん、“因縁の8月”にニューシングル発売 羽生にとっては“消せない影”となるのか 
女性セブン
中学生記者・川中だいじさん(14)が明かした”特ダネ”の舞台裏とは──
「期末テストそっちのけ」中学生記者・川中だいじさん(14)が抜いた特ダネスクープの“思わぬ端緒”「斎藤知事ボランティアに“選挙慣れ”した女性が…」《突撃著書サイン時間稼ぎ作戦で玉木氏を直撃取材》
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
メキシコ五輪得点王・釜本邦茂さんが語っていた“点取り虫”になる原点 “勝負に勝たなければならない”の信念は「三国志」に学んでいたと語る
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴行動画に批判殺到の花井組》社長らが書類送検で会社の今後は…元従業員は「解体に向けて準備中」、会長は「解体とは決まっていない。結果が出てくれば、いずれわかる」と回答
NEWSポストセブン
雅子さまのご静養に同行する愛子さま(2025年8月、静岡県下田市。撮影/JMPA) 
愛子さま、雅子さまのご静養にすべて同行する“熱情” そばに寄り添う“幼なじみ”は大手造船会社のご子息、両陛下からも全幅の信頼 
女性セブン
猫愛に溢れるマルタでは、動物保護団体や市民による抗議活動が続いているという(左・時事通信フォト)
《深夜に猫地面にたたきつける動画》マルタで“猫殺し”容疑で逮捕の慶應卒エリート・オカムラサトシ容疑者の凶行と、マルタ国民の怒号「恥を知れ」「国外に追放せよ」
NEWSポストセブン
大神いずみアナ(右)と馬場典子アナが“長嶋茂雄さんの思い出”を語り合う
大神いずみアナ&馬場典子アナが語る“長嶋茂雄さんの思い出”「こちらが答えて欲しそうなことを察して話してくれる」超一流の受け答え
週刊ポスト