芸能

脚本家 時代劇の企画を出すも「お金がかかる」と却下された

 いつの時代もテレビの世界を彩ってきたドラマ。そこで、『働きマン』などを手掛けた脚本家・吉田智子さん、『ドラゴン桜』『天体観測』などの脚本家・秦建日子さん、そしてテレビウォッチャー・カトリーヌあやこさんの3人に、テレビドラマについて語ってもらった。

 * * *
カトリーヌ:最近はなんでもアイドルが主役という印象があって。アイドルが悪いわけではないけれど、テレ朝の刑事ものみたいに、もう少し年配の人がメインでもいいんじゃないかなって思います。

 大河も人物に寄り添いすぎ。平清盛(2012年)は尾崎豊みたいだったじゃないですか。「お前は大人の代弁者なのか!?」みたいな、「盗んだ牛車で走りだす」みたいな! なぜ、時代劇なのに現代的な悩みを抱えているんだろう。私は大河なら大きく時代を描いて、その中に人々がいるという作品を見たいです。

吉田:そういえば時代劇がほとんどなくなりましたよね。

秦:そうですね。でも脚本家として時代劇はやってみたいジャンル。たまに新しいドラマの企画募集がきて「自由な発想で!」と書いてあるから、時代劇のアイディアを出したらお金がかかるからというだけで却下されたり(笑い)。自由な発想じゃないじゃん! と軽くいじけた記憶があります(笑い)。

カトリーヌ:今クールでおふたりが見ているドラマは何でしょう?

吉田:私は空飛ぶ広報室(2013年)。航空自衛隊があそこまで協力するドラマって初なので、「うわ、ブルーインパルス」「スクランブル!?」と驚きで。

秦:ぼくもそれは見ています。実はぼく、舞台の作・演出をずっとやっているんですが、昔一緒にやった男の子がついに連ドラの主役にまでなったという…。

ふたり:それってもしや…。

秦:綾野剛くん。すっごく立派になった子供を遠くから眺めるダメな父親みたいな心境でした(笑い)。一緒に舞台をやったのは10年ぐらい前なので、ずいぶん長い間会っていないんですけど、LINEを始めたらいきなり綾野くんからメッセージが届いて、わぁ、すごいな! LINE素晴らしいゾ!と感動したりして…(笑い)。

※女性セブン2013年6月13日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
活動休止状態が続いている米倉涼子
《自己肯定感が低いタイプ》米倉涼子、周囲が案じていた“イメージと異なる素顔”…「自分を追い込みすぎてしまう」
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン
“ムッシュ”こと坂井宏行さんにインタビュー(時事通信フォト)
《僕が店を辞めたいわけじゃない》『料理の鉄人』フレンチの坂井宏行が明かした人気レストラン「ラ・ロシェル南青山」の閉店理由、12月末に26年の歴史に幕
NEWSポストセブン
大谷翔平(写真/Getty Images)
《昨年は騒動に発展》MLBワールドシリーズとNPB日本シリーズの日程が“まるかぶり” NHKがワールドシリーズ全試合放送することで新たな懸念も浮上 
NEWSポストセブン
森下千里衆院議員(共同通信社)
《四つん這いで腰を反らす女豹ポーズに定評》元グラドル・森下千里氏「政治家になりたいなんて聞いたことがない」実親も驚いた大胆転身エピソード【初の政務三役就任】
NEWSポストセブン
ナイフで切りつけられて亡くなったウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(Instagramより)
《19年ぶりに“死刑復活”の兆し》「突然ナイフを取り出し、背後から喉元を複数回刺した」米・戦火から逃れたウクライナ女性(23)刺殺事件、トランプ大統領が極刑求める
NEWSポストセブン
『酒のツマミになる話』に出演する大悟(時事通信フォト)
『酒のツマミになる話』が急遽差し替え、千鳥・大悟の“ハロウィンコスプレ”にフジ幹部が「局の事情を鑑みて…」《放送直前に混乱》
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(HP/時事通信フォト)
「私嫌われてる?」3年間離婚を隠し通した元アイドルの穴井夕子、破局後も元夫のプロゴルファーとの“円満”をアピールし続けた理由
NEWSポストセブン
『週刊文春』によって密会が報じられた、バレーボール男子日本代表・高橋藍と人気セクシー女優・河北彩伽(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
「近いところから話が漏れたんじゃ…」バレー男子・高橋藍「本命交際」報道で本人が気にする“ほかの女性”との密会写真
NEWSポストセブン
小野田紀美・参議院議員(HPより)
《片山さつきおそろスーツ入閣》「金もリアルな男にも興味なし」“2次元”愛する小野田紀美経済安保相の“数少ない落とし穴”とは「推しはアンジェリークのオスカー」
NEWSポストセブン
aespaのジゼルが着用したドレスに批判が殺到した(時事通信フォト)
aespa・ジゼルの“チラ見え黒ドレス”に「不適切なのでは?」の声が集まる 韓国・乳がん啓発のイベント主催者が“チャリティ装ったセレブパーティー”批判受け謝罪
NEWSポストセブン