死ぬまで青春ブームのなか、熟年男性が若い子を狙うとなれば、「ジジイ好きの若い子」をいかに見分けるかがポイントだ。62歳の流通系サラリーマン。彼は今年になって、すでに3人もの20代女性と関係したという。
「とにかく女の子を褒めることです。容姿や声、ファッションなど女の子の気にしているところを具体的に。たとえば髪を褒めるにしても、きれいだね、に始まって、ふわーっとウェーブがまとまってる、えっとモデルの、あれ誰だっけ、名前が出てこないんだけど、あの子にそっくり、いや君のほうがずっときれいだ──なんて調子で迫ります」
褒められて悪い気がするわけはない。女の子から、「ひょっとして、香里奈のこと？」などと反応が返れば、さらに盛り上がれる。しかも、中高年男性の弱点である「ど忘れ」すら武器にするとは、かなりの高等戦術だ。
※週刊ポスト2013年6月28日号
