自民圧勝ムードの参院選挙が始まった。自民党も大メディアも「ねじれが解消され国会が機能するようになる」と喧伝するが、そもそも衆院に「右に倣え」をするだけならば、その存在に意味はない。今だからこそ、参院の必要性をきちんと考えたい。
最近の参院選比例代表は落選した衆院議員の“失業対策事業”にもなっている。前回参院選では、自民党から2009年総選挙の落選組が11人出馬し、5人当選した。今回、民主党の比例名簿には労組候補以外に昨年の総選挙の落選議員が5人出馬し、“柳の下のどじょう”を狙っている。
「衆院は落選すれば借金を抱えるケースが多い。参院に返り咲けば6年間選挙がないから、その間に借金を返済してもお釣りが来る。落選で辛酸をなめた政治家が参院に鞍替えをはかるのは借金苦から逃れるためという事情もある」(落選中の民主党元代議士)
※週刊ポスト2013年7月19・26日号