芸能

あまちゃんは周囲が変化、ごちそうさんは主人公の成長物語

“じぇじぇじぇ”などの流行語や熱狂的なファンを生み、社会現象にまでなった『あまちゃん』の後釜だけに注目度も高かったNHKテレビ小説『ごちそうさん』だが、初回視聴率22%、最高で27.3%(10月16日)を記録するなど、快進撃を続けている。

 その視聴率の良さの背景には「ヒロインの変化」にポイントがあると分析するのは、朝ドラウオッチャーのライター・田幸和歌子さん。

「『あまちゃん』のアキは物語の中でずっと変わらず、むしろ周囲が変わっていきました。対して『ごちそうさん』では、め以子が家族や学校の先生、後に夫となる西門などとの交わりの中でさまざまなことを学び、ひとりの人間として成長していく姿をしっかり描いています」

 また、『あまちゃん』ではアキと種市先輩(福士蒼汰・20才)がつきあうこととなったが、あくまで物語の要素のひとつであり、恋愛シーンは少なかった。それに対して、脚本担当・森下佳子さんが「基本はラブコメ」と述べているように『ごちそうさん』では恋愛模様がストーリーの軸となる。

 ソリが合わず、互いに反発していため以子と西門が、ひかれ合うのはよくも悪くもベタだが、オテンバだけど明るいめ以子と、冷淡で理屈っぽいけど真摯な西門のやりとりは、なんだかユーモラス。「この人にご飯を作ってあげたい」と次第に恋心を抱くめ以子を応援したくなる。

 そして主人公に、周囲の人間がどう影響されていくかも注目だ。コラムニストの町山智浩さんも今後の展開に期待を寄せる。

「複雑な家庭事情から皮肉屋になり、『ぼくはあなたのええところをひとつも見つけられません』とめ以子の人格を全否定していた西門が、どうやって彼女の思いに応えるようになるのか。人の気持ちや恋愛に疎そうな西門のキャラがどう変わっていくのかも楽しみですね」

※女性セブン2013年11月14日号

関連記事

トピックス

ファーストレディー候補の滝川クリステル
《ステマ騒動の小泉進次郎》滝川クリステルと“10年交際”の小澤征悦、ナビゲーターを務める「報道番組」に集まる注目…ファーストレディ候補が語っていた「結婚後のルール」
NEWSポストセブン
八田容疑者の祖母がNEWSポストセブンの取材に応じた(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
《別府・ひき逃げ殺人の時効が消滅》「死ぬ間際まで與一を心配していました」重要指名手配犯・八田與一容疑者の“最大の味方”が逝去 祖母があらためて訴えた“事件の酌量”
NEWSポストセブン
新井洋子被告(共同通信社)
《元草津町議・新井祥子被告に有罪判決の裏で》金銭トラブルにあった原告男性が謎の死を遂げていた…「チンピラに待ち伏せされて怯えていた」と知人が証言
NEWSポストセブン
東京・表参道にある美容室「ELTE」の経営者で美容師の藤井庄吾容疑者(インスタグラムより)
《衝撃のセクハラ発言》逮捕の表参道売れっ子美容師「返答次第で私もトイレに連れ込まれていたのかも…」施術を受けた女性が証言【不同意わいせつ容疑】
NEWSポストセブン
昨年、10年ぶりに復帰したほしのあき
《グラドル妻・ほしのあきの献身》耐え続けた「若手有望騎手をたぶらかした」評 夫・三浦皇成「悲願のG1初制覇」の裏で…13歳年上妻の「ベッドで手を握り続けた」寄り添い愛
NEWSポストセブン
「ゼロ日」で59歳の男性と再婚したという坂口
《お相手は59歳会社員》坂口杏里、再婚は「ゼロ日」で…「ガルバの客として来てくれた」「専業主婦になりました」本人が語った「子供が欲しい」の真意
NEWSポストセブン
愛されキャラクターだった橋本被告
《初公判にロン毛で出廷》元プロ棋士“ハッシー”がクワで元妻と義父に襲いかかった理由、弁護側は「心神喪失」可能性を主張
NEWSポストセブン
水谷豊
《初孫誕生の水谷豊》趣里を支え続ける背景に“前妻との過去”「やってしまったことをつべこべ言うなど…」妻・伊藤蘭との愛貫き約40年
NEWSポストセブン
滋賀県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年9月28日、撮影/JMPA)
「琵琶湖ブルーのお召し物が素敵」天皇皇后両陛下のリンクコーデに集まる称賛の声 雅子さまはアイテム選びで華やかさを調節するテク
NEWSポストセブン
世界選手権でもロゴは削除中だった
《パワハラ・セクハラ問題》ポーラが新体操日本代表オフィシャルスポンサーの契約を解除、協会新体操部門前トップが悔恨「真摯に受け止めるべきだと感じた」
週刊ポスト
祭りに参加した真矢と妻の石黒彩
《夫にピッタリ寄り添う元モー娘。の石黒彩》“スマホの顔認証も難しい”脳腫瘍の「LUNA SEA」真矢と「祭り」で見せた夫婦愛、実兄が激白「彩ちゃんからは家族写真が…」
NEWSポストセブン
群馬県前橋市の小川晶市長(42)が部下とラブホテルに訪れていることがわかった(左/共同通信)
《目撃者が明かす一部始終》「後ろめたいことがある人の行動に見えた」前橋・女性市長の“ラブホ通い詰め”目撃談、市議会は「辞職勧告」「続投へのエール」で分断も
NEWSポストセブン