国際情報

1920年代上海マフィア「金や欲に目が眩めば身が破滅」と説く

 1920年代から1930年代にかけて、「魔都」と呼ばれていた上海の裏社会を取り仕切っていたマフィアのボス、杜月笙が残した短い座右の銘が最近、中国の歴史研究家によって明らかにされた。中国ニュースウェブサイト「博訊(ボシュン)」が報じた。金銭よりも人間を大事にせよというものだ。含蓄に富んだ杜月笙の語録を紹介しよう。

「人間にとって、非常に難しいのは、次の3つを大事にすることだ。人間関係を大事すれば、いずれも自身が立つときのチャンスが与えられ。人情をもって他人と接していけば、いずれ他人によって、自分も助けられる。他人のメンツを立ててやれば、自分のメンツも立つようになる。いずれも、金や欲に目に目がくらんでは、一時はよいかもしれないが、長期的に見れば、自分の身を破滅させる」

「一流の人物は、能力があって、めったに怒らない。二流の人物は能力があるが、時々癇癪を起こす。最低の人物は能力がないのに、怒りっぽくて威張り散らす」

「人間は字を知らなくてもよいが、人間の本質を知らないと何ごともなせない。転じて、知識や学識はなくても人情を理解せよ」

「いくらお金を貯めても、人間との関係は満たされない。だから、他の人がいくらお金を貯めようとも、私は人間との関係を大事にする。いくらお金を貯めても、『金山銀海』となるほどの莫大な資産は残せないが、人間関係を大事にしていけば、天下をとるほどのこともできる」

 杜月笙はこのように、人情や人間関係を大事にせよと説くものの、その言葉とはうらはらに、敵や裏切り者を冷酷非情に虐殺していった。そのような行為のせいか、晩年は逃亡先の香港で、阿片中毒となり、毎日の食事にも困るほど困窮して死亡したことが知られている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

水卜麻美アナ
日テレ・水卜麻美アナ、ごぼう抜きの超スピード出世でも防げないフリー転身 年収2億円超えは確実、俳優夫とのすれ違いを回避できるメリットも
NEWSポストセブン
かつて問題になったジュキヤのYouTube(同氏チャンネルより。現在は削除)
《チャンネル全削除》登録者250万人のYouTuber・ジュキヤ、女児へのわいせつ表現など「性暴力をコンテンツ化」にGoogle日本法人が行なっていた「事前警告」
NEWSポストセブン
撮影現場で木村拓哉が声を上げた
木村拓哉、ドラマ撮影現場での緊迫事態 行ったり来たりしてスマホで撮影する若者集団に「どうかやめてほしい」と厳しく注意
女性セブン
5月13日、公職選挙法違反の疑いで家宅捜索を受けた黒川邦彦代表(45)と根本良輔幹事長(29)
《つばさの党にガサ入れ》「捕まらないでしょ」黒川敦彦代表らが CIA音頭に続き5股不倫ヤジ…活動家の「逮捕への覚悟」
NEWSポストセブン
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
田中みな実、寝る前のスマホ断ちで「顔のエラの張り出しがなくなった」 睡眠の質が高まり歯ぎしりが軽減された可能性
田中みな実、寝る前のスマホ断ちで「顔のエラの張り出しがなくなった」 睡眠の質が高まり歯ぎしりが軽減された可能性
女性セブン
AKB48の元メンバー・篠田麻里子(ドラマ公式Xより)
【完全復帰へ一直線】不倫妻役の体当たり演技で話題の篠田麻里子 ベージュニットで登場した渋谷の夜
NEWSポストセブン
”うめつば”の愛称で親しまれた梅田直樹さん(41)と益若つばささん(38)
《益若つばさの元夫・梅田直樹の今》恋人とは「お別れしました」本人が語った新生活と「元妻との関係」
NEWSポストセブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン