ビジネス

大島美幸で話題「妊活休暇」 一般化に戦々恐々の上司も存在

 森三中の大島美幸が1年休業を宣言して話題となった「妊活」。不妊に悩む女性にとって妊活で仕事を休むことは必要であり、少子化対策としても有効かもしれない。しかし、実際に自分の会社で女性部下から“妊活休暇宣言”されたら、上司はどう対応すればよいのか。実際に現場からはこんな声が出始めている。

「部下から妊活休暇を切り出された時は、初めてだったこともあって戸惑いましたよ。会社にそういう制度があるのかどうか、人事・総務に何度も確認しました。結局、職務規定上そういう休職は認められないと返事をしたら、“理解がない上司”という評判が周囲に広がってしまった」(50代男性・自動車メーカー)

「有休の理由を聞いたら妊活のためだという。有休をとるのは社員の権利だから構わないけど、大事な会議がある日だったりすると、正直困ってしまう。でも、反対するとマタハラ(マタニティハラスメント)といわれかねない」(50代男性・広告代理店)

 妊活休暇を申請された中小企業人事関係者が、こう打ち明けた。

「半年間の休業だけではなく、『休業後は元のキャリアで復帰させてほしい』と要求されて唖然とした。自分の都合で休みをとるのだから、それに見合ったキャリアダウンは覚悟してもらわないと……。妊活社員の立場ばかりを尊重していると、他の社員から不満が噴出しかねない」(40代男性・部品メーカー)

 今後、妊休が一般化することに戦々恐々としている上司も多いようだ。

「私の職場には“妊娠適齢期”の女性が多い。1人欠けても大変なのに、妊活休暇が同時期に3人、4人と広がっていったらとても業務になりません。でも明確な基準はないし、“Aさんは認められたのに、Bさんはダメ”ということになったら、差別だと非難されるのは目に見えている」(40代男性・銀行)

※週刊ポスト2014年2月21日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

24時間テレビで共演する浜辺美波と永瀬廉(公式サイトより)
《お泊り報道で話題》24時間テレビで共演永瀬廉との“距離感”に注目集まる…浜辺美波が放送前日に投稿していた“配慮の一文”
NEWSポストセブン
芸歴43年で“サスペンスドラマの帝王”の異名を持つ船越英一郎
《ベビーカーを押す妻の姿を半歩後ろから見つめて…》第一子誕生の船越英一郎(65)、心をほぐした再婚相手(42)の“自由人なスタンス”「他人に対して要求することがない」
NEWSポストセブン
ネット上では苛烈な声を上げる残念な人がうごめいている(写真/イメージマート)
ネットで見かける残念な人たち…「朝ドラにイチャモン」“日本人じゃないと思う”の決めつけ【石原壮一郎さん考察】
NEWSポストセブン
荒川区には東京都交通局が運行している鉄道・バスが多い。都電荒川線もそのひとつ。都電荒川線「荒川遊園地前」そば(2020年写真撮影:小川裕夫)
《自治体による移動支援の狙いは》東京都はシルバーパス4割値下げ、荒川区は実質0円に 神戸市は高校生通学定期券0円
NEWSポストセブン
阪神の主砲・佐藤輝明はいかにして覚醒したのか
《ついに覚醒》阪神の主砲・佐藤輝明 4球団競合で指名権を引き当てた矢野燿大・元監督らが振り返る“無名の高校生からドラ1になるまで”
週刊ポスト
韓国整形での経験談を明かしたみみたん
《鼻の付け根が赤黒く膿んで》インフルエンサー・みみたん(24)、韓国で美容整形を受けて「傷跡がカパッカパッと開いていた…」感染症治療の“苦悩”を明かす
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
「戦争から逃れてアメリカ移住も…」米・ウクライナ人女性(23)無差別刺殺事件、犯人は“7年間で6回逮捕”の連続犯罪者
NEWSポストセブン
会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《眞子さんが見せた“ママの顔”》お出かけスリーショットで夫・小室圭さんが着用したTシャツに込められた「我が子への想い」
NEWSポストセブン
大ヒット上映を続ける『国宝』の版元は…(主演の吉沢亮/時事通信フォト)
《映画『国宝』大ヒット》原作の版元なのに“製作委員会に入らなかった”朝日新聞社員はモヤモヤ  「どうせヒットしないだろう」とタカをくくって出資を渋った説も
週刊ポスト
米マサチューセッツ州で18歳の妊婦が失踪する事件が発生した(Facebookより)
【犯人はお腹の子の父親】「もし私が死んだらそれは彼のせい」プロムクイーン候補だった18歳妊婦の失踪事件「# findKylee(# カイリーを探せ)」が最悪の結末に《全米に衝撃》
NEWSポストセブン
不倫の「証拠」にも強弱がある(イメージ)
「不倫の“証拠”には『強い証拠』と『弱い証拠』がある」探偵歴15年のベテランが明かすまず集めるべき「不貞の決定的証拠」
NEWSポストセブン
違法賭博胴元・ボウヤーが激白した「水原と大谷、本当の関係」
《大谷から26億円送金》「ヘイ、イッペイ。翔平が前を歩いてるぜ」“違法賭博の胴元”ボウヤーが明かした「脅しの真相」、水原から伝えられていた“相棒の素顔”
NEWSポストセブン