芸能

宝塚ファン歴20年の中井美穂 ハマる魅力は「極上の嘘の世界」

 宝塚歌劇団は今年で創設100周年を迎える。宝塚好きとしても知られ、『タカラヅカ・カフェブレイク』(TOKYO MX)でMCを担当し、今年で12年目を迎えるフリーアナウンサーの中井美穂(48才)。だが、意外にも、宝塚に苦手意識を持っていた時期があった。

「当時の私は、女性が無理にキザな男性を演じているイメージを持っていて、濃い化粧も苦手で、『ベルばら』ブームの頃はちょっとひいていました」(中井・以下同)

 そんな彼女に宝塚好きの友人がすすめてくれたのが、彗星のごとく現れた月組の男役トップ天海祐希(46才)だった。1995年、探偵小説を舞台化した『ハードボイルド・エッグ』を見て、印象が大きく覆されたという。

「まず、宝塚で現代物をやることにビックリしました。そして、主演の天海さんを見て、一気にファンに。独特のメイクも不自然ではなく、スマートで、現実にいそうだけどいない、理想の男性、“アレックス”として受け入れられたんです。ショーも煌びやかで、大階段を颯爽と下りる姿がかっこよくて、口あんぐり(笑い)。ビデオも買いました。DVD化されるまで、大切に保存するつもりです」

 ファンになったのも束の間、天海はその年の12月公演『ME AND MY GIRL』で退団。

「その後も引き続き、月組公演は見に行っていました。でも、高校の同級生の妹が星組にいるとか、『エリザベート』が日本で初めて雪組で上演されるとか、花組男役トップの真矢みきさん(50才)が大人気だと聞き、気づけば当時あった4組すべてを見ていたんです」

 ファン歴は約20年。そこまでハマる魅力は何だろう?

「男役のカッコよさはもちろん、娘役の気遣いも素敵です。大規模なレビューや大階段など、全てがゴージャス。全国ツアーや規模の小さな劇場で行うバウホール公演や新人公演などで次のスターを探す楽しみもあり、退団まで成長を見守れるなど日本中探してもふたつとない劇団。ひと言で言えば“極上の嘘の世界”が魅力だと思います」

 100周年の今年は、さらに見どころが多いと熱く語る。

「宝塚の十八番的存在の『ベルサイユのばら』や『エリザベート-愛と死の輪舞-』も上演されますし、全国ツアーでも過去に人気のあった演目の再演も。宙組公演のショー『シトラスの風2』(名古屋・中日劇場、2月28日まで)は、1998年宙組発足の最初のショーのリメイク版で久々の上演です。より近い距離で楽しめ、入門編としてもおすすめです」

※女性セブン2014年2月27日号

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン