そうした経緯が問題視されたのか、彼女は昨年末で公設秘書を辞職した。しかし、それでも彼女の介入は止まらなかった。

 猪木氏は2月24日から、参院の外交防衛委員会の公務で、海上自衛隊や米海兵隊が駐屯する岩国基地(山口県)を視察することになっていた。この直前、H氏が信じられない行動に出た。

「基地の視察は安全保障の問題もあり、議員が単身で訪れることになっていた。しかし彼女は自分が行けないものだから、“議員は体調が悪いから欠席する”と、病院の診断書を事務所に持ってきて、委員会に提出しようとした。

 病名は糖尿病や首、腰痛など、議員の持病がいくつか羅列されていましたが、視察ができないような大病ではない。これには猪木氏自身も困惑していた」(同前)

 結局、委員会にその診断書は提出されず、猪木氏はひとりで公務に向かった。ところが、1日目の視察が終わった夜、猪木氏は宿泊地の広島で彼女とばったり遭遇したという。

「どうやら宿泊地の広島のホテルで待ち伏せしていたらしいんです。しかも悪びれる様子もなく“これから議員に会うのよ”と、複数の支援者に連絡していたという。帰りの空港で外交防衛委員会の職員に見つかったようで、猪木氏もバツが悪い思いをしたことでしょう」(猪木氏の知人)

※週刊ポスト2014年3月21日号

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