ライフ

日本人の25%が!『モーニングバード』で注目の「噛み続け癖」

インビザライン体験を語る美人受付嬢の大内志保さん

 6月23日放送の『モーニングバード』(テレビ朝日系)で取り上げられ、注目されている「歯列接触癖(TCH)」。つまり噛み続け癖がある人のことで、有病率は日本人の4人に1人といわれるが、TCHのある人は“おならが出やすい”との説もある。

 というのは、通常は1日のうち上下の歯が接触する時間が平均で計17分なのに対し、TCHを持つ人は接触時間が長く、歯が接触すると唾液が出るため、長時間唾液を出し続けていることで飲み込む頻度も増える。この時に空気も一緒に飲んでしまうため、膨満感とともにおならやゲップも出やすいといわれているのだ。

 しかし、おなら以上に問題なのは、歯が接触する、つまり食いしばることによって口筋をいつのまにか鍛えてしまい、顎関節症や肩こり、不眠の原因にもなっている可能性があるということ。

 咬耗(歯が削れている)、舌の側面に歯が当たってギザギザした跡がついている、歯並びが悪い…などの人はTCHの可能性があるので要注意。

 このTCHを改善するにはどうしたらいいのだろうか? 同番組でTCHについて解説している「虎ノ門ヒルズ トルナーレ歯科・矯正歯科 龍醫院」の龍信之助理事長に聞いた。

「TCHの原因はいろいろありますが、日本人は海外の人に比べて口を動かさないことがまずひとつ。表情が乏しく口を開く機会が少ないため、頬を緩ませられず、噛む筋肉ばかりを鍛えてしまいます。

 また、人はストレスを感じると交感神経が働きます。例えば、患者さんに“麻酔の注射をしますよ”というと、ストレスがかかって身体にぐっと力が入ります。緊張して身体が収縮するのと同じことがあごの筋肉にも起きていて、それが肩こりの原因にもなります。ですので、それを解消するには、ぼくは“あごトレ”と名付けましたが、あご周りの筋肉の緊張を緩めるエクササイズをしたり、歯並びの悪さによる食いしばりを解消するために、歯並びを整えることが重要なのです」(龍理事長)

「トルナーレ歯科・矯正歯科」で、“透明で見えない歯科矯正”インビザラインの治療を受けた受付嬢の大内志保さんは、1年半の治療を終えてこう語る。

「矯正に通うまで、食いしばりが身体に影響があると気づきませんでしたが、以前は整体やマッサージに行くと必ず言われていた、肩や首の凝りを指摘されなくなりました。肩こりが解消されたほかにも、ダイエットをしていないのに顔が細くすっきりしたと言われるようになりました。

 ワイヤー矯正と違って透明なので受付という仕事にも支障がなく続けられましたし、ワイヤー矯正を経験した妹は、ワイヤーで締め付けられる頭痛や口の中を切ったり、口内炎に悩まされましたが、マウスピース矯正は痛みがありませんでした。ガタガタして重なっていた歯が整うことで歯も磨きやすく、気になっていた汚れも落ちやすくなりました」(大内さん)

 歯列矯正には、おなら、肩こり、不眠症…いろいろな原因になっている可能性のあるTCHの改善や、歯並びの美しさやフェイスラインのシェイプ、ほうれい線を目立たなくするといった審美的な側面以外にも、将来的な歯の健康のためにも行っておきたい理由がある。

「骨格や輪郭がよく似ている母は、歯並びはガタガタだし、年をとって歯茎が下がって歯槽膿漏になる確率が高いそうです。それで今は、治療や薬をもらったりでしょっちゅう歯医者に行っていて“大変”と言っています。もし矯正をしていなかったら、私も将来、母と同じようになっていたかと思うと、今のうちにやっておいて本当に良かったなと思っています」(大内さん)

 歯列矯正というと、若いうちに見た目を重視して行うイメージがあるが、30代、40代で始めても、十分将来への投資、転ばぬ先の杖となりそうだ。

撮影■津野貴生

関連キーワード

関連記事

トピックス

愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン