芸能

ASKA容疑者主治医 有名人には電話1本で薬を処方することも

 様々な芸能人やスポーツ選手が愛用していた“ニンニク注射”。その注射で一躍話題になった人物が平石貴久医師(63才)だ。その彼が代表を務める医療法人『貴生会』が東京地裁に自己破産を申し立てたのは、6月6日のこと。同法人の負債総額は、10億円にも上るという。

 儲かっていると思われていたものの、経営は悪化していたのである。その背景には、患者であるはずの有名人との近すぎる関係から、平石医師の“脇の甘さ”を指摘する声もあった。

「平石クリニックで処方している薬は、風邪薬や花粉症対策の薬、胃腸薬などごく普通の内科系のものから、勃起薬のバイアグラやレビトラ、薄毛治療薬のプロペシア、そしてASKA容疑者で話題になったアンナカまで、何でも取り揃えていました。たとえば睡眠薬などは、しっかりした問診と診察の上で処方する薬なんですが、平石医師の場合、相手が有名人だと、“今から行くんで、ください”みたいな電話でも無理をきき、スピーディーに診断・処方していましたね。

 彼の薬に関する融通の良さも含めて“困ったら平石先生”という感じで、有名人にとって“優しいお医者さん”となっていました」(医療関係者)

 ここ2~3年は、有名人に対してはもっぱら自宅までの出張診療で対応していて、その場でニンニク注射を打ち、薬の処方もしていたという。

 しかし、有名人たちとの交遊によって、その生活ぶりは派手になっていき、結局、それが自身の首を締めていくこととなる。

「六本木という土地柄、ビルの家賃も超高額なのに、有名人に対する見栄もあったんでしょうか、ソファだけでなく、机や椅子、照明器具などのインテリアにも何千万円というお金をかけはじめてしまって…。しかも、芸能人に対しては診察料もどんぶり勘定で、“今度でいいから”って、お金を受け取らないこともあったそうです。

 2000年代半ば頃は年間3億円近い売り上げがあったんですが、その実態は自転車操業だったようです」(平石医師の知人)

 また、『週刊新潮』(2013年11月14日号)によれば『貴生会』は、2013年初頭の時点で、借金が10億円を超えており、知人の会社社長に債権者対策の相談をしたものの、その社長とも金銭トラブルが起き、さらに借金が膨らんでしまったとも報じられている。

「現在はトヨタの古いマークIIに乗り、マンションの家賃も20万円ほどで、贅沢な生活はしていないようです」(前出・平石医師の知人)

 本誌は有名人との交流と今回の破産について、麻布の出張診療所前で平石医師を直撃したが、「何も言えません」とだけ言うと、彼は車に乗り込んで去っていった。

※女性セブン2014年7月3日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン