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「1000年変わらない」朴発言は「愚かな行為」と韓国人作家

 2014年8月に韓国で刊行されセンセーションを巻き起こした日韓比較論『あなたたちの日本』が12月10日、『韓国人の癇癪 日本人の微笑み』と改題、邦訳して小学館より出版された。作家・柳舜夏氏(ユ・スンハ)と、産経新聞ソウル駐在客員論説委員・黒田勝弘氏が、韓国人に巣食う「反日感情」の深層に迫る。

 * * *
黒田:日本でも嫌韓現象が起きていますが、それは韓国人に対する差別意識や単なる蔑視ではないと思います。韓国が存在感を増したことで、日本人は警戒心や嫉妬心、被害者意識を抱くようになりました。私は最近書いた本(『韓国人の研究』角川oneテーマ21)でもそのことを指摘しましたが、日本人には韓国に対する「?奪感」があり、どうやらそれが近年の嫌韓に繋がっているように思います。
 
柳:日本人が韓国に対して剥奪感を持っているというのはとても驚くべきことですが、これが双方の感情が対立する重要なポイントなのだと思います。つまり、お互いが被害者意識を感じている。
 
黒田:過剰な被害者意識ではありますけどね。日本人の場合は、韓流ブームやキム・ヨナ選手の活躍、サムスンの躍進などを目の当たりにして韓国が無視できない存在となり、韓国のせいで日本が損をしているような「剥奪感」に陥っているのでしょう。特に、心に余裕のない若者にそうした傾向が強いようです。
 
柳:私はそうした日本の若者の右傾化に強い懸念を抱いています。日本の軍国主義、右傾化については本の中でも批判しました。ヘイトスピーチなどは韓国人の被害者意識を刺激するだけで、まったく合理性がありません。
 
黒田:韓国人は、ヘイトスピーチやネット右翼などの極端な言動だけを見ますよね。韓国メディアは、それをあたかも日本国民の総意のように伝える傾向があります。しかし実際には、ヘイトスピーチに反対するデモもある。そういうことは韓国ではあまり知らされていません。私は韓国国民の感情とメディアの間に大きな距離があると感じます。
 
柳:その点については私も同感です。韓国メディアが非合理的かつ過激な反日報道をするのは、視聴者、読者の関心を惹きつけるためです。それは政治家も同じでしょう。

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